教材

2012年09月11日

研究発表初体験

ここしばらくブログの更新頻度が激減していたのは、これが理由です・・・。
この2カ月、ずっとずっとパソコンの前に座り続けていました。
平日は5,6時間、休日は10時間なんて日も!
初体験だったのできつかった!!

でも、大学時代卒論でお世話になった恩師に
ご指導を仰ぎながらのまとめ作業だったので、
学生時代に戻ったかのような、新鮮な気持ちもありました。
まぁ・・・確かに・・・・・
これまで経験したことのないタイプのきつさがありましたが。
なんとか乗り切ったなぁという感じです。
精神的に折れそうになる私の心を支え続けてくれた主人に感謝です。

研究発表の内容は、「ピアノ導入期における教材」です。
会場は東京家政大学。
幼児音楽研究会における発表でした。
周りは大学の先生方ばかり・・・。
私のような小さな街のピアノ指導者が発表だなんて!ですが、
恩師が実践派を応援してくださる方だったので、
このような貴重な機会を与えていただくことができました。

与えられた発表時間は20分。
厳密な時間割で6名の発表が次々に続きます。
終了時間5分前になると合図が出されるというシビアさ。
そして、その後はドキドキの質疑応答。

台本を作成し終えてからこの1週間、
のどが枯れるんじゃなかろうかというほど、
ストップウォッチを片手に練習しまくりました。(笑)
舌が回らないと時間通りに収まらない!
いかにすらすらと言いたいことが的確に口から出てくるか・・・。
ピアノの練習と同じです。

その上、初めて使用するパワーポイント。
実は、このソフトの存在を知ったのは最近のこと。
静止画と動画の両方を使用する必要があったので、
パワーポイントが一番よい、ということになったのです。

普段家にこもりきりの生活をしている私。
ノートパソコンにも使い慣れていないですし、
パワーポイントのソフトの使い方すら知りません。(^_^;)
主人に必要な資料や動画をスライドショーに作成してもらい、
パワーポイントの使い方を教えてもらい・・・。
まぁ、まさに手取り足とり状態でした。(笑)

また、当日無事機材が動作するのかが不安で不安で。
音声がきちんと出るのか、パソコンが固まってしまわないか、
ソフトがきちんと動くのか・・・。
不安だらけです。
でも、研究会でお世話になっているお2人の先生から、
いろいろとアドバイスをいただき、
また、当日接続などのお手伝いしていただくことで、
無事練習通り機材が動いてくれ、
練習通りにお話することができたのでした。

自分の頭の中身を、
誰もが理解できるような形で、
また、誰もが納得できるような形で提示するということの難しさを、
今回は痛感させられました。

私が提案するピアノ導入期における教材の在り方というものを、
どのような切り口から、どのような形で提示したらよいのか。
恩師のご指導のお陰で、まとめることができました。
恩師のご指導がなかったら、ごちゃごちゃとしてまとまりが悪く、
誤解を受けるようなまとめ方になっていたのではと思います。

今回は20分という制限があったので、
”表現を伴った身体へのアプローチ”に焦点を絞りました。
こんな風に焦点を絞ってお話できたというのも、
結果的にはとてもよかったことのように思います。

幼児音楽研究会では機関誌を発行しています。
昨日、研究大会発表のまとめを、
この機関誌投稿用に作成しました。↓
http://www.terra.dti.ne.jp/~emikosan/20120909.pdf


私以外の方々の研究発表は以下の通り。
機関誌は研究会会員になれば読むことができますヨ。
ご興味のある方は、是非こちらへ。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~youonken/index.html


・原 加奈氏(中野たから幼稚園) 
『絵本からのごっこあそび〜その展開と子どもの育ちについて〜』

・花輪 充氏(東京家政大学) 
『絵本の読み聞かせの自在性を探求する〜リーダース・シアターの手法を手がかりとして〜』
(東京家政大学学生さんによる実践)

