レッスン
2021年03月02日
佐野安子先生とのミニ対談を始めました♬

【第1回 教具に振り回されない】
〜 講座 〜
なんでも聞きたい!少人数制質問会
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html
〜 書籍 〜
2021年02月28日
ピアノを始める時期
幼児の身体発達の順番は、肩→肘→手首→指。3歳児はまだ指にまで至っていないので、ピアノレッスンというよりリトミックをするか、一番いいのは思いっきり体を使って外で自由に遊ぶことだと、問い合わせの親御さんにはお話するのだけれど、これも人それぞれ。
以前友人に、うちの子ピアノ始めさせるのまだ早いよね?と相談されました。その子が描いていた絵は、明らかに指先のコントロールができている絵で、3歳の絵とは思えないものだった上、音楽が生活に根づいている家庭だったので、音感とリズム感も素晴らしく、理由を言ってもう始めた方がいいよと進めました。
理解の発達にしても、身体の発達にしても人それぞれ。何歳になったらこれくらい理解できてなきゃいけないとか、これくらい身体のコントロールができてなきゃいけないとか、そんなビシッと定規で測ったかのように万人が同じ成長の過程と時間を持っているわけじゃないんですよね。
〜 講座 〜
なんでも聞きたい!少人数制質問会
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html
〜 書籍 〜
指導の立ち位置
あるお母さんが、ご自身もピアノを習い始めたときのこと。「先生!ピアノって週に一度レッスンに来るだけで弾けるようになるわけじゃないんですね!家で練習しないと忘れちゃう。ビックリしました!」と目をまん丸くさせながら言いました。
ピアノ指導者になりたての私は、頭をガツンとやられた気がしました。そんな視点があったのかと。それまでの私には練習しないという発想がなかったからです。けれど、このお母さんの率直な驚きに、一般的にはそう見えているものなのだと素直に受け止めることができたのでした。
以来、体験レッスンの段階できちんとお話することにしています。せめて家で30分は練習してきてもらわないと、弾けるようにしてあげられない。お月謝分の私の責任を果たすことができないと。
音大へ進んだ人間にとっては、これでもかなりの譲歩だろうと思います。たったの30分なのですから。私は子どもの頃、1年生は1時間、2年生は2時間、3年生は3時間〜と、母から説教されたものですが、これではキツすぎる。レコードを聴くわけでもコンサートへ行くわけでもないので、ピアニストに憧れを抱くはずもありません。馬車馬のように理由なく、次々と与えられる試練に取り組むだけだったので、なおさらでした。これではピアノ嫌いになって当然ですよね。
こういう苦痛を経験しているので、生徒さんには同じ苦痛を味わってもらいたくなかった。でも!いざ生徒さんが大きくなって音大に行きたいと言い出したとき手遅れだったら?私はそれも嫌でした。
幼児教育を基礎としている私にとって、子どもの意思なく一方的にやらせることは論外。幼児教育では子どもの興味を尊重し、その興味に応じた環境を整え、その興味が能動的に発展していくよう見守ることを大切にしているからです。興味の素材は無限にあるわけで、ピアノはそのひとつでしかありません。数字に興味を持つ子、魚に興味を持つ子、文字に興味を持つ子、絵に興味を持つ子、踊りに興味を持つ子、物の構造に興味を持つ子etc.
ピアノに興味を持ち、こちらが何も言わなくともずっとピアノを弾いている子に出会える確率は一体どれくらいなのか?大抵の子は練習を日課として定着させないと、自ら進んでの練習はしませんよね。
また、音大に進ませたいとピアノを習わせている保護者も少ない。世間でピアノを習っているほとんどの生徒さんは、ピアノ以外の道へ進み、ピアノは趣味となります。ピアノが趣味として人生に寄り添えるようになったらよいけれど、そこに至る確率もさほど高くなさそう。受験だなんだと途中でやめてしまい、一切ピアノを弾かなくなる人が多いように感じています。
ピアノ指導者は、ピアノに興味を示している生徒さんばかりを指導できるわけではない上、音大を目指すどころか、練習に拒否反応を示す保護者すらいるのが現状です。コンクールに参加する生徒さんや音大を目指す生徒さんを中心に据えたいのか?それぞれの生徒さんに応じたピアノとの付き合い方を尊重したいのか?
