ベートーヴェン

2010年09月15日

浴びるほど弾く

ようやく浴びるほど弾く・・・の時期が訪れてきたようです。
ベートーヴェンの話。
ベートーヴェンと向き合うには、それ相応の覚悟がいるものなのですねぇ。

弦楽四重奏をたくさん聴くことで、
ベートーヴェンの奥深さを知り、
ベートーヴェンの生涯を改めて見渡したことで、
ベートーヴェンの精神性を感じ、
やっとこさベートーヴェンと向き合う覚悟ができたみたいデス。

初めての経験だったなぁ。
作曲家を受け入れるのに覚悟がいるだなんて。
私はいつも生ぬるく、
理不尽さや不条理さとは無縁で生きていけるようにと、
自分の環境を選んで生きています。
 (選べるだけ幸せなんだなぁとも思うのだけれど・・・。)

だから、ベートーヴェンのように厳しく、
社会や自分の人生に起こる不条理さや理不尽さとしっかと向き合っている音楽は、
心の安定を望んでいる私の心が大きく揺さぶられるので、
耐えられなくなるのだろうと思います。

でもね、ようやく・・・ホントようやく向き合える気がしてきて。
浴びるほど聴くのは一端終止符を打ち、
今度は浴びるほど弾こうと。
とりあえずは、悲愴と同時期に作曲された曲を全部弾こうと思っています。

でもまずは、悲愴全楽章をば。
20年前とはいえ、一度弾いている曲なので譜読みはラク。
後期の作品は大変ですが、
この時期の作品は譜読みに関してはラクなのですよ。
指が動くか動かないか・・・という程度の意味ですヨ。

ところで、この浴びるほど弾く。
人前で演奏する曲ではないにしろ、
ベートーヴェンを知るための練習なわけで、
中途半端すぎても意味がなくなってしまいます。
ということで、どの辺で手を打つか・・・なのデスヨ。(^_^;)
最低限の仕上げはやらないと、何も学べないだろうなぁと。

で、全楽章弾いてマス。
全楽章を真面目に取り組んでいると、
第1楽章の演奏が変わる。
今日実感しました。スゴイ。

これまでは、全楽章弾いても弾くので精一杯。
全楽章弾くことで、ある楽章の演奏が変わる、ある楽章が見えてくる、
なぁんてことはなかったように思います。
ところが今回は違う。
全楽章弾く意味を実感できている自分がいて、とても嬉しい♪
頭で理解するというのではなく、
心で、体で感じていることが嬉しいのですヨ。

これまでは全楽章の譜読みって、
義務的な意味合いの方が強くて、
心から楽しめない自分がいたのですが、
今回は違うようです。

あぁ、38歳にしてようやくここかよ・・・ですネ。(^_^;)
ほんっとのろまなんですねぇ、私って。

それにしても2楽章の難しいことったら!!
涙を浮かべて微笑む。
これが悲愴第2楽章の私のキーワード。
これがなかなかねぇ。
どうやって音にしたら、こういう演奏に聞こえてくるのでせう?
緩徐楽章って、本当に難しいですね。
がんばろぉ〜♪


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2010年08月30日

ベートーヴェン弦楽漬け

今日は何もすることのない日だったので、
ベートーヴェン弦楽漬けの日となりました。
昼過ぎから夕方まで聴きまくりましたよぉ〜。
いやぁ、いいです。ほんと、いいです!!
なぁんで、今まで家にあったのに真面目に聴かなかったんだ?!