・中山 裕一郎氏(信州大学) 
『「さくら・さくらんぼ」 保育における音楽について』

・大里 修二氏 (金城学院大学)
『 こどもと音楽における「まなびおこし、まなびほぐし」 』


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2011年02月22日

教材を眺めて

かれこれ3年前。
まだ私が、教材というものにすごく興味があった時期。
あぁでもない、こぉでもないと、教材についていろいろ研究していた時期。
独断と偏見で教材についてブログ記事にしたことがありました。
こうして書くことで、私は頭の中を整理するんです。
ブログは頭を整理するのにもってこいのツール♪

この記事、ブログカテゴリから見ることができるのですが、
逆からしか読めないんですよね〜。
かなり読みにくい。
ってことで、HP内にアップすることにしちゃいました。
順を追って読みやすくなったと思います。


ピアノ教材思考

(1)のプロローグから
(11)のエピローグまで


まぁ、よく書いたこと!です。(笑)
よっぽど考えてた時期だったんだなぁ。
でも、あのとき考えたことは今に生きていると思うのですよ。
なにごとも試行錯誤なんですね、きっと。
私はいつも頭の中で絡まった糸をほぐしている気がします。(^_^;)


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2007年11月28日

ピアノ導入教材を眺めて(11)エピローグ

これまで様々な視点から教材を眺めてきましたが、
果たしてこれで充分なのか、足りない点もあるのでは・・・と思います。
例えばそれぞれの民族性を反映させた教材など、
ここに書いていない視点から開発された教材もありますし、
私が勉強不足なために気づかずにいる”視点”もあるでしょう。

また、例に挙げた教材が私の手元にある数種のみ
世の中にはここに書ききれないほどの数、
ピアノ導入教材が氾濫しているにも関わらず!!

ここですべての教材を取り上げなかったのは、
私たちピアノ指導者がどのような”視点”で、
自分の指導に生かせる教材を選んでいるのかという紹介が目的で、
それぞれの教材を研究する・・・という目的ではなかったからです。

それぞれの視点において「これがいい」という書き方もあったでしょう。
例えば”様々な調への導入があるから、この教材がいい”といった具合に。
例えばaaさんがコメントしてくださったように、
”早いうちからの両手奏への導入があるから、ミクロコスモスがいいヨ”といった具合に。
 ・・・・・aaさん、コメントどうもありがとうございました♪

しかし、この11回のシリーズで私が書きたいと思ったのは、
”眺める”ために必要な”分析のための視点”でした。
そのため教材そのものをご紹介するのではなく、

・ト音記号とヘ音記号
・正しい手の形への導き方
・左右の頻度と両手奏への導入
・調の導入
・歌詞の付き方
・拍子感
・表現に関する表示の有無
・楽曲構成へのアプローチ
・様々な曲調

という9つの視点から書かせていただきました。

これらすべてに納得のいく1冊との出会いは、まずないでしょう。
また、あれもこれも!などと頭を悩ませていたら、前へ進むことができません。
私たちピアノ講師は研究者ではなく実践する指導者だからです。

そのため私たち指導者は、いずれかの点に着眼し教材を選びます。
そして、その教材に足りないと思う部分を補足しながらレッスンすることになります。
どの点に着眼するかはそれぞれ指導者により異なって当然。
どの着眼点が正しくて、どの着眼点が間違っているということはないと思うんです。
それよりもなによりも、

”生徒さんへの愛情”が豊かで、

”指導への熱い情熱”があり、

”自己の音楽の追求”をし続けているということ。

一番大切なことは、この3つなのではないかなと。

生徒さんへの愛情があれば、
どんな教材を使用しようが、
レッスンは生き生きと楽しいものになるでしょうし、

指導への熱い情熱があれば、
自分が使用している教材への理解がより深まり、
それを実践で生かす能力が備わってくるに違いありません。

そして、自己の音楽の追求を怠らなければ、
常に新鮮な感性が指導者を包み込み、
生徒さんはそこから豊かな音楽の息吹を感じることができるでしょう。

教材はこれらの”後”についてくるもので、
これらの”先”にあるものではないハズですよネ。
どの教材を使っているから安心で確実・・・なんてものはなくって、
音楽への誠実な姿勢生徒さんへの責任が、
生徒さんを導く一番の道しるべなのでしょう。

