本の出版

2021年05月27日

発達障碍児へのレッスン

気づけば第11版。


出版当初はさほど知られていなかった発達障碍児へのレッスンも、今では珍しくなくなってきました。


ピアノという視点から発達障碍児へのレッスンについて書かれた本は、もう私が書いた本だけではありません。これは本当に嬉しかった!

このような広がりは本だけでなく、ピアノ指導者向けの講座にも見られます。講座を探してもなかなか見つからず、1人悩んでいた指導者が路頭に迷わなくてよくなってきました。

FBに作った発達障碍ピアノレッスングループには、1300名以上のピアノ指導者が集い、情報を交換しています。また、指導者のスキルアップのために活動する先生も出てきました。

これからは発達障碍への理解に留まらず、その理解をいかにレッスンアプローチに生かし、よりよいレッスンをしていけるかへと、シフトしていくだろうと思います。これは発達障碍児やグレーゾーンの子に限らず、すべての生徒さんに生かせるスキルです。より柔軟で豊かなレッスンになるはず!

これからもたくさんの先生方と、障碍あるなしに関わらず、一人ひとりに応じたレッスンを共有していけますように。

FB発達障碍ピアノレッスングループはこちら。

https://www.facebook.com/groups/458864134300478/


ピアノレッスンなんでも相談はこちら。
http://musestown.livedoor.biz/archives/52260026.html
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emksan at 10:00|Permalink

2018年04月16日

Amazonのなか見検索(無料)で読んでみる

この本は、「今まさに悩んでいてすぐ情報が欲しい!」という方に向けて、即レッスンに活用していただけそうな部分を無料で読めるようにしてあります。無料で読める部分を、目次からご紹介させていただきますね。

特に《第1章より 自閉症スペクトラムの子 》の(1)具体的に伝える  銑イ函◆複押忙覲个冒覆┐ の 銑い蓮∈まさに悩んでいてどうしたらよいかわからずにいる方に、すぐ試してみようと思っていただけるアプローチだろうと思います。



・はじめに   
 「ピアノ講師のみなさんへ」   
 「ご両親の方へ」   

・序章 教室に発達障害の子がやってきた   
 「うちの子、発達障害なのですが レッスンしていただけないでしょうか?」   
 「お月謝をいただいている以上、レッスンらしいレッスンがしたい」   
 「レッスンらしいレッスンとは、目的がはっきりしているということ」   

・第1章より 幼児の世界   
 (1)自己中心性と中心化   
 (2)アニミズム   

・第1章より 自閉症スペクトラムの子  
 (1)具体的に伝える      
  _箸任領習方法を伝える      
  ▲譽奪好鵑慮通しが立つ      
  H表会のための練習を説明する      
  げ士未鮨値化する      
  ァ俵饌療”はすべての生徒さんに通じること   
 (2)視覚に訴える      
  ‘虻遒畔源による説明      
  音の長さを視覚化する      
  レッスンそのものを視覚で説明する      
  っ躇佞鯊イ靴燭た搬琉媼韻鮖覲个冒覆┐   

・ピアノ教室 Q&A より   
 適度なレッスン時間は何分?   
 お月謝の設定は他の生徒さんと同じがよい?   
 発達障害児に指導をしている先生が情報交換し合える場はある?   
 発表会にどうやって参加させたらよい?   
 左手と右手の混乱を防ぐ方法はある?   
 単調な練習を飽きさせないコツは?

※増刷後、情報交換し合える場の紹介をmixiからFBのグループに訂正しています。


【FB発達障碍ピアノレッスングループ】
非公開、ピアノ指導者と楽器店の方限定のグループです。気軽に悩みが相談でき、たくさんの情報が得られます。コメントや投稿には参加せず、読むだけの方も大歓迎。どうぞお気軽にご参加くださいね♪
https://www.facebook.com/groups/458864134300478/


【発達障碍ピアノレッスン告知ブログ】
各地域のピアノ指導者が自主運営している会からのお知らせです。カテゴリーを地域ごとに分けています。お近くの地域を選んでご活用くださいね♪
http://hattatsu-piano.blog.jp/


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emksan at 16:54|Permalink

2017年12月17日

体感を伴った理解へ

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先日手元に本が届きました。発売日はクリスマス♪ 12月25日です。

・演奏に生きる楽典とは?
・表現のための練習とは?

