障碍&幼児

2021年02月28日

ピアノを始める時期


幼児の身体発達の順番は、肩→肘→手首→指。3歳児はまだ指にまで至っていないので、ピアノレッスンというよりリトミックをするか、一番いいのは思いっきり体を使って外で自由に遊ぶことだと、問い合わせの親御さんにはお話するのだけれど、これも人それぞれ。

以前友人に、うちの子ピアノ始めさせるのまだ早いよね?と相談されました。その子が描いていた絵は、明らかに指先のコントロールができている絵で、3歳の絵とは思えないものだった上、音楽が生活に根づいている家庭だったので、音感とリズム感も素晴らしく、理由を言ってもう始めた方がいいよと進めました。

理解の発達にしても、身体の発達にしても人それぞれ。何歳になったらこれくらい理解できてなきゃいけないとか、これくらい身体のコントロールができてなきゃいけないとか、そんなビシッと定規で測ったかのように万人が同じ成長の過程と時間を持っているわけじゃないんですよね。

〜 講座 〜 

なんでも聞きたい!少人数制質問会 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html 
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html 


〜 書籍 〜



emksan at 12:12|Permalink

2021年02月23日

生徒さん自作自演『疾走の歌』


広汎性発達障碍で成人のSYOTAくんの自作自演。先日お教室のZOOM会でライブ披露してくれました。この動画は参加できなかった人のために録画したものです。

現在レッスンはZOOMのみ。作曲には口出ししていないので、レッスンは弾けるようになるためのもの。週1回2、3ヶ月のレッスンでここまで弾けるようになりました。

YouTubeに上げること、本人も知った上で以下の紹介文を書いてくれました。YouTube動画にいいねがいただけたら、本人も励みになるだろうと思います。どうぞよろしくお願いします♬

SYOTAよりーーー
「普段静かでリッチな楽曲を作っているけど、ハイテンションの楽曲の制作に挑戦し、テンポが常に速いことから疾走の由来。エネルギーが湧くようなハイテンションぶりに注目です。」

SYOTAくんは小学生の頃は多動で、教材を普通に使用してのレッスンができない子でした。ここに至るまでのことは発表会などの動画付きで以下にまとめています♬





emksan at 14:59|Permalink

2021年02月18日

発達障碍ピアノレッスン情報交換会・京浜地区

今日は京浜地区の情報交換会がZOOMでありました。普段は東京都大田区池上にあるスター楽器が会場なのですが、このコロナ禍で開催できないため、4月からZOOMで開催しています。ZOOMの良いところは、遠方の人も気軽に参加できること。今日は大阪、北海道、岡山からの参加者がいました。

前半1時間は井上史枝先生の「わらべうたdeソルフェージュ」。レッスン動画やオリジナル教材の写真を共有画面に映しながら、発達障碍児から定型発達の子まで、それぞれの子に応じたアプローチ方法についてお話くださいました。

・それぞれの子の声域に合わせて歌える
・リズム打ちしながら歌う
・リズム打ちしたものをリズム譜にする
・歌ったものを聴音して楽譜に起こす
・移調する
・移調したものを楽譜に起こす

たった3音程度で成り立つわらべうた。曲の長さも4小節くらい。これなら1本指の子でも挑戦できます。1本指の子から、聴音で書き取りに挑戦する子まで、同じ曲でもアプローチ方法はさまざま。一人ひとりに合わせたアプローチを編み出しやすいのがわらべうたの利点です。

皆さんの反響があまりに大きかったので、井上先生がFB内に「わらべうたdeソルフェージュ」というグループを作成してくださいました。これなら知っているわらべうたが少ない、いろんなアプローチ方法を学びたいという人が、路頭に迷うことなく情報入手できますね。

井上先生はわらべうたに特化したブログを持っていらっしゃるので、ご興味のある方はこちらも↓ご覧くださいね。

IMG_8044
IMG_8043


〜 講座 〜 
なんでも聞きたい!少人数制質問会 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html 
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html 


〜 書籍 〜





emksan at 21:50|Permalink

2021年01月29日

ピティナオンラインセミナー受講者のご感想

ピティナはいつも事後にアンケートをとってくださるのですが、今回もたくさんのご感想をいただきました。中には長文のご感想をくださる方もいらして感激です。ピックアップであればブログに紹介しても良いとピティナからご了承いただけたので、こちらにその一部をと思います♬ ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました!

line

🟠 とても具体的に実践方法などをご紹介いただき、またヒントとなるようなお話もたくさんお聞 かせいただいたので、子どもたちと向き合ってこれからもがんばっていきたいと勇気をいただいたように感じました。


🟠 講師が「こんなレッスンをしたい。こんな反応が返ってきて欲しい。」という、講師(大人)本意のレッスンではなく、彼ら彼 女らの状態や気持ちに立った愉快で楽しいレッスンをしていきたいと思いました。


🟠 発達障碍の生徒や健常者の生徒もなにも変わらなく一人一人のニーズに合わせてレッスンをやっていけばいいのだなと改めて感じました。


🟠 ピアノレッスンと言うと、どうしても、なんとかしてピアノを触らせなければ、という気持ちになってしまっていましたが、見る、聴くだけでも十分伝わることがあること、保護者を通して子どもも何かを感じ取っていることなどを学ぶことができました。


