ピアノの歴史

2010年12月20日

レッスンでピアノの歴史

SYOTAの部屋のSYOTAくん。
今彼は、ソナチネ・アルバム第1巻から、
クレメンティのソナチネ、ハ長調Op.36-3をやっているのですが、
どうもしっくりきていない様子。
ソナチネアルバムをやり始めてしばらく経ちますが、
なかなか古典の感覚がつかめないようです。

いや、感覚がつかめないというよりも、
魅力を感じていないのかもしれません。
彼はショパンのような響きが好きなので。
でも、私はいろぉんなタイプの音楽に接してもらいたいと思っているのデスヨ。
そこで、まずは他の人の演奏を聴いてみようということに。


ソナチネ・アルバム1(1)ソナチネ・アルバム1(1)
アーティスト:エッシェンバッハ(クリストフ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-03-28)
販売元:Amazon.co.jp
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聴いているときの彼の表情。
どきどき目がピクンッと動いて、驚きの表情になるのですヨ。
楽譜でしか見ていなかった曲がこうなるの?!という驚きを感じます。
考えてみれば、まだ様式感もなにもない子に、
いきなり楽譜だけでアプローチすることには無理があるんですよね。
様式感は聴かないと理解できない。

次に思い浮かんだのが本棚にあるとあるCD。
あの中にこの曲入ってないかな?
見てみるとありましたありました!!
これは、すんごいラッキー♪


ソナチネ・アルバムソナチネ・アルバム
アーティスト:小倉貴久子
ALM RECORDS(2006-06-07)
販売元:Amazon.co.jp
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これはね~、貴重な資料なのですよぉ。
レッスンでたびたび使うCDです。
当時のフォルテピアノによる演奏だからです。
そこでこのCDを聴く前に、ピアノの歴史について講義することにしました。


カラー図解 ピアノの歴史---作曲家が愛した、当時のピアノで奏でるCD付カラー図解 ピアノの歴史---作曲家が愛した、当時のピアノで奏でるCD付
著者:小倉 貴久子
河出書房新社(2009-03-19)
販売元:Amazon.co.jp
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この本も、レッスンでたびたび使用する本です。
使い勝手が良いのですよ。
写真がたっくさん載っているので。
チェンバロの仕組みに始まり、
初めてピアノを作ったクリストフォリのお話、
当時のピアノは今のピアノとどう違うのかというお話。

実際にピアノの中身を見て、
「これがハンマーだよ。」と確認してから、
当時のハンマーはどんなだったのかというお話。
様々な試行錯誤の過程で生まれた面白いピアノのお話。
(ジラフピアノやクローゼットになっているピアノなど)

本をペラペラとめくりながら語る私はもう夢中!
SYOTAくんの表情から興味深げな様子が伝わってくるので、話にも熱が入ります。
その後、CDが付いているこの本を貸してあげることにしました。
この本、このピアノの音はCD何曲目で聴くことができますよ・・・という楽しみ方できるのです。

この日のソナチネのレッスンはこれでおしまい。
展開部譜読みしてきてね・・・が宿題です。
次回のレッスンが楽しみ♪


ところで、ピアノの歴史、
ピアノ史メモ年表で詳細を書いています。
年表内の”ピアノの歴史”という項目です。


・鍵盤の歴史
・クラヴィコードⅠ
・クラヴィコードⅡ
・ハープシコードⅠ
・ハープシコードⅡ
・ハープシコードⅢ
・ハープシコードからフォルテピアノへ
・フォルテピアノの誕生
・ドイツで初めてのピアノ
・スクエア・ピアノ
・イギリスのグランドピアノ
・ウィーン式アクション
・ハイドン
・モーツァルト
・近代ピアニズムの原点
・ベートーヴェン第1期
・ベートーヴェン第2期
・ベートーヴェン第3期
・ベートーヴェン第4期
・こんな形のピアノってあり?
・ウィーンピアノの衰退