ピアノ指導者になってから常に問い続けてきました。その試行錯誤をまとめたのがこの1冊。これらの理解には体感が伴うものなので、本書では次のような工夫を随所に施しました。

・「どう聴こえるのか?」の実験
・「どう体感が異なるのか?」の比較実験
・図やイラスト、写真を使った視覚的な説明

この本が、愛好家のみなさんや生徒さんたちの「こう弾きたい」という想いを実現させるための助けとなりますように♪

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emksan at 10:19|Permalink

2017年11月22日

耳が追いつくように

大人の生徒さんのレッスン、ブラームスの間奏曲作品118。写真の部分は繰り返し弾くことになりますが、1回目はソプラノを響かせ、2回目はテノールを響かせたい生徒さん。ところが、2回目の演奏が切羽詰まったあわただしい演奏に聴こえてしまいます。


118


「この音域はソプラノより耳に届きにくいんだよね。今の弾き方だと、ようやく耳に届いたと思ったら、もう次の音が鳴るものだから、聴いていてものすごくあわただしく聴こえてしまう。1回目よりゆったりした気持ちで、テノールの音がきちんと聴く人の耳に追いついてから次の音を弾くようにすると、あわただしさがなくなるよ。」  


こうアドバイスしたところ、見違えてよい演奏になりました。
写真の青部分。生徒さんは左手から右手へと繋いでいく旋律の動きは意識できるようになっており、指も迷うことなく正しい音で弾けるようになっていたので、こちらも楽譜の読み込みや体の使い方ではなく、「耳の使い方」という角度からアプローチ。


「耳がこの音域に慣れたところで急に音が高くなる。こんな風にいきなり音域が高くなると、その変化に耳が追いついていけなくなっちゃうんだよね。そうすると、耳が迷子になって(ド??ファ)みたいに穴あきのメロディに聴こえちゃう。耳が(ラ)に追いついてから(ソ・ファ)を弾くと、きちんとメロディが耳に届くようになるよ。」  



こちらもこのアドバイスで一気によくなりました。
1回目のテンポと2回目のテンポ、テノールが耳に届くことを意識して弾くと、メトロノーム的には2回目の方が1回目より少し遅くなります。でも、聴く側の体感としてはそのほうが同じテンポに聴こえるんですよね。逆に、メトロノーム通り1回目と2回目を同じテンポで弾くと、耳がテノールに追いついていけなくなるので、体感としては2回目の方がより速く、焦って弾いているように聴こえるのです。  

ここで大切なのはテンポを意識することではなく、耳に届く音を意識することだろうと思います。こういうときは「耳が追いついてから次の音を弾く」を意識できれば、自然なテンポ感で歌心を感じる演奏になるだろうと思います。  

このような耳の錯覚については、近々発売予定の《知っておきたい!ピアノ表現27のコツ〜センスがないとあきらめる前に〜》(音楽之友社)の第3章『そう聴こえるということ』に書いたのですが、「耳が追いつく」には触れていなかったので、ブログ記事にしました。   

表現豊かに聴こえてこない原因は、楽譜の読み込みなのか、体の使い方なのか、耳の使い方なのか、さまざまですが、その原因を突き止め、「なるほど!」と思ってもらえるレッスンができたならと思います♪





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emksan at 11:07|Permalink

2017年09月14日

『表現のコツ』出版へ向けて・・・

ムジカノーヴァに連載した『表現のコツ』が出版に向けて本格始動! 編集者のお話では「年内に出版できたなら」とのことでした。ムジカノーヴァの告知に今秋出版予定とあったので、楽しみにしてくださっている方には大変申し訳なく思っています。出版までもうしばらくお待ちください。

この原稿の原動力は、連載第1回の冒頭(下写真)にあります。私も「私の演奏はいつもダサイ」「私の演奏はいつもツマラナイ」と思っていたひとりでした。そんな私が試行錯誤しながら得てきたことを、少しでも多くの方に「わかりやすい」「読みやすい」「これなら私にも挑戦できそう!」と思っていただけるよう、心を尽くして取り組んでいます。


無題


全体のデザインが見渡せる稿が届きました。中身の公開はまだNGとのことで、これだけパチリ。「知っておきたい幼児の特性」よりページ数が多くなりそう。ムジカノーヴァに連載したのは6項目だけでしたが、書籍は28項目ある上、文章だけでは伝わりにくい体感を、図や写真を使うことで伝わりやすくなるよう工夫しているからです。


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まだ表紙も決まっていませんし、すべての図やイラストが仕上がっているわけではないので、これからどんな風になっていくのかワクワク。2、3か月前に終えた校正ですが、一番大変な校正を終えると、あとはこうして仕上がってゆくのを楽しみに待つだけ♪ 頑張ってきた自分へのご褒美のような期間です。年内にはお届けできますように!