こんな風に「これが絶対!」がない世界で指導するって大変なコト。
この文章を書きつつ、

「そう、そう。」

といちいち頷きながら再確認し、気持ちを新たにする私デス。

・・・・・なんだかこのエピローグ、
   自分への諌め&応援歌になっちゃいました。<(;~▽~)


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2007年11月27日

ピアノ導入教材を眺めて(10)さまざまな曲調

私が子どもの頃、ピアノの基礎といえばバロック・古典が中心でした。
もちろん、バロックと古典は基礎なんですヨ。
でも、偏りすぎていた時代だったんだなぁと思うのです。
例えば、バイエルを教材とするのであれば、
併用曲集を用いてバロック・古典以外の曲に触れる、
という機会を多く設けるべきでしょう。

ということで、ブルグミュラー以来ロマン派になかなか触れなかった私。
カバレフスキーなどを弾くことで近現代には触れていましたが、
ドビュッシー系の曲は触れたことがなく、
もちろん、ロマン派のショパンもとっつきにくい世界のひとつだったのデス。

ブルグミュラーでロマン派に触れたとはいえ、
それ以降はソナチネ・ソナタ・ベートーヴェンのソナタ、並行してバッハ・・・と、
ロマン派には触れずじまい。
その上脳みそのやわらかぁ〜な幼児期に、
バイエル系のものしかやっていなかったのですから、
ロマン派以降の楽曲は近づきがたいわかりにくい曲でしかなかったのです。
かわいそうなお話でしょう?(T_T)

導入期の教材を眺めるとき、
私はその楽譜にどのような曲が収められているのか、
曲調・様式感という視点から眺めるようにしています。
また、これは好みの問題ですが・・・。
趣味のよい曲が収められているか、というのも視点のひとつです。
安っぽい曲などといったら怒られてしまいそうですが、(^_^;)
やはり質のよい曲を選びたいですよネ。
片手だけの曲にも質の良し悪しはあると思うのデス。

カリキュラムに使う教材は、普段から触れる身近な楽譜です。
それ以外に使用する楽曲は、たまに弾く曲。
普段から使う教材1冊の中に、
いろんなタイプの曲が入っている方が使いやすい。
せめて、2冊あればまかなえる・・・くらいがイイ。
 ・・・・・もちろんたくさん練習してくる子で、
     1度に何曲もこなせちゃう子の場合は別ですヨ。

私が気に入って使用しているオルガン・ピアノ。
これは明らかに古典派思考なんですよね。
バイエルと同じです。
こういったタイプの曲をやるのとやらないのとでは、
基礎のつき方に大きな差がつくと思うので、
やらない・・・というのはどうかと思いますが、
これ一点張りでも片手落ちだと思うのデス。

同じように私が気に入っているミュージック・ツリーは、
片手奏だらけなので、
両手奏による古典もののような基礎は身につきません。
しかし、様々な楽曲のノリを体験することができます。
だから、この場合両手奏による様々な楽曲経験は、
他の曲集からピックアップして・・・という気配りが必要になってきます。
 ・・・・古典は併用しているオルガン・ピアノで経験できるので、
    それ以外の楽曲を他の曲集からピックアップしています。


また今流行っているバスティンは、
古典という基礎に弱い気がしています。
近現代寄りの楽曲が多いように思うからです。
この点まとまっているのがギロックかな。
ギロックは様々な様式で作曲している上、
曲の質もとてもよいと感じます。

曲の様式感だけでなく
導入期にはいろんな曲調に出会うことが大切だと思うのですが、
1冊の教材でどうやったらそれがまかなえるのか?を考えたとき、
その教材の楽曲にどれだけの作曲家が関わっているか・・・という点も、
視点のひとつとして取り上げていいのではないかと感じます。

様々な様式で作るにしても、作曲家にはクセがあります。
どんな様式感であれ、そこにはその作曲家のカラーがにじみ出てしまう。
だから、その1冊だけにこだわってしまうと、
たった1つのカラーしか経験できなくなってしまうと思うんですヨ。