以上の内容をご覧いただくことができます。
あ、ちなみにコレぜぇんぶ私の頭の中に入っているわけじゃぁないですからね~。
なんてったって記憶力が悪いので。(^_^;)
これらの文章は、不器用な脳みそしか持ち合わせていない
私の頭を整理する意味合いで調べ、まとめたものです。


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新版 ピアノの歴史 楽器の変遷と音楽家のはなし (オルフェ・ライブラリー)
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音楽史叢書 ピアノ大全 <I.ピアノを読む―ピアノの誕生とその改良をめぐる歴史―> (単行本)
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ピアノ―誕生とその歴史
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ピアノ音楽史
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emksan at 12:39|PermalinkTrackBack(0)

2009年03月22日

ピアノの歴史カラー図解(小倉貴久子著)

こういう本を見つけると衝動買いしてしまう私。
ピティナのHPで見つけ、プレゼントに応募しようかとも思ったのですが、
どうせ当たらんだろう・・・と購入しちゃいました。
だって、すぐに読みたかったんだもん。


カラー図解 ピアノの歴史カラー図解 ピアノの歴史
著者:小倉 貴久子
販売元:河出書房新社
発売日:2009-03-19
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これまでピアノの歴史に関する本を
何冊かご紹介してきましたが、
この本が一番写真が多い!
しかも楽器内部にまで踏み込んだ写真が豊富に扱われているのデス。

内容は、もっと深く突っ込んだ本を読んできているので、
知っていることの方が多かったのですが、
これまで文字でしか知らなかった
「音」や「写真」に触れることができたのは、かなぁり嬉しい!

”音”というのは、この本はCD付きだからなのですヨ。
小倉貴久子さんのCDは何枚かすでに持っているのですが、
私の持っていないCDに入っている曲も選曲されていました。
一番嬉しかったのは、トルコ風のピアノの音が聴けたこと!
文字でイメージはできていたのですが、
やっぱりイメージ通りに楽しい♪

どういうピアノなのかというと、
いろんな楽しい仕掛けが施されたピアノなのですヨ。
シンバルや太鼓の音がしたり、
ファゴットのようなビリビリした音が出るような工夫がされていたり。
太鼓やシンバルはイメージしていたのですが、
ファゴットの仕掛けってどんな音だろうな〜とずっと思っていました。
このCDではこの仕掛けもきちんと使われていて、面白かった!

また、これまでピアノの歴史について結構勉強してきているハズなのに、
こんなん知らなかったよぉ〜(T_T)・・・という楽器、
タンゲンテンフリューゲルという鍵盤楽器に出会いました。
う〜む。これまで読み逃していたのか?!
それともこれまで読んできた本には書かれていなかったのか?!
流し読みしがちな自分を信用できない私。<(;~▽~)
もしかしたら読み逃していたのカモ・・・。

このタンゲンテンフリューゲルという楽器は、
クラヴィコードとフォルテピアノの間に存在する楽器です。
クラヴィコードは真鍮でできたタンジェントと呼ばれる、
マイナスドライバーのような形をしたもので弦を突いて発音する楽器。
一方フォルテピアノはというと、ハンマーで弦を叩いて発音する楽器です。
 ・・・・当時のハンマーは皮でできた小さなものでした。

その間に存在するタンゲンテンフリューゲルはというと、木片なんですねぇ。
また構造もちょいと違っていて、
クラヴィコードはタンジェントで弦を押し上げる・・・みたいな感じなのですが、
タンゲンテンフリューゲルは木片が弦に飛んでいって、
それが自然落下するという、動きはチェンバロに似ているそうな。
残念ながらこの音を聴くことはできません。
  ・・・・貴重な現存する楽器の写真は載っていますヨ。
一体どんな音色だったんでしょうね〜。

また、ピアノ製作発展途上にあった歴史上に見られる、
様々な面白い形のピアノ。
これについても以前ピアノの歴史でご紹介していますが、
見たことのない写真が載っていましたヨ♪
チェンバロみたいに鍵盤が2段あるんです。
ピアノで鍵盤2段って、見た目すっごく重々しくて重厚!

