ワルツ

2008年11月20日

ショパンの孫弟子の演奏を聴く

今日は私が持っている貴重なCDのご紹介です。
このCDに出会えたのはラッキーだったなぁ。
ちなみに、これからご紹介するCDですが、
Amazonでは手に入りませんがこちらで手に入れることが可能です。
http://www.kunitachi-gakki.co.jp/nohant/archives/001067.html
私もここで知ったのですヨ。

ショパンの孫弟子の演奏です。
ショパンの弟子にミクリという人がいるのですが、
残念ながら彼の録音は残っていません。
でも、その弟子の記録は残っているのデス。
そして、このコチャルスキはその中でも
ショパンの伝統をもっとも純粋に、
かつ生きたものとして守った人物と言われる人です。

4歳から演奏会に出演、
5歳で作曲を始めた天才ピアニスト。
ミクリはショパン伝統の後継者として彼を指導したのでした。


「彼の教え方は、完全にショパンを基本としたものですが、
きわめて革新的であり、
今日でも私は関心している次第です。
彼の分析によって目から鱗が落ちる思いで、
技法と精神の働きが別物だとは考えないようになりました。」

 (「弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学」より)


この演奏はコチャルスキが亡くなった1948年に録音されたものです。
ショパン誕生138周年記念前夜、ポーランド大統領の宮殿でコンサートが開催されました。
 ・・・・・現在は王室、州知事、首相などの迎賓館となっているBelweder。
聴衆はポーランド大統領、閣僚、ショパン研究所委員会のメンバーなどなど。
すごいコンサートだったようですネ。
使われているピアノは、この宮殿にあるショパンのプレイエルピアノらしい・・・。
 ・・・・英語で書かれているので、絶対そうだとは言い切れないです。<(;~▽~)
    なんとも語学に弱い私です。(_ _;)



っと、前置きが長くなってしまいましたが。
コチャルスキ演奏の”華麗なる大円舞曲”です。
マズルカもいいんだけど・・・今回はこちらをご紹介デス。


koczalski






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2007年10月01日

ワルツのペダル

ワルツの演奏を聴いていて、
時々「ん〜〜〜・・・・」と思うことがあるのデス。
それはペダリング。
たまぁになのですが、ベタ踏みのぺダルに出会うことがあるのです。
1曲ほとんどを1拍目で踏みかえるだけで、
ペダルを踏み続ける・・・というスタイルです。

pedal4

なんか違う・・・。
もちろんこういうペダリングをする箇所もあるんですヨ。
でも、それは一部の話で、
これを基本として最初から最後まで・・・というのはワルツじゃないと思うのデス。


ワルツの基本は以下の2つ。

pedal5

pedal6


3拍目、もしくは2拍目でペダルを離します。
こういうペダリングにしないとリズムが流れてしまう・・・。
この基本的なペダルとタッチを身に付けてから、
様々なペダリングを1曲の中で使い分けます。

ちなみに、時々こんな踏み方も使います。

pedal7



ワルツって必ず跳躍がある。
1拍目→2拍目、3拍目→1拍目の左が跳躍するのです。
そして、よくやりがちなのが3拍目を強く弾いてしまう・・・というコト。
次の1拍目へ跳躍するため勢いをつけてしまうんですね。
これでは3拍目で尻餅をついているように聴こえてしまい、
軽やかに踊る音楽ではなくなってしまいます。

そんなとき、私は拍子を数値化してレッスンします。
1拍目が5だとすると、2拍目は3、3拍目は1。
5:3:1の音量の割合です。
3拍目は2拍目の音の中で弾く感じ。
これくらい3拍目の意識を強くもたないと、
5:3:3という捉え方では、どうしても3拍目が強くなってしまうのデス。

まずはペダルを付けずにタッチだけの練習をします。
3拍目を丁寧に弾けるようになったら、
3拍目でペダルを離す練習をします。
ペダルに釣られて3拍目が汚くならないように・・・。
これが意外に難しいっ!!

ワルツって3拍目の扱いが一番難しいなぁと、
教えていていつも思います。
でも、じぃっくり向き合って練習すると、
結構すぐにできるようになるものなんですヨ。

ところで、この記事を書くにあたって、
ちょっとだけ聞き比べをしてみることにしました。
動きのあるワルツの場合、
それほどベタ踏みのペダリングには出会わないのですが、
静かな曲だと、ベタ踏みしてしまいがちのようです。
そこで、”別れのワルツ”を選曲してみました。


ショパン:ピアノ作品集:ミケランジェリ

ショパン : ワルツ集&amp;バラード集(グランドマスター・シリーズ・エクストラ -GR編-):コルトー


聞き比べたのは、このコルトーミケランジェリの2人だけですが、
100人いたら100通りのペダリングがあるんでしょうね〜。


まず始めに、コルトーのペダリング。
ペダリングを見るだけで、
フレーズの捉え方がはっきりと見えてくるペダリングですネ。

pedal1



次にミケランジェリのペダリングです。

pedal2

ミケランジェリの演奏は、
本当にペダルを離しているのか、それとも3分の1くらい踏んでいるのか、
はたまた指で押さえているだけなのか・・・がとぉっても微妙!
それくらいタッチとペダリングの兼ね合いがすっごいのです。
だからこその繊細さと音色の美しさ!
あまりにも繊細すぎて記号では表せきれません。
なんとか記号で表すとこんな感じか・・・といった具合。


最後に、クロイツァー版の楽譜。
ショパン=クロイツァー ワルツ集

聞き比べではないですが、クロイツァーが推奨しているペダリングです。

pedal3


ワルツに限らず、どの曲にもいえることですが、
ペダルを踏んでいないときのタッチ。
これがとても難しいですね。
よほど意識ができていないと、ペダルがなくなった瞬間に、
その音だけ妙に飛び出て聞こえてしまったり、
雑な音色に聞こえてしまったり。

それを回避するために、
思わずベタ踏みのペダリングを選んでしまうのかもしれません。
でも、せっかくワルツを選曲し演奏するのであれば、
せめて基本のペダリングは身に付けたいトコロ。

こうやってペダリングにだけ焦点をあてて聞き比べするのも、
面白いものですネ♪


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