第1章 ピアノにできる音楽表現の基本

 1 歌心のある演奏とは?
 2 脳から指令を出す
 3 余韻をコントロールする
 4 タイミングで音色は変わる?!
 5 左右を異なる音量で弾けるようになるコツ
 6 片手で異なる音量を弾けるようになるコツ
 7 強弱が思うようにつけられない初心者のために
 8 ペダルの踏み替えが身につく3つのステップ


第2章 拍子と呼吸を感じるだけで表現は変わる

 9 拍子を感じるってどういうこと?
10 同音連打に表情を
11 時代に応じた拍子感
12 スタッカートが一本調子にならない方法
13 細かいアーティキュレーションをひと息に
14 ブレスの位置を大切に
15 曲想の変化は呼吸次第


第3章 そう聴こえるということ

16 クレッシェンドに聴こえるためのクレッシェンド
17 音量に幅を持たせるための工夫
18 音の切り方で印象は変わる
19 音の繋げ方で印象は変わる
20 分散和音の響かせ方
21 ペダルで生み出すリズム感
22 ワルツのペダリング


第4章 楽曲を知る

23 音楽の句点
24 第3音でハーモニーに彩りを
25 骨格を知る
26 楽曲を和音で弾いてみる
27 音の動きに敏感になる
28 音の密度の効果を知る



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emksan at 22:27|Permalink

2016年11月30日

読譜指導に悩んだら・・・

発達障碍児に限らず、
定型発達児のレッスンについて、
ご相談を受けることがあります。

そういった中には、
発達障碍児に関する相談なのか、
定型発達児に関する相談なのか、
わからないこともあったり。
内容は定型発達の幼児に関する相談に見えるのだけれど、
相談をいただいた入り口は発達障碍関係からだったりするからです。

どうやら、こういったご相談に共通しているのは、
定型発達の幼児に対する知識が少ないことにあるようです。
そのため、障碍があるとかないとかいう以前に、
「どうしてこれができないんだろう?」と悩まれてしまうんですね。

「発達障碍があるから」というのではなく、
定型発達の子でも幼児ってこういうものだよ、
というのがわかってくると、
障碍あるなしに関わらず、
先を見通しながら、
今をどう指導したらよいのかが見えてくるのではないかな、と思います。

特に、ピアノ導入期は読譜について悩む先生が多いのではないでしょうか。
ドレミはすぐ覚えるのに、ドシラはなかなか覚えないとか、
ソの上の音は? シの下の音は? といった質問に答えられないとかetc.
読譜は、音の並びが反射にならないために、
つまづいてしまう子が多いように感じています。

せっかく勇気を持って、
私に相談してくださったのだから、
なるべくならその場でご説明をと思うのですが、
読譜に関しては、
説明しようとすると文字量がものすごいことになってしまい、
本を紹介するしかできなくて、申し訳なく思っています。

でも、第1章から第3章ほどの文字量なので、
これだけは仕方ないのかなと思ったり。
『知っておきたい幼児の特性』(音楽之友社)の
読譜指導に役立つ目次の一部を、
こちらにご紹介させていただきますね。

知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に








知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に [単行本]
中嶋 恵美子
音楽之友社
2016-05-11

第1章 幼児の特性を知る
1 7歳頃までの幼児の特性
2 ドレミはわかってもドシラはわからない
3 幼児はなぜ、文字を左右反転させて書くのか?
4 音楽は時間、楽譜は空間
5 手先の器用さは5歳から


第2章 幼児の特性に合わせた読譜指導
1 幼児は誤解をする
2 定着させる
3 音の並びを経験させる
4 音の高低を体感させる
5 拍子を体感させる
6 拍子を体感しながらリズムを学ばせる


第3章 情報量が多いと幼児は混乱する
1 幼児の眼球の動き
2 中心化
3 風船と指番号
4 ひとつのアプローチに目的はひとつ


第4章 どこに焦点を定めるのか
1 楽曲における読譜の細分化



以下の目次は、
読譜以外について書いているので、
省かせていただきますね。


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emksan at 10:50|PermalinkTrackBack(0)