それからドビュッシーが気に入っていたという、
初めて知った”アリコート・スケーリング”という機構を持つピアノの存在。
いろんなピアノがあるものですね〜。
その中でも、このピアノは弾いてみたい!と強く思わずにはいられないピアノです。
ハンマーで叩かれない共鳴弦が各音に1つずつ張られているんだそうです。
倍音が鳴り、豊かな音色となる・・・という魅力的なピアノ。
聴いてみたいぃ!と思ったけれど、残念ながらこれもCDにはありません。
浜松楽器博物館に所蔵されているピアノなのですが、
ここへ行けば、もしかしたら録音された音色を聴くことができるのかも?!

最後に、写真は豊富に扱われていませんが、
ピアノの歴史について詳しく書かれているお勧め本です。
ピアノの歴史にすっごく興味があるわ〜という方には、
今回ご紹介した本だけでなく、
詳細な歴史を知ることができるこの本も同時に読まれることがお勧めですヨ♪


ピアノの歴史―楽器の変遷と音楽家のはなし (音楽選書)
著者:大宮 真琴
販売元:音楽之友社
発売日:1994-11
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ちなみに、もっと詳しそうなこんな本もあります。
こういった本はすぐに衝動買いする私ですが、
なかなか手を出さずにいるのは、
思った以上に高いのと、かなり分厚いからです。
こんなに読みきれるだろうか?みたいな。(笑)

買おうか買うまいか、かなぁり悩みます。
本屋に行って見つけると、かならず手にとってしまうのですが、
まだ購入していません。
きっと日本語で書かれたピアノの歴史本の中で、
一番詳しい本なのだろうと思うのですが・・・。


チェンバロ フォルテピアノチェンバロ フォルテピアノ
著者:渡辺 順生
販売元:東京書籍(株)
発売日:2000-08-31
おすすめ度:5.0
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2008年11月25日

ピアノ史メモ年表更新中!作曲家紹介とピアノ作品目録

HPのピアノ史メモ年表の更新続行中です。
ピアノ欄の作曲家名をクリックすると、
別ウィンドウで小さなウィンドウが立ち上がり、
作曲家の簡単な紹介とピアノ作品目録が出てきます。


pianoshimemo3


pianoshimemo4



私が調べうる限りのピアノ作品目録なので、
完全なものとは言い切れないのですが・・・。
現在、バッハ、スカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェンまで進んでいます。
今後もどんどん書き足していきますネ。


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2007年07月12日

ピアノの歴史番外編【こんな形のピアノってあり?】

ピアノの歴史 銑は、ブログカテゴリ『音楽/ピアノの歴史』からご覧ください。


【こんな形のピアノってあり?】

ピアノが発展していく過程で生まれた、
面白い形のピアノ。
特にピアノが大衆化した19世紀初頭に、
様々なピアノが製作されました。

需要は少ないでしょうが、
現代でもこういう形のピアノが売られていたら、
買う人いるんじゃないかな〜?


♪キリン・ピアノ(ジラフ・ピアノ)

グランドピアノをそのまま縦にしたもの。
垂直な羽根型なのです。
形がキリンの長い首に見えるので、
このように呼ばれます。
浜松市楽器博物館にありますヨ。


♪キャビネット・ピアノ

両開きの扉がついたピアノ。
高音弦の部分に棚がついていて、
楽譜などを置くことができたそうです。
下の写真は、国立音楽大学楽器学資料館のもの。
写真だけじゃ、ちょっとわかりづらいですね〜。

Cabinet pianoforte



♪化粧台ピアノ

一体なんのための楽器なんだ?!って感じですが。
蓋をするとサイドテーブルになるそうで・・・。
鍵盤の下には引き出しまでついているそうな。(笑)


