ベートーヴェン
2010年12月01日
ベートーヴェン悲愴第3楽章録音しました
暗譜しないにしても、ある程度仕上げないと学べない。
とはいえ、全部ある程度仕上げるのはかなぁりキツイ。(笑)
ということで、録音できる程度に仕上げる曲は、
ほんの一部になりそうです。(^_^;)
ベートーヴェン悲愴第3楽章を録音しました。
まぁ失敗もあるけれど、
何度も録音しなおすのもなんだし・・・。
私なりのイメージがつかめたということで、
この曲はとりあえずおしまいにして、
前へ進もうぢゃぁないの、と思っておりまス。
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2010年11月16日
一気にベートーヴェンを譜読みして学ぶこと
最近ベートーヴェンのソナタを弾いている私ですが、
こうして一気に学んでいくということの大切さを痛感しています。
そして、一気に学んでいることで、見えてきたことがある。
どういう演奏をしたら、自分に納得がいくのか、ということ。
楽曲に対するイメージも大切。
響きも大切。
そのための音のバランスやタッチも大切。
拍子感も大切。
楽曲全体の流れも大切。
そのための音の方向性も大切。
全体の構成感も大切。
フレージングも大切。
そのための呼吸も大切。
ひとつひとつ取り上げるだけならいい。
楽曲に対するイメージにだけ集中して弾くなら。
響きのことだけを考えて弾くなら。
全体の流れだけを意識して弾くなら・・・。
ひとつひとつのことだけを念頭に置いて弾くのはたやすい。
でも、それじゃいい演奏にならない。
すべてが一体化していないとだめ。
それが難しい。
特に昨日アップした悲愴第2楽章はこれが難しかった。
勢いで弾くわけにはいかない。
そういう曲はごまかしがきかない。
抑揚を付けて歌えばラクかもしれないけれど、
この曲はそういう曲じゃぁない。
だから難しい。
私が惹かれるピアニストはみな、
すべてが一体化していて、
だからこその集中力と、だからこその説得力ある演奏をします。
何年も前に彼が私に言ったこと。
「恵美子の演奏は、ブツブツしている。
本来音楽というのはひとつの絵巻物のようじゃないとだめだよね?」
素人の彼に、痛いところと突かれた私。
絵巻物・・・いい表現だと思う。
まるでリヒテルのような演奏。
鳥瞰図を眺めるような俯瞰した演奏。
ところが、一曲に夢中になって練習していると、
ひとつひとつのことにこだわってしまいがち。
そうすると一体化が手元から離れていってしまう。
ベートーヴェンに焦点をあてて、
初期の作品ばかりをドドドドッと譜読みしている今、
視野が以前より広がってきているのを感じます。一体化させるとはどういうことをいうのか?
結局こういうことは人からああだこうだと言われたところで、
わかり得ないことなのだと思う。
実感してみないことには。
そして、最近実感しつつある気がするのですよ。
道のりはまだまだ長い。
だけど、ちょっと入口に立てた気分。
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2010年11月09日
リヒテルのベートーヴェン
たった今、リヒテルの演奏を聴いたところ。
ベートーヴェンのピアノソナタ第9番。
ある程度自分なりに楽譜と会話をした後、
こうして数人の演奏を聴くのは、とても楽しいこと。
自分に見えていなかったことが見えてきたり、
ほほぉ〜そう弾くのぉ?!みたいな解釈に出会ったり。
楽しい瞬間です。
で、リヒテルの第9番。(1963年録音のもの)
冒頭私がこの曲に抱いた印象そのものの演奏で始まったため、
ぐぐっと惹きこまれました。
そして、惹きこまれたその集中力はそのまま第3楽章まで続き、
演奏終了後、CD相手に拍手喝さいしてしまった私です。
すごかった。
全楽章通じての、この統一感はなんだろう。
それぞれの楽章に役割がある。
楽章ごとの音の方向性もすごすぎ。
あ!そっか、この音楽はここに向かっていたのか!!!
と発見させられることしばしば。
とにかくリヒテルの演奏は視野が広い。
あぁ、こんなにも広い視野で楽譜を眺めることができたなら、
なんてなんて楽しいだろう!
この視野の広さは、リヒテルが生まれ持った才能のひとつだと、
私は感じています。
視野の広いピアニストは他にもいるけれど、
リヒテルのそれはけた違いだと感じるから。
感動!すっごく感動!!