私がミュージック・ツリーを気に入っているのは、
片手奏とはいえ様々なカラーの楽曲に出会えるからです。
何人かの作曲家が曲を提供しているのです。
だから、使われている音は少ないのに、
いろんなタイプの曲に出会える。
しかも曲の質もよいように思います。

曲の質がよく、様々なタイプの楽曲に出会える教材として、
私はリラ・フレッチャーも気に入っています。
様式のバランスがいい。
曲調も偏っている感があまりありません。
ひとりの作曲家がアレンジや作曲をしているのか、
何名かの作曲家が関わっているのか・・・はっきりとはわからないのですが、
偏っていると感じない教材です。
ただ、近現代に強いバスティンのような楽曲はほとんど見られません。
たまにバスティンのような楽曲を取り入れる方が楽しいでしょうネ。

曲の質がいいとか、偏っていないだとか・・・。
結局は指導者である私の好みって気もしないでもないのですが。(^_^;)

様式感だけではなく、とにかくいろぉ〜んな曲に接すること。
いろぉ〜んな曲の入っている教材の方が、
通常カリキュラムの教材としては使いやすいなぁ〜と思うんですヨ。
そして、そういう視点で教材を眺めるのも楽しいものなのデス。

ところで、教材選びにおいて私が一番大切にしたいなぁと思うのは、
指導者自身が、その教材に使われている楽曲を楽しめるかどうかというコト。
そうじゃないと、いいレッスンにはならないと思うんですヨ。

この教材の曲好きぃ〜!

という指導者自身の思いが先にある。
私はそれでいいと思うんです。

この教材でどうなのかしら?と悩まれている親御さん。
先生のその教材への思いを知ったら、
なるほど〜!と思うかもしれません。
特に、現代においてバイエルを使っていらっしゃる先生は、
バイエルへの強い思い入れのある先生が多いように思います。
バイエルのよさ、バイエルの楽曲への思い。
そういう熱い思いがあるのです。

それを知らずして、
バイエルは古い・・・という視点だけで先生を疑問視するのは、
ちょっとズレてる気がするんですヨ。

バスティンやギロックにしても、それぞれ研究会というものがあり、
しっかりとその教材を見つめ、
その教材に愛着を持って使っていらっしゃる先生がたくさんいらっしゃいます。
お子さんが使用している教材への先生の思いを、
親御さんが知るということも大切なのかもしれないですね。


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2007年11月26日

ピアノ導入教材を眺めて(9)楽曲構成へのアプローチ

楽典とピアノを一体化させた教材の中に、
楽曲構成へのアプローチを含む教材があります。

バスティン(ピアノベーシック)ではレベル1の早い段階で、
”形式”というページが現れます。
「おなじ」か「にている」か、それとも「ちがう」のか。
その後わかりやすく単純な構成の、
A-B-A、A-A1-B-A1・・・といった楽曲が続きます。

私が使用しているミュージック・ツリーでは、
テキストブックAの中盤に、
”アルファベットで曲の構成を示しましょう”
というアプローチが入ります。

1曲目のアプローチでA-A1という構成の説明があり、
次の楽曲で、Aとは全く異なる曲想が入るA-B-A1という説明があります。
3曲目はたった8小節の楽曲ながら、A-B-A-B1という楽曲です。
それ以降の曲では”この曲の構成はどっち?”という質問で、
構成への理解を深めていきます。

この教材には<作曲の練習>というコーナーがあるんですが、
楽曲構成を学んだあとのこのコーナーでは、
Aという4小節程度の楽譜が示されたのち、
A-A1となるようにつづけて弾いてみましょう、
というようなアプローチに変化します。


また、バイエルは構成感を身につけるのにとてもよい教材ですネ。
古典派に必要と思われる、基本的な構成で作曲されているからです。
ソナタ形式を学ぶ前にきちっと取り込んでおきたい構成。
バイエルにはそれがた〜っぷり詰まっています。

バスティンやミュージック・ツリーのように、
あえてページを割いて構成について説明するというアプローチはありませんが、
これだけの曲を習得していけば、自然に基本的な構成感が身についていくでしょう。
それに、先生が説明すればいいだけの話ですものネ。
バイエルは、それを前提で教材を作っているのだろうとも思うんですヨ。