♪ヤンコ・ピアノ

これは実物を見てみないと、
どうも実感が湧かない代物。
44個のキーが半音ずれて6列並んでいるそうで。
麻雀牌のような形のキーらしい。
列同士の鍵盤が連動して鳴るらしく、
普通では演奏できないコードやアルペジオが演奏可能だそうです。
19世紀終わりに発明されたものです。


♪弓状鍵盤ピアノ

これは是非是非実物を見て、弾いてみたい!と思う形。
奏者を中心に、鍵盤が内側に湾曲して並んでいるのです。
この形の方が、演奏しやすいだろうと何台か製作されたそうです。
でも、普及しなかったってことは、
結局弾きづらかった・・・ということなのでしょうか?
試してみたいですね〜。


♪縦型鍵盤ピアノ

これは弓状と全く逆で、
すっごくすっごく弾きにくそう!!
アコーディオンみたいな形なんですよ〜。
演奏者にとって高音を上、低音を下で弾くことは、
とても自然な手の位置だ・・・という発想らしいのですが。
どうやって両手で弾くんだろう?
写真だけでは大きさもわからないし、
どんなもんなのか全く想像できません。
「これでピアニストは聴衆に顔を向けたまま
弾きながら歌うこともできる」という、うたい文句だったそうです。


♪両側から弾けるピアノ

これ、アップライトピアノです。
両側から弾ける形だそうで。
2台ピアノの練習も、これ1台で?!




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2007年06月20日

ピアノの歴史13【ウィーン式アクション】

ピアノの歴史 銑は、ブログカテゴリ『音楽/ピアノの歴史』からご覧ください。


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モーツァルト 天才の秘密
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モーツァルト―神のメロディーをかなでた音楽家
名盤鑑定百科 モーツァルト篇
モーツァルト―マンガ音楽家ストーリー〈2〉
モーツァルトの宗教音楽
モーツァルト全作品事典
モーツァルト―音楽における天才の役割
フリーメイスンとモーツァルト
ウィーンはなやかな日々―モーツァルトとシューベルトの時代のウィーンの日常生活


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【ウィーン式アクション】


これまでお話してきたイギリス式アクションは、
現代と同じく鍵盤の先端方向にハンマーが付いていました。
しかし、18世紀後半ウィーン式と呼ばれたアクションは、
それと逆向きにハンマーが付いています。
演奏者に向かってハンマーが付いている感じです。
これはイギリス式の突き上げ式に対して、
跳ね上げ式と呼ばれるものです。

ドイツでのピアノ製作に貢献したアンドレアス・シュタインは、
この跳ね上げ式を改良し、エスケープメント装置をつけました。
1777年モーツァルトがこのシュタインのピアノに出会っています。
第1ピアノ:シュタインの8歳の娘、
第2ピアノ:モーツァルト、第3ピアノ:シュタインという形で、
3台のピアノのための協奏曲(K.242)を演奏。
もちろん、このとき使われたピアノはすべてシュタイン製作によるものです。

これは、シュタインのエスケープメントについて、
モーツァルトが父に宛てて書いた手紙の一文です。

『エスケープメントなしのピアノ・フォルテでは、
打鍵したあとで雑音が出たり、
音がのこって震えたりしないようにはできません。
彼の楽器では、打鍵したあと、
鍵盤を押さえていようと離そうと、
ハンマーは弦を打ったあとすぐ落下するのです。』


その後、シュタインのピアノは優れたピアニストとなった娘、
ナネッテに受け継がれます。
1794年ナネッテは作曲家ヨハン・アンドレアス・シュトライヒャーと結婚し、
ウィーンに移り住みピアノの製作を開始しました。
ナネッテ・シュトライヒャーのピアノは、
ウェーバーベートーヴェンに気に入られ声価を高め、
息子に継承されます。

このほかにも、18世紀末から19世紀初頭のウィーンには、
多くのピアノ製作者がいました。
その中でも特に有名なのはアントン・ヴァルター。
モーツァルトお気に入りのピアノ製作者です。
ヴァルターは、シュタインのメカニズムをさらに発展させ、
落下の際のハンマーのリバウンドを防ぎ、
ハンマーが落下点に安定するように工夫しました。