すばらしい演奏だった。
すごく幸せなひとときでした。
楽天にもAmazonにもなかったので・・・。
HMVでこのCD売ってマス。
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2010年11月07日
頑張るのが気持ちイイ
ベートーヴェン引き続き頑張ってマス。
第8番悲愴全楽章に始まり、
第9番全楽章、やっとこさ第10番第3楽章まできています。
悲愴第1楽章以外は人前で弾く予定がないので、
とことん仕上げているわけではないのですが、
なかなか前進しません。
これだけたくさんの曲を抱え始めると、
練習時間がいくらあっても足りなくなってくる・・・。
ピアニストってホントすごいなぁ。
でも、数こなすってすごい!をすでに実感し始めていますヨ。
かなり違う。
たかだか3曲全楽章弾いているだけで、
今までベートーヴェンの何を弾いた気になってたんだろうと思う。
そして、なんだなんだ、ベートーヴェンのこと何一つわかってないじゃないかと思う。
たかだか3曲でコレ。
今までの私は何だったんでせう?
ピアニストがよくベートーヴェン全曲演奏会なるものをやるけれど、
これにはこういう意味があったのか・・・です。
たかだか3曲弾いただけでこれだもの。
全曲弾いたらすごいだろうと思う。
今私はベートーヴェンからいろんなことを教わっている気がしています。
全曲弾いたら、どれだけ多くのことが学べるんだろぉ。
考えてみたらベートーヴェンのソナタなんて、
高校生以来弾いていなかったかもしれん。(^_^;)
大学時代は何弾いてたんだ???
なぁぜこんなにベートーヴェンから遠ざかっていたんだ???
中・高校生の頃は何もわからずに弾いてたんだなぁ。
今だからこそ学べることっていうのがたくさんあって、
年を重ねるのも悪いもんじゃないと思ふ。
なんかすごく楽しい♪
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2010年10月23日
久々のベートーヴェン

悲愴の第1楽章を弾くにあたって、
この近辺に作曲されたソナタを全部練習しようと思い立ってから、
一応譜読みはし続けているのです。
でも、途中確かに浮気してしまった上、
何も手がつかない時期があったりと、進みはかなぁり鈍いなぁ。(^_^;)
先日あまりにも初期・中期・後期の全体像が、
具体的にしっかりと頭に入っていないことにいらだち、
まとめてみることにしました。
なんとなぁくじゃぁね、もうどうしようもないので。
こうしてみると、ほんっとなんとなぁくのなんて多いことかっ!
記憶力が悪いってこういうときツライです。とほほっ
【初期】
・3つのピアノ・ソナタ 作品2
第1番へ短調 第2番イ長調 第3番ハ長調
・第4番 変ホ長調 作品7
・3つのピアノ・ソナタ 作品10
第5番ハ短調 第6番へ長調 第7番ニ長調
・第8番 ハ短調 作品13 ≪悲愴≫
・2つのピアノ・ソナタ 作品14
第9番ホ長調 第10番ト長調
・第11番変ロ長調 作品22
・第12番変イ長調 作品26 ≪葬送≫
・2つの幻想曲風ソナタ 作品27
第13番変ホ長調 第14番嬰ハ短調≪月光≫
・第15番ニ長調 作品28 ≪田園≫
・3つのピアノ・ソナタ 作品31
第16番ト長調 第17番ニ短調≪テンペスト≫ 第18番変ホ長調
・2つのやさしいピアノ・ソナタ 作品49
第19番ト短調 第20番ト長調
【中期】
・第21番ハ長調 作品53 ≪ワルトシュタイン≫
・第22番へ長調 作品54
・第23番へ短調 作品57 ≪熱情≫
・第24番嬰へ長調 作品78
・第25番ト長調 作品79
・第26番変ホ長調 ≪告別≫
・第27番ホ短調 作品90→中期から後期への兆候
【後期】
・第28番イ長調 作品101
・第29番変ロ長調 作品106 ≪ハンマークラヴィーア≫
・第30番ホ長調 作品109
・第31番変イ長調 作品110
・第32番ハ短調 作品111
本当にメモ程度だけれど。
これを印刷して、壁に貼りつけました。
あぁ、記憶力が悪いって本当にツライ。。。で、弦楽四重奏はたっぷり聴いたので、
再びピアノ・ソナタに立ち返り、
作品14から作品28までを一気に聴くことにしました。
バックハウス、シュナーベル、ミケランジェリ。
