2013年11月21日
小学1年生にラクに弾くコツを伝授するレッスン
先日、大人の生徒さん『きらきら星変奏曲』で、
ラクに弾くコツを伝授するレッスンについて、
ブログ記事にしましたが、
今回は、オルガンピアノ3巻レベル小学1年生への、
同じアプローチ方法によるレッスンのご紹介です。
下記ような音型が左手に出てきたのですが、
この子はどうしても、
レファーレファーとリズムがびっこになってしまいます。
しばらく耳によるアプローチをしていたのですが、
耳でびっこになるということは認識できていても、
指が思う通りにいかない様子。
「そっかぁ。こりゃ、魔法の練習が必要なんだねぇ〜。」
「魔法の練習?」
「うん。この練習をするだけでね、
弾けるようになっちゃうんだなぁ〜。
だから、魔法の練習なの。
まずは、どんな魔法が効き目があるのか、
試してみようね。
この方法はどうかな?」
と、提示したのが上の練習です。
レを3の指でおさえたまま、
ファファファファファと1の指で弾く、というものです。
この練習方法を提示したのは、
びっこになる原因が、
親指が自立していないことにあると判断したからです。
長い3の指と、短い1の指。
この長さの違いにバランスが崩れるということ。
長い指から短い親指に移行するとき、
惰性で上から下に(3→1に)、
指そのものを動かさずに弾いてしまうんですね。
そのため、3指の支えをしっかりと保ったまま、
親指だけを動かす、という魔法の練習を提示することにしたのです。
以下はその練習の動画です。
以下は悪い例。
親指そのものを動かさずに、
手首で弾いても、
魔法の練習にはなりません。
その場で、親指10回を2セットやってもらい、
再び左手でレファレファと楽譜通りに弾いてもらいました。
「びっこにならなかった!!」
びっくりして目を見開きながら、
後ろを振り向きママに喜びの報告をするこの子。
「ね、だから魔法の練習なんだよ♪」
この時期の子どもは、
まだ現実と非現実の境目に生きているんですよね。
だから、素直に「魔法」という言葉を受け入れてくれる。
かわいくてたまらない〜♪
次に、もう一か所ビッコになるところがあったので、
そこも魔法の練習を提示することにしました。
今度は右手。
このように親指と長い指が絡むところって、
指の長さのバランスがうまくいかずに、
リズムがびっこになりがちなんですよね。
1−2という動きでバランスを崩すため、
そのあとの2−4の動きが安定しないんですね。
ファソーシーソ・・・と、不安定な演奏になってしまいます。
「ここも魔法の練習だね!」
と言うと、先程のアプローチで魔法の練習に、
全面的な信頼を寄せているこの子は、
目をきらっきらに輝かせて、
ワクワクした様子を見せてくれました。
親指を安定させたまま4242を弾く、
という練習方法です。
動画は以下の通りです。
ここでも、4242(2424)の動き10回を2セット。
その直後、再び楽譜通りに弾いてもらったら、
リズムがびっこにならず安定して弾けました。
ということで、魔法の練習を宿題に♪
生徒さんが目をきらきらさせて、
「これなら弾けるようになりそう!」
と前向きに思ってくれると、
教えていて楽しい!嬉しい!と、
ワクワクしちゃいます。
ネットでセミナーで、
「できることを教える」ということについて、
お話しさせていただいています。
昨日投稿した第3回では理解力という視点から、
このことについてお伝えしましたが、
今後、身体能力についてもお話を進めていく予定です。
今日記事にした弾くコツの伝授は、
身体能力という点に焦点をあてた、
「できることを教える」というアプローチになります。
前回お伝えした、
きらきら星変奏曲の大人の生徒さんにしても、
今回の小学1年生の子にしても、
発達障碍児にしても、
「できることを教える」という視点そのものは、
私の場合まったく同じなんです。
・あきらめないで! ピアノ・レッスン ~発達障害児に学ぶ効果的レッスンアプローチ~ [単行本]
・ネットでセミナー
・ブログ記事
全てにおいて、私は同じ視点で書いています。
そのことをお伝えしていけたなら・・・。
そして、共感していただける方々と、
情報を共有していくことができたならと願っています。