ウィーン式ピアノについてのフンメルの言葉です。
(『ピアノフォルテ奏法』1828年)

『ウィーン式アクションは、
きわめて繊細な手でも容易に弾くことができる。
演奏者はこのアクションによって、
さまざまなニュアンスをこめて弾くことが可能である。
はっきり弾いたり、丸みのあるフルートのような音を出すこともできる。
大して骨を折らずに流暢に弾くこともできる。』


ウィーンのピアノの音が繊細だったのは、
ハンマーが小さく軽かったことにありました。
シュタインのハンマーはエンドウ豆ほど?!
木の外側に鹿のなめし皮を巻いてあるものでした。
ハンマーの木の材質も軽い木を用い、さらに中心部を細くし、
できるだけ軽くするなるよう工夫されていました。
なんと、打鍵に必要な力は30グラムほどだったそうです。
これはなんとも羨ましいですねぇ〜。
現代ピアノの標準的な重さは約80グラムもあるのですから!

これら軽い音色のウィーン式ピアノは、
クラヴィコードやハープシコードのための曲を演奏するのに適していたそうです。
とくに音の持続が長く、バス声部では音の分離がよい。
メロディは歌いやすく、繊細な装飾音もくっきりと演奏できたからです。
この時代はまだまだ、クラヴィコード、ハープシコード、フォルテピアノが
混在していた時代だったのですね。


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emksan at 20:17|PermalinkTrackBack(0)

2007年01月28日

ピアノの歴史(横浜みなとみらいホール)

昨日、横浜みなとみらいの小ホールレクチャーコンサートシリーズ
「ピアノの歴史」・・・第2回謀略家としてのハイドン
を聴きに行って来ました。

うほほっ♪

何がうほほって、クラヴィコードなのですよ。うひょひょっ
ずっとずっと生で聴いてみたかったクラヴィコード!!
聴きましたぁ〜やった!
想像通り、いやいや想像以上に美しい音色でした。

小さい小さい音なんですよ。
そりゃぁ想像以上に小さな音で。
ところが、想像以上にダイナミズムの幅があるんです。
あんなに小さな音なのに、
何故こんなに幅を感じるんだ?ってくらいに。不思議です。

音色はまろやかで繊細でシルクのよう。
だんっぜん私はチェンバロよりクラヴィコードの音色が好き!!
本でチェンバロとクラヴィコードの違いについて読んでいたときから、
クラヴィコードの方が好きだった私ですが、
それはあくまでも想像上で好きだったわけで、
実際に聴いて好きだったのではありません。

でもね、今日は再確認しましたよ。
実際の音色を聴いたら、今まで以上に大好きになりました!!
あぁ弾いてみたいっ。弾いてみたいですっ!
ベーブンクとポルタートを試してみたいです!!!

それからそれから、今日使われていたフォルテピアノ。
これもすばらしい音色だった!!
これまで聴いたこの年代に作られたフォルテピアノの中で、
一番お気に入りの音色かも?!
聴けば聴くほど深みのある変化のある、個性的な音。
まるでするめのように、かめばかむほど味わいが出てくる・・・みたいな音です。

ロバート・ブラウン作(2001)
 ・・・アントン・ヴァルター(1782)のレプリカ


やっぱり古楽器っていいなぁ〜。好きだなぁ〜。

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【ピアノの歴史/本】
日本のピアノ100年―ピアノづくりに賭けた人々
ピアノ音楽史事典
ピアノの歴史―楽器の変遷と音楽家のはなし
ピアノの誕生―楽器の向こうに「近代」が見える
ピアノ物語
チェンバロ・フォルテピアノ
ピアノ進化の歴史と演奏家―いい音を求めて
楽器を知ろう―ピアノ
ピアノ―誕生とその歴史
スタインウェイ物語―世界を征服したピアノの帝王 (1978年)





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