🟠 ピアノを弾く以外の内容でも、今後ピアノを弾くために必要なエッセンスを 伝えているところなのだということをしっかり意識して、保護者の方にもきちんと自信を持って説明できることも大切なのだと学びました。 


🟠 発達障害児に関わらず、理解が少し難しそうな子どものためにもなるアドバイスをたくさんいただき、とてもありがたかったです。


🟠 実際的な点を視覚からも、実体験からも、具体的に教えて頂き、おおらかな気持ちで、生徒さんの理解力、興味に合わせて、一回一回のレッスンの中で出来ることを増やして、成長を見守る大切さを学べました。


🟠 発達障害児の指導に長らく悩んでいたのが解決し、すっきりしました。アドバイス頂いたことを実践しようと思います。 



〜 講座 〜 
なんでも聞きたい!少人数制質問会 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html 
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html 


〜 書籍 〜







emksan at 14:22|Permalink

2021年01月21日

充実のピティナセミナー

今日は「発達障碍でもピアノが弾けますか?」のセミナーでした。このセミナーは、事前に相談したいことをアンケートで伺い、お一人おひとりと相互にやりとりしながら相談に応じていく、という相談会です。

ひとくちに発達障碍といっても10人10色の個性。診断名がわかっていてもわからなくても、レッスンする上で悩み、試行錯誤することは同じです。少しでも多くのケースを知り、さまざまな角度から見られるようになると、たとえ初めましての特性に出会ったとしても、あんな方法があったな、こんな方法でやってみようと、たくさんある指導の引き出しから、目の前の子に合ったアプローチ方法を見出していけるものです。

そのため、このセミナーは「他の人の相談も聞くことで理解を深める」をテーマにしています。2回目となる今回は、前回以上に色彩豊かな相談となりました。

一部ではありますが、こんな感じ。限られた時間を有効活用できるよう、事前にどんな順番でそれぞれの相談にどんなお話をするかメモ。それでも2時間はあっという間!

FullSizeRender


すべてこの順番でメモ通りの話になるわけではなく、相互やりとりの中で臨機応変にはなりますが、その生徒さんの話だけに始終するのではなく、似たようなケースも含め、多角的な視点を提供するよう心がけています。


前回もそうだったのですが、終了時間の12時になっても、喫緊で相談にのってもらいたいという方はいらっしゃるもの。私はさほど時間に追われていないので、参加者の方で残っていられる方は残り、さらに相談事を何件か聞くことになりました。ピティナの方のご配慮には本当に感謝です。最終的に30分延びて、12時半終了となりました。


ところで、今回のセミナー。数日前にドドドッと受講者が増えたようで、前日にはピティナの数あるセミナー申込みランキング第4位に入っていました。発達障碍への認知度がこんなにも高くなったんだと、感慨深いものがありとても嬉しかった!


コンクールや音大を目指すような人を育てる指導者向けのセミナーが多いピティナに、私の活動が取り上げてもらえるだけでも大きな進展なのに、4位だなんて20年前には考えられなかったこと!


FullSizeRender

この10年は、耳慣れない発達障碍を知ってもらい、出会いがあったらレッスンを断ることなく受け入れていきましょうという働きかけでしたが、最近はレッスンする先生が増えてきました。そして、受け入れたもののどうレッスンしたらよいものか?と、1人で試行錯誤することに限界を感じ、悩まれている方が多いようです。

セミナーや情報交換の機会を活用することで、視野を広げ、指導スキルを上げるチャンスにできたなら、先生にとっても生徒さんにとっても、これほど豊かで幸せなことはないと思います。

ということで、発達障碍ピアノレッスン情報交換会京浜地区のお知らせです♬ 単発の参加も大歓迎!お申込みはスター楽器までどうぞ。(電話はテープしか流れないことがありますので、メールでお願いします。)

IMG_7822




〜 講座 〜 
なんでも聞きたい!少人数制質問会 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html 
「知っておきたい幼児の特性」シリーズ講座 
http://musestown.livedoor.biz/archives/52249060.html 


〜 書籍 〜




emksan at 19:42|Permalink

2021年01月18日

ピティナオンラインセミナー次回の日程(GoToイベントキャンペーン対象)

お一人おひとりの受講者に寄り添う相談会。1人で悩みを抱え込まずに、みんなで共有していきましょう。暗中模索だったものが、こうしてみよう!ああしてみよう!という楽しい試行錯誤に変わります。

次回の日程が決まりました。2021年1月21 日木曜日、10時から12時です。お申込みはピティナの以下のページからどうぞ♬上記サイトより

発達障碍の個性豊かな生徒さんたちへのピアノレッスン。「どうすればより良いレッスンができるのか」お悩みをお持ちの先生方も多いと思います。こちらの講座では講師・受講生の皆さんの間で経験談や工夫、アプローチを共有し、お互いに解決策・効果的なレッスンアプローチを考える場を提供いたします。

正解が1つではないピアノレッスン、より多くの事例を知ることで、指導の引き出しを増やしていきましょう。

前回セミナー受講者からいただいたご感想はこちら↓





emksan at 12:47|Permalink