わたしの名は赤

2020年08月29日

『暗黒公使』『わたしの名は赤』

映画『カリガリ博士』を見たら、夢野久作を思い出し、まだ読んでいなかった『暗黒公使』をオーディブルで購入♬ 探偵物だけれど、そこは夢野久作。あの独特の雰囲気に満ちていて大満足。2回も聴いちゃった。


今聴き始めているのは、ノーベル文学賞を受賞したトルコ人作家オルハン・パムクの『わたしの名は赤』。1591年のイスタンブールが舞台。精密画師の話で、井戸の中の殺された屍の語りに始まり、章ごとに異なる人物の語りで構成されていて、徐々に何が起きているのかが見えてくる。

とても静かな美しい作品。原作は言葉の響きも美しいのだろうと想像しながら読み進めています♬ こんな風に静かに淡々と語られる小説って大好き!これはヒット!下巻もあるし、しばらく楽しめそう!




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