こういう作品を演奏できる弦楽奏者が、
とても羨ましくなりました。
どうやらベートーヴェンは交響曲やピアノ曲より、
弦楽四重奏の方が相性いいみたい。

しばらくベートーヴェン室内楽曲漬けといこう!
弦楽四重奏曲、初期・中期・後期、
すべての作品が聴きたくなったのでCDを購入しましタ。
中古品だったけれど全曲集です。
明日か明後日届く予定!
ゆっくり聴くことができるのは、来週の月曜日かなぁ〜。


【本日のメニュー】

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲『大フーガ』
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番
シューマンピアノ五重奏曲変ホ長調
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番



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2010年08月29日

右往左往しておりますが・・・

久々のベートーヴェン、右往左往しております。(^_^;)
要するに、私の弱い精神力がベートーヴェンの強い精神力を怖がっているんですねぇ。
ベートーヴェンの曲に深く突っ込もうと思えば思うほど、
逃げの体制になりがちな私がいます。

若いベートーヴェンが作曲に“演出”を仕込んでいるのは、
その通りだと思うのですが、
でも・・・それだけじゃぁないんですよねぇ。
やっぱりそこにはベートーヴェンの心の吐露があるのだと、
昨日思わされました。
その心の吐露から逃げちゃぁいかんなぁ・・・と。

ここには若いベートーヴェンの葛藤があるような気がしています。
悲愴と焦り、そしてそれに打ち勝とうとする強い気持ち。
それを”演出がすごい”というだけで片付けてしまっては、
いけない気がしてきているのですヨ。

とはいえ、正面から受け止めようとすると、
そりゃもう、私にとってはかなぁりきついコトになるわけで。(^_^;)
私はもともと、うつ系の人間ですから。
こういう強い気持ちには”圧力”を感じてしまって、
引いてしまう、もしくは逃げてしまうクセがあるのですねぇ。

もちろん演奏する上で、客観性は重要。
呑み込まれてしまっちゃぁダメなんです。
でもね、まずは正面向いて楽譜と対峙しないことには、
客観的にもなれんだろう・・・と。

もともと何故この曲を選択したのか?といえば、
音楽における精神性や感情表現などを、
追求したくて選んでいるわけで。
そこから逃げたら、この曲を選んだ意味がない。
逃げちゃいけないんだなぁ・・・と、
昨日の夜つくづく思ったのでした。

こう思えたのは、布団の中でこの曲を流しっぱなしにしていたから。
楽譜と一番上手に会話できる瞬間って、
私にとってはお布団の中なのですヨ。(笑)
頭の中で楽譜を読んで、音を鳴らすと、
ピアノの前では見えてこなかったことがたくさん見えてきて、
俯瞰できるんですよね。

で、この楽譜を俯瞰するコツがわかった気がして・・・。
あ、そっかぁ・・・と。
そうしたら、逃げていた自分が見えてきた。

というわけで、まずは1,2週間弾くのをやめることにしようと。
この間、ベートーヴェンの弦楽を聴いて、
俯瞰して楽譜を眺めることに集中しようと思います。
逃げずに心を落ち着けて、
この楽譜を眺めるだけの気持ちの準備ができたように思うので、
”演出”とは別の視点から、この楽譜を眺めていこうと思います。

ってことで、その間何弾いてよぉかなぁ〜。
ベートーヴェンの他のソナタを、パラパラと弾いているというのも手かな。


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2010年08月28日

まだまだベートーヴェン

悲愴ソナタ第1楽章、気持ちいぃ。
オーケストラの指揮者になった気分で弾けるのがたまらない。
本物の指揮者は、人間関係やらで大変なんだろうけれど。
1人指揮者は気楽なもんです。(笑)

この曲を弾いているとワーグナーを思い浮かべてしまうのですが、
なんででしょ?
クライマックスへの持っていき方が似ている気がします。
聴衆を惹きつけるドラマティックな要素、
演出の仕方が似ているのかな。
なんだか複雑な気分。(^_^;)

ところで、今ピアノ協奏曲第3番を聴いています。
この曲も同じハ短調。同じ時期に書かれているので。
こうしてみると、私ってベートーヴェンをホント表面的にしか知らないんだなぁ。
交響曲第1番が書かれたのは、悲愴ソナタの2年後なんだものねぇ。
それ自体が意外だったんだからお粗末様・・・デス。