クリックで応援してネ♪
ラクに弾くコツを伝授するレッスンについて、
ブログ記事にしましたが、
今回は、オルガンピアノ3巻レベル小学1年生への、
同じアプローチ方法によるレッスンのご紹介です。
下記ような音型が左手に出てきたのですが、
この子はどうしても、
レファーレファーとリズムがびっこになってしまいます。
しばらく耳によるアプローチをしていたのですが、
耳でびっこになるということは認識できていても、
指が思う通りにいかない様子。
「そっかぁ。こりゃ、魔法の練習が必要なんだねぇ〜。」
「魔法の練習?」
「うん。この練習をするだけでね、
弾けるようになっちゃうんだなぁ〜。
だから、魔法の練習なの。
まずは、どんな魔法が効き目があるのか、
試してみようね。
この方法はどうかな?」
と、提示したのが上の練習です。
レを3の指でおさえたまま、
ファファファファファと1の指で弾く、というものです。
この練習方法を提示したのは、
びっこになる原因が、
親指が自立していないことにあると判断したからです。
長い3の指と、短い1の指。
この長さの違いにバランスが崩れるということ。
長い指から短い親指に移行するとき、
惰性で上から下に(3→1に)、
指そのものを動かさずに弾いてしまうんですね。
そのため、3指の支えをしっかりと保ったまま、
親指だけを動かす、という魔法の練習を提示することにしたのです。
以下はその練習の動画です。
以下は悪い例。
親指そのものを動かさずに、
手首で弾いても、
魔法の練習にはなりません。
その場で、親指10回を2セットやってもらい、
再び左手でレファレファと楽譜通りに弾いてもらいました。
「びっこにならなかった!!」
びっくりして目を見開きながら、
後ろを振り向きママに喜びの報告をするこの子。
「ね、だから魔法の練習なんだよ♪」
この時期の子どもは、
まだ現実と非現実の境目に生きているんですよね。
だから、素直に「魔法」という言葉を受け入れてくれる。
かわいくてたまらない〜♪
次に、もう一か所ビッコになるところがあったので、
そこも魔法の練習を提示することにしました。
今度は右手。
このように親指と長い指が絡むところって、
指の長さのバランスがうまくいかずに、
リズムがびっこになりがちなんですよね。
1−2という動きでバランスを崩すため、
そのあとの2−4の動きが安定しないんですね。
ファソーシーソ・・・と、不安定な演奏になってしまいます。
「ここも魔法の練習だね!」
と言うと、先程のアプローチで魔法の練習に、
全面的な信頼を寄せているこの子は、
目をきらっきらに輝かせて、
ワクワクした様子を見せてくれました。
親指を安定させたまま4242を弾く、
という練習方法です。
動画は以下の通りです。
ここでも、4242(2424)の動き10回を2セット。
その直後、再び楽譜通りに弾いてもらったら、
リズムがびっこにならず安定して弾けました。
ということで、魔法の練習を宿題に♪
生徒さんが目をきらきらさせて、
「これなら弾けるようになりそう!」
と前向きに思ってくれると、
教えていて楽しい!嬉しい!と、
ワクワクしちゃいます。
ネットでセミナーで、
「できることを教える」ということについて、
お話しさせていただいています。
昨日投稿した第3回では理解力という視点から、
このことについてお伝えしましたが、
今後、身体能力についてもお話を進めていく予定です。
今日記事にした弾くコツの伝授は、
身体能力という点に焦点をあてた、
「できることを教える」というアプローチになります。
前回お伝えした、
きらきら星変奏曲の大人の生徒さんにしても、
今回の小学1年生の子にしても、
発達障碍児にしても、
「できることを教える」という視点そのものは、
私の場合まったく同じなんです。
・あきらめないで! ピアノ・レッスン ~発達障害児に学ぶ効果的レッスンアプローチ~ [単行本]
・ネットでセミナー
・ブログ記事
全てにおいて、私は同じ視点で書いています。
そのことをお伝えしていけたなら・・・。
そして、共感していただける方々と、
情報を共有していくことができたならと願っています。
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