こうしてみると私ベートーヴェンのCD少ないんだなぁ。
バックハウスのピアノはとても興味深くて。
なんだろ、その演奏方法がフォルテピアノを彷彿とさせるものに感じたのですよ。
デュナーミクなどが楽譜通りではない箇所も多々あって、
そういうところはちょいと気になったりもするのですが、
とても面白く聴くことができました。
私好きかも・・・。
もっとこの人のベートーヴェンが聴きたいと思いました。
シュナーベルは、ピアノの技術はそれほどじゃぁないのですが、
インスピレーションがよくて。
バックハウスのベートーヴェンは、
大きなまとまりでグググッと曲が進められていく感じで、
すごく俯瞰していると感じたのですが、
シュナーベルは、構成感がとってもわかりやすく、
第1主題と第2主題の性格の違いなど、
とにかく極端なほど表現にコントラストがあるのです。
そういう意味では、私はこちらの演奏も好きなのですよ。
シュナーベルは全集を持っているので、
バックハウスの全集が欲しいなぁ。
久々にベートーヴェン漬けでたくさん曲を聴いたら、
再び練習に熱が入り出しましたヨ。(笑)
・・・・・ベートーヴェンと同時にリュリとクープランもやってるんですけどネ。
これは本当に私の癒しです。
でも進みが遅いんだなぁ。
今やっとこさ第10番の第1楽章に入ったところ。
先が思いやられるほどとろい進み具合ですぬぇ。
こりゃぁ、少しエンジンをかけなければ、
いつまで経っても終わらんぞ・・・デス。
たいして仕上げているわけでもないくせに、だめですねぇ。
がんばろっ。
・・・・って、ブログ記事書いてたら、
バックハウスのCDが欲しくなっちゃって買っちゃった♪
バックハウス/ベ−ト−ヴェン:ピアノ・ソナタ全集
→今回は珍しく楽天で購入しました。
これが一番安かった。送料無料で10909円でしたヨ。
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2010年09月17日
続:浴びるほど弾く

とはいえ、何時間も何曲も弾いているわけぢゃぁないのですが。
あくまでも私の通常ペースと比べてのお話デスヨ。
ピアニストはこれが日課なのだからスゴイ。
私にとってはこの程度で十分特別な期間といえるのだけれど。(^_^;)
昨日は夕方からレッスンだった上、
義父が外出していて昼食は作らずOK。
ってことで、集中して弾ける時間を多く持つことができました。
でもね、弾き続けても音が荒くなってきてしまうだけなので、
練習の合間に、弦楽四重奏を聴く時間を設けたのですヨ。
なぁんて贅沢な5時間!!
いつもこういう数時間を持つことができたらいいのだけれど。
なかなかネ。
昨日は悲愴全楽章と、作品14の1の第1楽章を練習。
私、作品14の方が好きかも??
弦楽四重奏みたいなんだもん。
弾いていて1人アンサンブルしてるみたいで楽しい♪
悲愴は、第3楽章の見方が激変しました。
こういう曲だったのね!デス。(今さらです・・・)
思わずテンポの速さや軽やかさを感じさせるようなアーティキュレーションに
目を奪われてしまいますが、
これはそんなに軽やかな曲ではないんだなぁ・・・と。
飛びはねちゃぁいかんのですヨ。
これは、そういう曲ぢゃぁない。
第1楽章と第3楽章。
それらに挟まれた深淵に咲く1輪の花、第2楽章。
表現の追求と音の作り方、ノリ、すべてに集中力を注ぐことができて、
とても楽しくなってきました。

ぜぇんぜん違うタイプの曲ですねぇ。
まだ第1楽章しか譜読みしていないので、なんとも言えないけれど。
優しい気持ちで弾きたい感じ。
それから、アンサンブルを楽しむ気持ちで弾きたいなぁ。
ところで、この曲について調べていたら、
この曲が弦楽四重奏曲に書き換えられているということがわかりました。
まだ聴いてないぞぉぉぉ〜。
購入した弦楽四重奏全集を見てみたら、
へ長調で書き換えられていることがわかりましタ。
ベートーヴェンがピアノ曲を弦楽に書き換えたのは、
唯一この曲だけだそうです。
今日はレッスンお休みの曜日。
夕食を作るまでの間、時間が有り余るほどあるので、
浴びるほど弾きつつ、この曲のCDを聴こうかな〜♪
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