正直、私はいまだにベートーヴェンが描く精神性というものを
全く理解していないのですヨ。
どうもピンとこない。
だから先日からの記事も“演出”だとか、
表面的に受けた印象しか書けない。

音楽上の精神性って、
私にとってはバロック音楽やモーツァルトの音楽の方がしっくりくるのです。
ロマン派になると自己の感情を露出するような表現になって、
(少なくとも私にはそう感じるのデス。)
私にとってはその行き過ぎた表現がちょいときつくもあり・・・。

で、その架け橋となっているベートーヴェンはというと、
いまいちしっくりこない、というのが正直なトコロ。
本を読むといろんなことが書かれています。
高潔なベートーヴェン。音楽で思想を語ったベートーヴェン。
文学の影響を受けたベートーヴェン。
本能的に拒否しているところがあるのかなぁ。
ベートーヴェンってちょいと押しつけがましいところがあるでしょ?
(ベートーヴェンが好きな方ごめんなさい。)

クランボン2弾くのは気持ち良くて好きなんだけどなぁ。
聴くには重たすぎて・・・。
すぐにお腹いっぱいになっちゃう。

う〜ん。啓蒙思想を私が受け付けない、
その理由と似たところがあるのかなぁ。
でもフリーメーソンのメンバーだった、
モーツァルトの音楽は好きなんですヨ。
こればかりは相性の問題なのでせうか。
ピアノのセンセがこれぢゃぁいかんですねぇ。
それがこの職業のツライところ。(^_^;)

ピアノ曲を離れて弦楽4重奏を聴こうかな。
交響曲はちょっと私には
お腹いっぱいになりすぎちゃいそうなので、
よほど気合いを入れないと聴く気になれない。(_ _;)

持っている弦楽4重奏のDVDは、
悲愴ソナタとは作曲時期が異なる作品ばかりだけれど、
改めて聴いてみるかなぁ。


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2010年08月26日

ベートーヴェンは演出家?!

久々にベートーヴェンの悲愴第1楽章を練習しています。
中学だか高校だか以来の譜読みなので、
以前見えなかったことがたっくさん見えてとても楽しいデス♪

この曲には「悲愴」という題名がついていますが、
打ちひしがれている様子が全く見られなくて面白いですね。
悲愴的な楽想部分も、客観的な悲愴感という気がします。
なんだろ、悲愴的なものを演出しているというか。
内省的じゃぁないというか。

心のひだを表現する繋留音がなくて、
どのメロディも伴奏も1拍目から始まるため、
すごく決然とした強い印象を受けます。
倚音もモーツァルトのような繊細さを感じる倚音ではなく、
どこか演出的な要素を感じる客観的な倚音といった感じ。


どうやら、この曲には悲愴に立ち向かう強さがあるようです。
ベートーヴェンらしいですネ。
まるでギリシャ神話の英雄オデュッセウスのみたい。
どんな困難にも立ち向かっていくオデュッセウス。

ところで、ベートーヴェンの楽譜を眺めていていつも思うのですが、
ベートーヴェンって緊張感のある休符の扱いが上手いですよね〜。
この悲愴にも効果的な休符がそこかしこに見られますが、
そこには緊張感という”演出”が働いているような気がします。

特に初期・中期のベートーヴェンは、
自分を売り込むことを念頭に置いていたように思うので、
ピアニストとしての腕前を披露するための作品や、
ガーデニング4聴衆の心を掴むことを意識した作品が多いように思います。
ベートーヴェンにとって”緊張”とは、
ドラマティックな演出のひとつだったのではないでせうか。
減7の扱い方にしても、休符の扱い方にしても、
ベートーヴェンのそれはとてもドラマティック。

久々に譜読みしている悲愴。
ベートーヴェンの演出にしっかと乗っかった演奏がしてみたい。
俳優になりきった演奏というかネ。
休符の扱いと、1拍目の扱い方次第なのかなぁ。
ベートーヴェンの1拍目には力強さがありますネ。
私はこの1拍目の扱い方に「運命に負けないぞ」
という強さを感じます。

