装飾音
2006年08月04日
バッハの装飾音
夏期講習期間中往復4時間の道のり。
読書にはもってこいの時間でした。
南武線始発から終点まで丸々1時間座ってられる。
こういう乗り継ぎがないのはイイですね〜。
で、この本なのです。
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ピアノ教師バッハ―教育目的からみた『インヴェンションととシンフォニア』の演奏法
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インベンションとシンフォニアは、
教育目的で作曲されたというのは有名なお話ですが・・・。
装飾音符の入れ方・・・という教育も含んでいたと初めて知りました。(^-^;
確かに、少しずつ装飾音符が複雑になってる。
子どもの頃バッハの楽譜に書かれた装飾音符。
何がなんだか、さぁ〜っぱり。<(;~▽~)
楽譜の下の方に書かれた奏法を見て弾いてマシタ。
なので、ぜんっぜん装飾音符の知識が身につかなかった!
で、これじゃいかんっと買った本が装飾音の研究本。
これはいくらなんでもわからなさすぎ。(;´▽`A``
バロックの装飾法は様々な見解があり、
こぉんな小難しい研究本を読んでも、
「じゃ、私はどうしようかな〜」なぁんて考えられるはずがないんです。
こういう研究本を何冊も読めれば別でしょうが、そんなの無理!!
数十ページで断念。。。とほほです。
でね、この本なんですヨ。
これはわかりやすい!!
様々な見解についても客観的に書かれているし。
「じゃ、私はどうしようかな〜」にまで発展できる代物です。
モルデントとトリルの違いってなに?
大概どの本にも楽譜に書かれた装飾音表を見れば、
この違いは一目瞭然です。
でも装飾音符ってそれだけ?
いやいや楽曲が進めばかなり複雑な装飾音符が出てきます。
その上、編集者が楽譜に「こう弾きましょう」と書いた演奏法は、
同じ記号なのにも関わらず、版によって様々だったりします。
一体全体どういうことなのさ?ですよね。(笑)
この本はそんな疑問に答えてくれる気前の良い本です。
モルデントはどういう目的で、どのような箇所に使われるのか。
トリルにはどのような見解があって、どのような弾き方が考えられるのか。
もちろん取り上げられている装飾音符は、
モルデントとトリルだけではありません。
しかも研究本ではないので、
かなぁりかみ砕いてわかりやすく書いてあります。
行間が広いから読みやすいし、譜例が多いのもいい!
今まで「?」だった部分が、易しく氷解します。
あぁ、なんで今までこういう本がなかったんだ?
ほんっと、わけのわからなかった部分が氷解します。
この本を読んだ後に、様々なピアニストの演奏を聴くと、
これまたどういうスタンスで装飾音を選んでいるのかがわかって、
面白いんですねぇ〜〜( ̄ー ̄)ニヤリッ
ウィーン原典版の注解ページにある「資料」。
ここがね、この本を読むとよぉ〜っくわかって面白くなりますヨ!
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