夢野久作

2020年08月29日

『暗黒公使』『わたしの名は赤』

映画『カリガリ博士』を見たら、夢野久作を思い出し、まだ読んでいなかった『暗黒公使』をオーディブルで購入♬ 探偵物だけれど、そこは夢野久作。あの独特の雰囲気に満ちていて大満足。2回も聴いちゃった。


今聴き始めているのは、ノーベル文学賞を受賞したトルコ人作家オルハン・パムクの『わたしの名は赤』。1591年のイスタンブールが舞台。精密画師の話で、井戸の中の殺された屍の語りに始まり、章ごとに異なる人物の語りで構成されていて、徐々に何が起きているのかが見えてくる。

とても静かな美しい作品。原作は言葉の響きも美しいのだろうと想像しながら読み進めています♬ こんな風に静かに淡々と語られる小説って大好き!これはヒット!下巻もあるし、しばらく楽しめそう!




emksan at 00:20|Permalink

2009年08月05日

朗読って気持ちいぃ〜

どの本を朗読しようと思案していたら、
過去に読んだ『ドグラ・マグラ』を思い出して・・・。
特に面白かった本は本棚に残しておくのですが、ありましたありました♪
この本は十数年前に読んだ本なのですヨ。
いやぁ、衝撃的だったなぁ。
10代後半だったか、20代に入っていたのか、
その世界にどっぷり浸かって楽しんだのを覚えています。


ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
著者:夢野 久作
販売元:角川書店
発売日:1976-10
おすすめ度:4.5
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ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)
著者:夢野 久作
販売元:角川書店
発売日:1976-10
おすすめ度:4.5
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出版社/著者からの内容紹介
昭和十年一月、書下し自費出版。
狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。
“日本一幻魔怪奇の本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。(なだいなだ)



作者が10余年の歳月をかけたというだけあって、練りに練られた作品。
発想が独創的で、それだけでも魅惑的なのに、
10余年という歳月が、たくさんの布石をそこらじゅうに散りばめさせたのでしょう。
こういう本は何度読んでも読み飽きるということがないですね。


『・・・・・・・・・ブウウ---------------ンンン-----------ンン・・・・・・・・・・・。
私がウスウスと眼を覚ました時、こうした蜜蜂の唸るような音は、まだ、
その弾力の深い余韻を、私の耳の穴の中にハッキリと引き残していた。』



なんとも魅力的な始まり、魅力的な文体でしょう?
これを朗読する楽しさったら!!!
うほほっ。
上・下巻あるので、しばらく楽しめそう♪

ところで、笑い声って難しいですねぇ。
たった一人きりとはいえ、さすがに読んでいて恥ずかしいし。
かといって、へんてこりんに笑うと、なんだかしらけちゃうし。
むずいのぉ。とほほっ


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emksan at 19:31|PermalinkTrackBack(0)