ギリシャ神話の演劇を彷彿とさせるような・・・・、
そんな演奏がしたいなぁ。


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2007年11月29日

ヴァルトシュタイン(ベートーヴェン)聴き比べ♪

ベートーヴェン中期の傑作、
ピアノソナタ第21番ヴァルトシュタイン第1楽章を聴き比べしました。
ピアノの歴史で書いたように、
ハイリゲンシュタット遺書から復活し、
エラールのピアノに出会った頃の作品です。

聴き比べたのは以下のピアニスト2人。

ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」&第21番「ワルトシュタイン」&第25番&第26番「告別」

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集(バックハウス:モノラル録音)


私は誠実ひたむきに楽曲へ取り組んでいる演奏なら、
どんな解釈の演奏でも「好き」と思えるタイプなので、
どちらの演奏も好きなんですヨ。
ということで、聴き比べは客観的に・・・と思います。

まずは、

意外だった!

というのが第一印象です。
例えば、

「バックハウスはシンプルだ」

「バックハウスは真面目で楽譜に忠実だ」


こういう巷での印象が私の印象になっていたわけですが、
いやいや聴いてみるとこぉんな個性的な演奏はないでしょ〜!!
ってなくらい自由奔放。
 ・・・・・そう思う理由については後ほど。

その反面、自由奔放に弾いていそうなポリーニが、
楽譜通りの演奏なのだから!
ほよよよよぉ〜と驚いちゃったのですよ。
やっぱり実際に自分の耳で聴かなきゃですね〜。(当たり前!(_ _;))

まずはバックハウスについて。
彼のピアノは当時のピアノをフォルテピアノ風に改造したものだそうで、
モダンピアノとフォルテピアノの中間を意識した演奏となっています。
バックハウスが頑固で真面目だ・・・と思われるのはこういうトコロ。
こだわりがすごいんですよね。

しかし、当時の古楽は現代ほど研究が進んでおらず、
まだまだ試行錯誤の時期だったのでしょう。
現代のフォルテピアノ奏者であれば、
そうは演奏しないのではないかな?と感じる部分が多々ありました。

ベートーヴェンの時代こう弾かれたであろう・・・というバックハウスの解釈は、
私にとってはもっと古い時代の様式に思えたのです。
それが”自由奔放だ”と私が感じた理由です。
バッハの時代にあった自由奔放さをここに感じたからです。

しかし、その細かなニュアンスの豊かさには本当に驚かされます!
フォルテピアノならではのコントラストの付け方が、
とってもとっても魅力的なんですよね。
現代ピアノでこのようなコントラストをつけたら、くどくなっちゃう。
改造されたピアノだからこその表現。

では、この「くどい」だとかフォルテピアノならではの「コントラストの付け方」だとか、
一体どういうことなのでしょう?
私なりの解釈で説明できたなら〜思います。
 ・・・・・というのも、古楽を習っているわけではないので、
     様々な演奏会やCDを聴いていて感じたことからお話することしか、
     私にはできないからです。


フォルテピアノを聴いていていつも感じていたコト。
それは発音がすばやく、
その直後に減衰し減衰した音量のまま持続する
ということでした。
これが私にとっては、フォルテピアノの最高の魅力となっているデス。
フォルテピアノをよく聴く機会のある人なら、
きっと誰もが感じているであろうコトなのですが、
図にすると↓こんな感じデス。

hatsuonpiano

のラインがフォルテピアノの音。
のラインが現代ピアノの音です。


_擦領ち上がりはフォルテピアノの方が早い(ピンク)

▲侫ルテピアノ()は、現代ピアノ()に比べ
 鳴った直後にガクンと音量が減衰する
(緑枠)


持続する音量がフォルテピアノ()の方が小さい(オレンジ枠)



