音楽

2006年08月28日

発達障害児レッスンの記録

国立音楽大学の夏期講習に行ったとき、
大学時代卒論でお世話になった先生にお会いしました。
たった数分の立ち話ではありましたが、
発達障害の子にピアノを教えているという話題から、
ひまわり勉強会の話にまで及び、
とても貴重なアドヴァイスをいただくことができました。

「日記でもなんでもいいから、
記録にしておくといいんですよ。」と。

この一言を聞いたとき、一瞬拒否反応を感じた私。
私は自分の生徒を「研究」するつもりはなかったからです。
その思いは、生徒たちに出会ってからずっと今まで持ち続けていること。
私は研究したいのではなく、指導したいのです。
その思いから、記録をつけることを拒み続けてきた自分がいました。

私ってお堅いんですよね〜。(^-^;
「研究なんかじゃないんだ〜」と思い込んだら、
ちょっとでもそこに引っかかりそうなものがあると、
バンッと跳ね除けてしまいます。
まだまだ青いんですねぇ・・・。

でもね、今回は違うんです。
もちろん一瞬拒否反応が起きたんですよ。
だけど次の瞬間、先生がこうおっしゃったんです。

「社会のために必要なんだよね。そういうのは。
誰もやったことのないことだから知られていないし、
やったことがあっても表に出てこないから、
その世界が進まない。」


この言葉が私を動かしました。
本当だ!
もっと知られてもいいじゃない!

今までもそういう気持ちがなかったわけではないのです。
だからこそHP内に「ひまわりの丘」を作ったのですから。
でも「記録」という言葉が、
生徒たちを研究に利用してるような響きに聞こえてしまって。
生徒たちとの関係を、
研究だったり名声といったものに利用したくはないから・・・。

でもね、今思い出しながら記録を作成し始めています。
いつか誰かの役に立つかもしれない。
今までは私の頭の中だけに増えていた引き出し。
でも、それでは私の中だけで完結してしまい、
「社会」には貢献できないですものね。

記録を作成したら、HPにアップしていこうかな・・・。

それにしても・・・融通の利かない性格のせいで記録を怠ってきたため、
思い出すのがとぉっても大変です。<(;~▽~)
今10人いるので、10人分作成しなきゃです。
はぁ〜〜〜大変だぁ〜〜


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2006年08月27日

練習方法(時間について)

最近、自分の練習で気をつけているコト。
それが「時間」の使い方です。
一気に練習しようと思えば、
確かに3時間くらいガガァ〜とできちゃうものです。

でもね、その間の集中力はどうなのか?
たぶん1時間半後には半分の集中力になっているはず・・・。
ってことは、残りの1時間半無駄にしてるってことなんですよね。
時間が過ぎていくほど、流れ作業のような練習になってしまう。

そこで、まだまだ集中が続きそう!と思っても、
1時間ほどしたら休憩を入れるんです。
たった5分でもいいので、
コーヒーやお茶を飲んで過ごします。

その後改めて練習に向うと、
再び集中力が高まるんですよね〜。
集中力が高まると、無駄な練習にならなくてイイ!
惰性で指が動いているだけの練習ほど怖いものはありません。
こういう練習を続けていると、
本番絶対不安になる・・・と経験済みなので・・・。<(;~▽~)

3時間の間に、5分休憩を2回入れるだけで、
休憩を入れない練習の数倍練習した気になります。
脳がクリアな状態で練習できているからかな?

あ〜ぁ〜、それにしても私って、なぁんて不器用!!!
バッハやってると指も脳も、なぁんて不器用!!!
地道さだけが私を救う?!


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大人のための指の練習 新スケールとアルペジオ 大崎妙子 編
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2006年08月26日

拍子を感じる

今日知人と話していて、拍子感のことが話題になりました。
小学校の頃「」だとか「中強」だとかって、
???????」状態だった・・・と。
 2  4 ・・・・・?
いくら、唱えてみても訳がわからない。
こんな感じで唱えてみたんだけどわかんなくって、
と知人に唱えて見せたら大笑い!
いや、ほんっと笑えるくらい訳わかんなく唱えてたんです。(笑)

大きく小さく、ちょっと大きく、小さく・・・みたいなね。(笑)
そんなんじゃ、わかりっこないんですよね〜。(^-^;

でもね、そんな感覚・・・教わったことがなかったんですよ。
これって感覚の世界ですよね。
強いだとか弱いだとか、中くらいだとかなんて言われたって、
体感できっこないんです。

小学校で習った指揮も、
考えてみると、ただ形どおりに腕を動かしてただけな気がします。
結局は、「1」も「2」も「3」も「4」も、
同じ重さを感じてやってたような・・・・・<(;~▽~)