私は後者タイプなのですが、それでもやはり弾けるようになるための一線、譲歩できない部分というのは出てきてしまいます。それが幼児教育とピアノ教育の違いで、私が最も悩んだところでした。ピアノには教えなければならないこと、というのがどうしても出てきてしまう。その上、ピアノに興味を示し、こちらが何も言わなくても毎日夢中でピアノを弾く子などほとんどいないのですから、その時点で私が共感している幼児教育とはズレが生じているんですよね。
そこで徐々に見出していった私の一線が、毎日30分の練習と、小学高学年になったら音大を目指すつもりがあるのかの確認をし、音大へ入るために学んでおかなければならないこと、どの程度の楽曲が弾けないと行けないのかなどを説明すること、でした。
頑張りすぎることでピアノ嫌いになりたくないのだけれど、音楽の道には進みたい。こういう棚からぼた餅を求める生徒さん、意外といるのではないかと思うのですが、こういうタイプでピアニストになれる人がいたとしたら、それはよほどの才能がある人で、こんな甘いことを言っていたら凡人はコンサート一回分のプログラムすら弾けるようにはなりません。
でも、音楽の道って演奏家になることばかりではないんですよね。音大受験にピアノはつきものですが、今は本当にいろんな学科がある。その先の就職に繋がる学科も多いようです。「ピアノを教える以上、音大演奏科に行けるよう指導しなければならない。ピアノを習っている以上そのつもりで習ってもらいたい。」と思うのか、「さまざまな人生があり、音楽の道へ進むにしてもたくさんの選択肢がある。」と思うのか。
指導者がどう思うのかによって、教室の在り方は変わってきますし、生徒さんへの対応も変わってきますね。私は後者だけれど、後者タイプにもそれなりの一線はあるわけで、自分はこの一線でいこう、という認識が持てないまま指導するのは難しい時代だなと思います。
〜 講座 〜
なんでも聞きたい!少人数制質問会
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html
〜 書籍 〜
2021年02月25日
なんでも聞きたい!少人数制オンライン質問会
障碍あるなしに関わらないレッスン相談から、中嶋だったらこの教材や曲をどんな風にアプローチするだろう?といった興味本位のご質問まで、自由に談話できる質問会です。
個別にじっくりお応えできる少人数制ですが、他の人の相談質問を共有できるため、レッスンに活かせる情報がさまざまな角度から得られるだろうと思います。
LINEにレッスン動画を送信していただければ、それを元にご相談に応じることも可能ですよ!
開催方法 ZOOM
受講費 4,500円
〜開催日〜
3月12日(金)10時〜11時、5名まで
3月15日(月)10時〜11時、5名まで
〜お申込み方法〜
メッセンジャーか、ブログ内申し込みフォームへ以下をご記入の上、お申込みください。
・講座名
・参加したい日程
・お名前
・メールアドレス
※ ブログ内申し込みフォームでお申込みの場合、必ず送信完了画面を確認してくださいね。2、3日しても私からの返信がない場合は届いていない可能性が高いので、メッセンジャーもしくはLINEにてご連絡ください。
〜 講座 〜
なんでも聞きたい!少人数制質問会
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html
〜 書籍 〜
2021年02月09日
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
『知っておきたい幼児の特性』〜ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に〜(音楽之友社)に沿った内容のシリーズ講座です。本を持っていなくても受講できる内容になっています。
ブログ内お申込みフォームへお名前、メールアドレス、講座名をご記入の上、送信後は必ず「メッセージを受け付けました」の画面をご確認ください。折り返しメールを差し上げます。
◉ 講座A ◉
《7歳頃までの特性を知ろう》
なんでわからないの?なんでできないの?と悩む前に。幼児の特性を知れば「そういうものなんだ!」と気持ちがラクになり、それらの特性に応じ一人ひとりに合ったアプローチを見出す楽しさが芽生えてきます。
このシリーズ講座の基本的視点となるため、これに続く講座を参加ご希望の方は、まずは講座A動画をご受講くださいね。
2020年5月25日開催のZOOM 講座の録画です。
【動画料金(約2時間)】3千円
(講座A参加済の方は1000円)
【お申し込み】ブログ内お申込みフォームへお名前、メールアドレス、講座名をご記入の上、送信後は必ず「メッセージを受け付けました」の画面をご確認ください。
動画はファイル転送サービスギガファイルを使い、ダウンロードしていただくことになります。ダウンロードはパソコンからとなります。スマホからのダウンロードは、ギガファイルアプリのこちらをご参照ください。ファイル容量は1.95GBとなりますので、スマホの場合は空き容量にご注意くださいね。
◉ 講座B ◉
《幼児の特性に応じた読譜指導》
幼児が読譜を学ぶとき何が起きるのか?どこにつまづき、なぜつまづくのか?つまづきの原因によってアプローチは異なってきます。前操作期にある生徒さんに起きやすい「誤解」をひとつひとつ丁寧に紐解いていきます。
※講座Bは、講座Aの幼児の特性を踏まえた上でのお話になるので、ご興味のある方は講座A動画を先にご受講くださいね♬
2020年6月29日開催のZOOM 講座の録画です。
【動画料金(約2時間)】3千円
(講座B参加済の方は1000円)
【お申し込み】ブログ内お申込みフォームへお名前、メールアドレス、講座名をご記入の上、送信後は必ず「メッセージを受け付けました」の画面をご確認ください。
動画はファイル転送サービスギガファイルを使い、ダウンロードしていただくことになります。ダウンロードはパソコンからとなります。スマホからのダウンロードは、ギガファイルアプリのこちらをご参照ください。ファイル容量は1.89GBとなりますので、スマホの場合は空き容量にご注意くださいね。
◉ 講座C ◉
《読譜指導の前に》
音符カードは読めるのに、楽譜になると読めなくなる生徒さんはいませんか?読譜指導前にじっくりと取り組み、生徒さんの体に染み込ませておきたいことについてのお話です。
※講座Cは、講座Aの幼児の特性を踏まえた上でのお話になるので、ご興味のある方は講座A動画を先にご受講くださいね♬
2020年7月6日開催のZOOM 講座の録画です。
【動画料金(約2時間)】3千円
(講座C参加済の方は1000円)
【お申し込み】ブログ内お申込みフォームへお名前、メールアドレス、講座名をご記入の上、送信後は必ず「メッセージを受け付けました」の画面をご確認ください。
動画はファイル転送サービスギガファイルを使い、ダウンロードしていただくことになります。ダウンロードはパソコンからとなります。スマホからのダウンロードは、ギガファイルアプリのこちらをご参照ください。ファイル容量は2.12GBとなりますので、スマホの場合は空き容量にご注意くださいね。
◉ 講座D ◉
《指導の焦点を定める》
話を聞いていない。集中してくれない。やっているそばから今すべきことを忘れる。これらを生徒さんが不真面目だからと思い込んではいませんか?