音の立ち上がりが早く、その直後にガクンと減衰するということは、
1つ1つの音がはっきりと聴こえてくるというコト。
それぞれの音がにごりにくいというコト。
だからこそできる表現、というものがそこにはあるんですよね。

現代ピアノは、音の立ち上がりが遅くて音がにごりやすい。
音量も豊かですし、音そのものもソフトに伸びやかに響きますが、
その分控えめに表現しなければならないことが出てきてしまうのです。
これは、16分音符のような早いパッセージの場合にも言えることですが、
私が特にフォルテピアノに羨ましさを感じるのは、
このことから生まれる”ノリ”です。

例えば、「ズンチャッチャッチャッズン
チャッチャッチャッ」
という8分音符が続く音楽があったとします。
フォルテピアノの場合、「ズン」の部分を幾分重めに長めに演奏することがあります。
音量が弱く音の伸びが少ない分、
それくらいしないと”コントラスト”も感じられなければ、
ニュアンスも感じられなくなってしまうからです。

しかし、これと同じことを現代ピアノでやってしまうと、
もわっと音が立ち上がりビヨォンと音が伸びるため、
グワ〜ンチャッチャッチャッ・・・と演歌のように聴こえてしまうんですよね。
だから、このノリがどんなに好きでも、現代ピアノでは避けて通らなきゃいけない。


で、ポリーニなのです。
私が「ほほぅ!」と思ったコト。
楽譜に忠実だという点だけではなく、
このフォルテピアノのようなノリに聴こえる
はっきりとした”コントラスト”がそこにはあったんです。

その理由は、ポリーニの強靭な指にあるようです。
音の立ち上がりが早い!
フォルテピアノのように「ズン」を長めに演奏することは、
現代ピアノに不向きであったとしても、そのように聴こえる工夫がある。
それは音の立ち上がりと音のバランスです。
その落差を利用することで、
フォルテピアノに近いコントラストのはっきりとした演奏が可能になるのだ!というコト。
これは、目から鱗でした。かなり得した気分♪

ポリーニの

コントラストのはっきりとした音の作り方

ハーモニーの方向性に忠実な演奏

楽曲全体を見渡す構成の立体感


いずれもベートーヴェンの楽譜に忠実すぎるほど忠実!
きっと優等生タイプの人なんだろうなぁ。
でもね、そこからはベートーヴェンの楽譜に対するひたむきさを感じるのデス。
しかも、現代ピアノとフォルテピアノの折衷案のような演奏に私には聴こえ、
それがとっても魅力的に響いてきたのでした。

ポリーニとバックハウスのどちらが好き、
なんて選ぶことは私にはできません。

どちらもすばらしい!!

バックハウスの個性豊かな自由奔放さ。
細かなニュアンスの豊かさ。
ポリーニの強靭な指から奏でられるコントラスト。
立体的な演奏。
いずれも学ぶところの多い演奏&心の琴線に触れる演奏です。

で、聴いて思ったコト。
まずは指を強靭にしていかなきゃな・・・というコト。→ポリーニ
もっとニュアンスの引き出しを増やさなきゃな・・・というコト。→バックハウス
私は少しでもフォルテピアノのようなコントラストによるニュアンスを目指したいのデス!!



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ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」&第14番「月光」&第23番「熱情」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番~第3番
ベートーヴェン:後期ピアノソナタ集
ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」&第21番「ワルトシュタイン」&第25番&第26番「告別」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番&第23番&第24番&第27番
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ集
ベートーヴェン : ディアベッリの主題による33の変奏曲 ハ長調 作品120
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番&第5番「皇帝」

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バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ全集
ベートーヴェン : ピアノ協奏曲全集 (新リマスタリング)
ベートーヴェン:P協奏曲第4番・第5番
最後の演奏会
ベートーヴェン:Pソナタ第1&;
ベートーヴェン:P協奏曲1&2
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第30番ホ長調op.109、31番変イ長調op.110、32番ハ短調op.111
ベートーヴェン:月光/悲愴/熱


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