ピアノ講師となった今、
私はこの「感覚」を伝えようとイロイロ試行錯誤しています。
導入の子の場合、譜読みする段階で必ず拍子打ちと歌をやります。
拍子を感じながら楽譜通りに歌うのです。
映像がないので、わかりにくいかとは思うのですが、こんな感じ。

【2拍子】
ひざ打ち(1)→手拍子(2)
  1拍目でひざを打ち、2拍目で軽く手拍子します。

【3拍子】
ひざ打ち(1)→手拍子(2)→手拍子(3)
  1拍目でひざを打ち、2,3拍目で軽く手拍子します。

【4拍子初級編】
ひざ打ち(1)→手拍子(2)→手拍子(3)→手拍子(4)
  1拍目でひざを打ち、2,3,4拍目で軽く手拍子します。

【4拍子中級以上編】
ひざ打ち(1)→指先で軽くひざ打ち(2)→手拍子(3)→指先で軽く手拍子(4)


また、拍子を立体的に目や体で感じたいときは、
指揮の真似事をします。
あくまでも真似事なので、指揮とは違うんですけどネ。
重要なのは「感じること」だと思っているからです。

例えば2拍子。これは普通の指揮と同じですが・・・。
2byousi













3拍子は、小学校で習う指揮があまり好きになれなくて。
なぜなら、それぞれの拍の持つ重みや方向性をあまり感じられないからなんです。
もっとわかりやすく、立体的に感じる動きはないものか・・・・。
ということで、初心者の子にはこんな感じ。
3byousi-2  
実際の動きはこんな↓感じになります。
  3byousi-2-a















この動きがキリッとした推進力を持たせた動きになったり、
ゆるやかな柔らかい動きになったり・・・。
曲の雰囲気を伝えるのにも一役買います。

4拍子を教えていて難しいのは「3拍目」の感じ方。
1拍目の「強拍」と3拍目の違いは?
その上「弱拍」があります。
で、わかりやすく。ちょっと機械的な動きになってしまいますが、
1拍目と3拍目に推進力を持たせて↓のように動きます。
4byousi
古典派などのパリッとした
拍子感を感じたいときに、
結構使えるんです。
これを歌いながらやると、
その直後の演奏ががらりと変わります。
実は私自身、
自分の演奏にイマイチ拍子感が・・・
なんて思うときに使ったりしてマス。





ちょっと雰囲気の違う4拍子のとき、
こんな動きはどうでしょう?
4byousi-21拍目と3拍目の
上下位置を変えるだけで、
強と中強の違いを
感じることができます。














正しい指揮をする・・・のではなく、
強拍や弱拍を体感すること。
そして、それが楽曲の雰囲気と結びつくような動きになること。
まさにリトミックですネ。
体で音楽を表現する・・・です。

そうそう、3拍子には、こんなパターンもあります。
3byousi-1
これ、結構好きな感じ方なんですけど。
図にするとわかりづらいですね。<(;~▽~)
1拍目の勢いを借りて、
2,3拍目が上へ舞い上がる感じです。













どの拍子でも、それぞれの動きには「推進力」があります。
点線をビィ〜〜となぞるような感じで動くのではなく、
勢いのあるところと、フッと抜けるところがあるんです。
こればっかりは、文字で伝えるのには限界があるのですが・・・。

「いちにーさん」ではなくて、
「いちフッ→にフッ→さんフッ」みたいな。(笑)
フッが抜けるところです。

こうやって音楽を立体的に体感しながら歌うのって、
とても楽しいんですよ。
私は自分の練習の時に、よく取り入れています。
ピアノにばかり向っていてわからなかったことが、
フッと体の中に入ってくることがあるからです。

この曲は、どんな立体的な動きを感じるかな?
なんて想像すると楽しいですよ〜♪
是非左右上下だけでなく、前後もお使いくださいネ。
フレーズごとに、右側で動いてみたり左側で動いてみたりすると、
ステレオ効果のようなものを感じるし、
自分の傍で動いてみたり、わざと手を遠くに伸ばして動いてみたりすると、
遠近感を感じるし・・・・。

アレンジ次第で、いくらでも立体的になるんじゃないかなと思います。
これからもいろんな拍子の感じ方を探求していくことになりそうデス。


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2006年08月03日

ピアノと幼児の世界

昨日の記事で、
「何故学生時代、この気持ちよさに気づかなかったんだ?」
と書きましたが・・・。
学生時代の私は音楽にどっぷり浸かる代わりに、
幼児教育学にハマっていました。
まぁ、それが専門だったのだから当然なのだけれど。(笑)

もともとピアノ講師になりたいと思って入った大学だったので、
幼児教育学、幼児音楽教育学に関する講義を、
「ピアノ教育」という視点から見ようとしていたところがありました。
この「視点」はピアノ講師になってから、
幼児教育をやってよかった、と思う瞬間を多々生み出してくれました。