このシリーズ講座の基本的視点となるため、これに続く講座を参加ご希望の方は、まずは講座Dをご受講ください。
※講座Dは、講座Aの幼児の特性を踏まえた上でのお話になるので、ご興味のある方は講座A動画を先に受講してくださいね♬ 講座B、Cは受講していなくても大丈夫です。
2020年8月31日と9月3日開催のZOOM 講座の録画です。
【動画料金(約2時間)】3千円
(講座D参加済の方は1000円)
【お申し込み】ブログ内お申込みフォームへお名前、メールアドレス、講座名をご記入の上、送信後は必ず「メッセージを受け付けました」の画面をご確認ください。
動画はファイル転送サービスギガファイルを使い、ダウンロードしていただくことになります。ダウンロードはパソコンからとなります。スマホからのダウンロードは、ギガファイルアプリのこちらをご参照ください。ファイル容量は2.39GBとなりますので、スマホの場合は空き容量にご注意くださいね。
〜 講座 〜
なんでも聞きたい!少人数制質問会
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html
〜 書籍 〜
2021年01月21日
充実のピティナセミナー
ひとくちに発達障碍といっても10人10色の個性。診断名がわかっていてもわからなくても、レッスンする上で悩み、試行錯誤することは同じです。少しでも多くのケースを知り、さまざまな角度から見られるようになると、たとえ初めましての特性に出会ったとしても、あんな方法があったな、こんな方法でやってみようと、たくさんある指導の引き出しから、目の前の子に合ったアプローチ方法を見出していけるものです。
そのため、このセミナーは「他の人の相談も聞くことで理解を深める」をテーマにしています。2回目となる今回は、前回以上に色彩豊かな相談となりました。
一部ではありますが、こんな感じ。限られた時間を有効活用できるよう、事前にどんな順番でそれぞれの相談にどんなお話をするかメモ。それでも2時間はあっという間!

すべてこの順番でメモ通りの話になるわけではなく、相互やりとりの中で臨機応変にはなりますが、その生徒さんの話だけに始終するのではなく、似たようなケースも含め、多角的な視点を提供するよう心がけています。
前回もそうだったのですが、終了時間の12時になっても、喫緊で相談にのってもらいたいという方はいらっしゃるもの。私はさほど時間に追われていないので、参加者の方で残っていられる方は残り、さらに相談事を何件か聞くことになりました。ピティナの方のご配慮には本当に感謝です。最終的に30分延びて、12時半終了となりました。
ところで、今回のセミナー。数日前にドドドッと受講者が増えたようで、前日にはピティナの数あるセミナー申込みランキング第4位に入っていました。発達障碍への認知度がこんなにも高くなったんだと、感慨深いものがありとても嬉しかった!
コンクールや音大を目指すような人を育てる指導者向けのセミナーが多いピティナに、私の活動が取り上げてもらえるだけでも大きな進展なのに、4位だなんて20年前には考えられなかったこと!

この10年は、耳慣れない発達障碍を知ってもらい、出会いがあったらレッスンを断ることなく受け入れていきましょうという働きかけでしたが、最近はレッスンする先生が増えてきました。そして、受け入れたもののどうレッスンしたらよいものか?と、1人で試行錯誤することに限界を感じ、悩まれている方が多いようです。
セミナーや情報交換の機会を活用することで、視野を広げ、指導スキルを上げるチャンスにできたなら、先生にとっても生徒さんにとっても、これほど豊かで幸せなことはないと思います。
ということで、発達障碍ピアノレッスン情報交換会京浜地区のお知らせです♬ 単発の参加も大歓迎!お申込みはスター楽器までどうぞ。(電話はテープしか流れないことがありますので、メールでお願いします。)

〜 講座 〜
なんでも聞きたい!少人数制質問会
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html
〜 書籍 〜