バイエルチェルニーには、
ソナチネなどの楽曲を弾く際に必要なテクニックへのアプローチと同時に、
基本となる構成感を学ぶという利点がありますネ。
バイエルは、Bがドミナントから〜というパターンがほとんどですし、
多くの曲がAからの派生でBの音楽が作られていて、
AとBの関連性がどこかにある。
古典派の特徴である”コントラスト”を感じさせつつも共通点がどこかにある。
これって、いずれソナタ形式に繋がっていく原点のようなものだと感じるんですヨ。

”コントラスト”という特徴にたくさん触れ、
そのコントラストを表現する力を身につけた子は、
古典派以外の楽曲でも、
構成感のある表現豊かな演奏ができるようになるんだなぁと感じてイマス。
だからこそソナチネやソナタは”基礎”として誰もが通る道なんですネ。

もちろん、バイエルをやらなければ、
”コントラスト”という構成感は身に付かないのか?といえば、
そんなことは全くないと思います。
バイエル以外にもそのような楽曲はたくさんありますものネ。

それに、バイエルでどんなに基本要素を学んだとしても、
ソナチネソナタでソナタ形式やロンド形式といったものを、
しっかりと生徒さんが認識できるまで刷り込んでいかなければ、
バイエルで学んだことが途中で頓挫してしまいます。

やっぱり導入は、あくまでも導入なのデス。
ただ、ソナタ形式へ至る前に
導入段階から楽曲構成についてアプローチをしておくことは、
生徒さんが順序立てでゆっくりと着実に歩んでいけるので、
理想的だろうと私は思うんですヨ。


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2007年11月25日

ピアノ導入教材を眺めて(8)表現に関する表示の有無

"眺める”といいつつ、私お気に入りのミュージック・ツリーばかりに
話が偏ってしまうのですが・・・。ご了承くださいね〜。
もちろんミュージック・ツリーにも短所はあるんですヨ。
これまで短所についても述べてきたつもりデス。

で、今日は表現に関する表示についてです。
果たして、

手の動きや音符の読みを中心に学び、
それが整ってきてから表現するべきなのか?

それとも、

手の動きに関してはゆったりとした進みながらも、
音楽的な表現を先に学んでいくべきなのか?


ピアノを指導していて難しいのは、
このバランスをどこにもってくるか・・・なんですよね。
表現ばかりに重きを置いて、
なかなかテクニックが身に付かないのも考えもの。
手の動きばかりが進んで表現を無視していると、
楽譜から音楽を読み込む力が養えない上に、
表現する上で必要なテクニックが身につきません。

ピアノの基礎というものは、
意外に地盤が広く、これだけやっておけばイイ!というのがない。
あれもこれも!が基礎なのだから大変です。(^_^;)

私が子どもの頃使っていたバイエルには、
最初のうち強弱記号がついてきません。
まずは、音名を覚え、リズムを覚える。
そして5本の指が使えるようになる。
そこに重きが置かれている気がします。

初めてフォルテが出てくるのが53番。
この53番以降、クレッシェンドなど表現に関する記号が出てきます。
スタカートの前にメゾスタカートが出てきますが、
しかしそれも3曲程度で、
本格的にスタカートが出てくるのは62番からです。

バイエルで育った私は、
よく先生に楽譜をきちんと見なさい!と指摘された記憶があります。
あれは・・・中学生くらいだったかなぁ。
よぉく表示記号を見落としてたんですよねぇ・・・私。
楽譜から音楽を読み込む力が、かなり足りなかったんだと思います。
今思うと、なんで見逃すんだ?!って感じですが。(^_^;)
記号が記号でしかなく、
その記号を音楽に変換するという能力に欠けていたんでしょうね。

ただ、バイエルにも利点はあるのです。
頭で理解する・・・という点において、
順序だててあるのでわかりやすいんですよね。
特に大人の初心者の方には、理解しやすいように感じています。