幼児教育学なので「造形」などという、
私が大の苦手とする講義もありました。
でも、とても面白く興味深い講義だったんです。
ただ作るだけではなく、先生の研究内容を知ることができたからです。

大学の講義って、
先生の研究内容を垣間見せてもらえる機会なんですよね〜。
例えば「幼児音楽教育学」という同じ名前の講義だったとしても、
先生の研究内容によって授業内容が変わってくる。
大学って面白いですね〜〜。

ちょっと話がそれてしまいましたが、
その「造形」で何が興味深かったのか。
とっても単純なことなのですが、
子どもの体の発達が具体的にわかって面白かったんです。

子どもの体の発達は、体の中心から外側へ進んでいきます。
最初は肩の関節のコントロールができるようになり(点を描く)、
それからひじのコントロール(線を描く)、
そして手首のコントロール(○を描く)、
最後に指のコントロール(○の端と端が繋がって描ける)。

ピアノを演奏するという行為は、この最後の段階です。
ひじのコントロールすらまともにできない子に、
指をコントロールさせようとしても、それは無理ですよね。
その前にひじや手首を操作できるように導いていかないと。

赤ちゃんって、自分の指先を不思議そうに見ますよね。
まだ自分の指先ってわかってなかったりする。(笑)
自分の指と自分の脳が繋がってない。
他人の手と自分の手の区別がつかない。

実は、3歳くらいのお子さんもそれに近いものがあるんです。
まだ脳と指先が繋がっていないんですよね。
私は、「この子はどれくらい自分の指をわかってるかなぁ〜」と、
とある「実験」をすることがあります。

.僉爾砲靴謄董璽屮襪房蠅鮹屬い討發蕕い泙后
△海了愼阿して、とある指を指定します。
  このとき重要なのは、決してその指を触らないということです。
  触らずに「この指」とその指をさしてください。

4歳になるかならないかくらいの子の場合、
他の指が動くことが多々あります。
まだ、指と自分の脳が繋がっていないんです。
こういう子に「何番の指」なぁんて指示したところで、
たとえ指番号がわかっていたとしても、
その指と脳が繋がっていないのだから意味がないんですよね〜。

ピアノは鍵盤の位置を把握できていなければならないし、
その鍵盤からどんな音が出てくるかイメージできていないと弾きづらいし、
その鍵盤をどの指を使って演奏するのかも考えなければならない。
その上楽譜を読まなきゃいけない。

あらゆることを瞬時にやらなきゃいけないのがピアノです。
「レを2の指で弾きなさい」なぁんて言ったところで、
鍵盤の位置が把握できていなければ、
わけわからん〜って混乱しちゃうし。
鍵盤の位置が把握できていても、
2の指がどれなのかわかっていなければ、
これまた混乱しちゃうだけだし。
2の指がどれなのかわかっていても、
その指と脳が繋がっていなければ、
自分の思った指と違う指が動いてたりするわけで・・・。(笑)

自分の思った指が動かせないということがわかったとき、
「この指動かして」という指示を、
実際にその指に触ってあげて指示するようにします。
それでもね、かなぁ〜り考えて動かしたりするんですよ。(笑)
そうやって考えて動かすことが脳と指を繋げるのに必要な作業なんですよね。

その他にも、例えば両手奏に入るとき。
左が54321、右が12345。
この動き、実はとぉっても動きにくい動きなんです。
音は両手とも「ドレミファソ」なものだから、
ラクチンだろうと思いきや、
指は両手とも全く違う指を操作することになるわけで・・・。

同じように5本指を同時に動かしたいのであれば、
左も12345、右も12345の方がずっと弾きやすい。
よく教材を探すときに「読譜」という観点から見ることがありますよね。
「1点ハ音」から観音開きになって音を覚えていけるような教材と、
「ハ音」と「1点ハ音」から、オクターブで音を覚えていけるような教材。

読譜という観点から考えると、
私は1点ハ音から高音低音へ観音開きで覚えていく方が好きです。
これだとト音記号とヘ音記号が繋がっているということも理解できるし。
でも、この方法は読譜という観点だけではなく、
運動面から見ても理想的!

子どもにはこの世界がどのように映っているのか。
子どもの世界では、すべての物質に生命が宿っています。
草木も風も太陽も・・・もちろん自分のぬいぐるみにも!
子どもの世界を一緒に体験できるって、
本当にすばらしいこと!楽しいこと!面白いこと!


子どものいのちを育むシュタイナー教育入門

モンテッソーリ教育が見守る子どもの学び―環境を征服する子どもたち

人間の教育 上 (1)(フレーベル著)  
人間の教育 下  岩波文庫 青 704-2(フレーベル著)






エミール〈上〉

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