映画

2021年06月13日

ラプソディオブcolors


生徒さんが関わりのあるcolorsと風雷社中の密着ドキュメンタリー映画。観てきました♬ 終演後、私を見た主人が真っ先に発した言葉が「面白かった!」。

普通こういうドキュメンタリーは障碍者か福祉支援者のどちらか一方にスポットがあてられ、支援される側と支援する側という一線が引かれているものだけれど、この映画はそこが違う。

いろんな個性、いろんな人生がある。そこには障碍者だとか健常者だとかいう分け隔てなんかないんだと気づかせてくれる映画。

「いい映画だった」なんていうと、なんだかよくありがちな障碍者やその家族のあるべき姿だとか、支援者のあるべき姿なんてものを感じさせる、意識的にしろ無意識的にしろ作為的なものを感じさせてしまうので、この映画には相応しくないと思うのだけれど、そういった作為的なものを一切感じさせない映画という意味で、いい映画だった!







emksan at 15:46|Permalink

2020年09月14日

第1回アカデミー賞受賞作品『つばさ』

1900年代初期の映画をあれこれ観ていて見つけた無声映画。1927年の映画。この時代にこんなにも大規模な映画が作られていたのだなぁと驚き。



最近みた無声映画ーーー

1902年のカラー映画の復元と、復元に至るまでのドキュメンタリー。メリエスの月世界旅行15分程度の作品がカラーで全編見られます。


1919年の無声映画。当時の情景が興味深い。内容は悲劇。音楽が当時のオリジナルなのが嬉しい。中国人青年を白人が演じているのに違和感があるけれど、無声映画ならではの舞台劇のような演技が美しい。


1920年の無声映画。精神病を扱ったもので、猟奇的な世界観。舞台美術のようなセットが魅力的。





emksan at 16:57|Permalink

2020年08月24日

カリガリ博士

無声映画を見たことがなかったので、Amazon primeで見つけた1920年のドイツ映画を。舞台美術のようなセットが印象的でとてもいい!

内容はというと、見終えた後に夢野久作のドグラマグラを思い出しました。日本でも上映されたそうだから、夢野久作も見たのかなぁ。もしかしたら影響を受けたのかも?

こうなると夢野久作の本が読みたくなってきてしまう。オーディブルに結構あるんですよね。しかもお気に入りのナレーターさんで。今夜は夢野久作にしよう〜。




emksan at 21:51|Permalink

『月世界旅行』彩色版全編

1902年一世を風靡したメリエスの映画。モノクロで月へ行く前の会議場面しか見たことがなかったので、全編が見られて大満足!

当時はモノクロ版とカラー版の両方が放映されたらしい。これまで未発見だったカラー版のフィルムが発見されたことで、復元プロジェクトが立ち上がり、こうして見られることになったそう。ありがたい!

全編の後に、1900年初頭の街並みの映像、当時の他の映像、その後のメリエスの活躍とメリエスに触発された映画産業の台頭。このカラー版が見つかったいきさつと復元への道のり。

なんとも充実した内容のドキュメンタリー映画でした。Amazon primeを開いたら目に飛び込んできた映画。出会えてよかった!ラッキー!




emksan at 15:48|Permalink

2020年08月08日

三蔵法師・玄奘の旅路

Amazonのprimeビデオで。素晴らしい映画でした。映像美と無駄のない描写。三蔵法師って子供の頃見た西遊記でしか知らなくて、実在した人だとは思いませんでした。

629年経典を学ぶ長安から古代インドの天竺へ。天竺への道のりは、通行券を持っていなかったため密出国。鎖国していたチベットへ経典を学びに密入国した日本人僧侶の河口慧海を思い出しました。とはいえ、距離が違う、かかった年数が違う。三蔵法師が天竺に辿り着けたのは奇跡のようなもの。もちろん河口慧海にも奇跡を感じるのだけれど。

645年長安へ帰途した玄奘は、皇帝の太宗に旅の詳細を報告するよう命じられ『大唐西域記』を書きます。映画はこれを元に描かれたようで、想像上の無駄な会話や描写を感じない作りがとても清々しかった!




emksan at 10:19|Permalink

2010年01月26日

AVATARを観てきました

AVATARを観てきました。
いい映画でした。
話題になっているとはいえ、あまり期待していなかったのだけれど。
それにしてもハリウッド映画で、
こんなにアニミズムを神聖化しているなんて、すごく意外。
これまでアニミズムというと蔑視の対象。
野蛮な蛮族として侮蔑されるだけの対象だったのに。

内容はハリウッドらしく単純明快で、
同じアニミズムを扱った『もののけ姫』とは一線を画したもの。
芸術作品としての奥深さは『もののけ姫』に軍配をあげたいけれど、
エンターテイナーに徹し、主張を単純明快にすることによって、
メッセージ性が強まったという点では、AVATARに軍配が上がるかしらん。

なによりもこの映画がアジアやアフリカといった、
アニミズムとともに生きている人種が描いたものではなく、
これまでアニミズムを侮蔑してきた人種が描いているという点で、
『もののけ姫』にはなかった画期さがある気しまス。

先日の日曜日、オーシャンズを観てきてがっかりして帰ってきたので、
AVATARですっきりしました。
フランス映画ということで内容に奥深さがあるのでは〜なんて、
勝手に想像していたのですが、う〜〜ん。
なんでこんなに短絡的なの?が私の感想です。
しかも、映像の切り貼りといった感じで、
作品としての統一感もいまいちないし。
一つ一つの映像がすごくても、一つの作品として成り立っていないと、
感動どころかメッセージ性も薄れるというもの。
あれもやりたいこれもやりたい、を全部突っ込んだら、
構成感のない切り貼り映画ができました・・・といった印象を受けました。
やっぱり『
ディープブルー』だよなぁ。
家に『ディープブルー』のDVDがあるので観直そう♪


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おすすめ度:4.0
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emksan at 13:56|PermalinkTrackBack(0)