次に、バイエルのよさを引き継ぎつつ、
1点ハ音からの読譜にしてあるオルガン・ピアノの場合。
これまた強弱記号どころか、スラーすら書かれていません。
2巻に入りスラーが出てきて、
強弱記号の前にアクセントが出現します。
結局2巻にも強弱記号は出現せず・・・です。

これは、バイエルやオルガン・ピアノの短所なんだろうなぁと思います。
しかし、短所がわかった上で使うなら問題ないんですよネ。
私は実際に弾いてみせて「どっちがいい?」と生徒さんに問いかけ、
スタカートやスラーを書き込んだりします。
もちろん強弱記号についても。
これって、生徒さんに選ぶ楽しさが与えられるので、
最初から書かれているものより楽しかったりするのですヨ。

このような短所を反省し生まれた教材が、
ミュージック・ツリーでありバスティンです。
スラーでフレーズのまとまりがはっきり捉えられる楽譜。
様々な強弱記号や奏法記号。
スタカートは子どもたちみぃんな大好きな表現方法です。
また、バスティンは左右の音のバランスを学ぶべく、
楽譜右手部分にフォルテ、左手部分にピアノと書かれていたりします。
また、それぞれの楽曲のイメージに合った曲名も魅力的ですネ。

私は普段ミュージック・ツリーを使用しているので、
この点においてこの教本ではどのように扱われているのか、
もう少し突っ込んでご紹介したいと思います。

ミュージック・ツリーは音名を覚える前に、
楽譜から音楽を読み取ることを先に学ぶタイプの教材です。
プレピアノで使用するタイム・トゥ・ビギンでは、
1曲目に音のグループを探そう、というアプローチがあります。

hyouji1

2つの黒鍵で鍵盤上をのぼっていく・・・という曲です。
もちろん歌詞もついているんですヨ。
ここにいくつグループがあるでしょう?というクイズがあるわけです。
答えは4つですネ。
鉛筆でグループごとに丸で囲みます。
結構こういう作業が楽しかったりもして。(笑)

まずは、スラーによるまとまり以前に、
自分でまとまりを見つけ出す・・・ということを学ぶわけです。
ここではフレーズのまとまりとともに、
”拍子”というまとまりを感じることができますネ。

その後すぐにピアノとフォルテが出てきます。
それからスラーの出現。
スラーはまとまりになっているということ、
なめらかに弾くということ・・・をここで学びます。

次になんとオクターブ記号
いやぁ、驚きますねぇ。
私が子どもの頃なんて、ある程度弾けるようにならないと、
オクターブ記号なんて出てきませんでしたもんネ。

なぜこんなに早い時期にオクターブ記号が出てくるのか?
それは、この教本の方針のひとつに、
”鍵盤全体に触れる”という目的があるからだと感じます。
1点ハ音の近くだけで弾いている姿勢はバロック・古典初期向き。
でも、今後演奏する曲はそういう曲ばかりではありません。
鍵盤全体を使う体の使い方に慣れておいた方がいい。
幼いうちから跳躍に慣れておくというコト。
オクターブという幅を感じておくというコト。
そういう目的があるから、オクターブ記号が出てくるんですね。

プレピアノを卒業しテキストブックAに進むと、
すぐにメゾフォルテ、メゾピアノが出てきます。
そしてスタカート。
スラーもフレーズのまとまりとしてのスラーだけではなく、
アーティキレーションスラーが出てきます。

片手奏のうちに、これだけの表現に出会うことができる。
私がプレピアノを卒業した子にオルガン・ピアノへ導入させつつ、
テキストブックAも併用するのは、
こういう音楽的なソルフェージュをこの教材で学べるからです。
両手奏という複雑なことに夢中になると、
こちらがどうしてもおろそかになってしまう。
難しいテクニックで手一杯なんですよね。
だからこそ、簡単な片手奏で表現を学ぶ。

今私の周りではバスティン全盛期?!です。
バスティンも同じような目的で、様々な表現を学ぶことのできる教材です。
そして、このような教材が注目を浴びることで、
それ以外の教材にも同じような傾向がみられるようになってきます。
時代が楽譜から音楽を読み取るという大切さに気づき、
そういう教育を子どもの頃からやるべきだ・・・という流れになっているんですネ。


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