ピアノ/練習&勉強

2018年01月12日

久々の作曲『憧憬』

冬休み中、作曲をして遊びました。作曲は楽しみでもあり、学びでもあり。今回もたくさんの学びがありました♪

それにしても、テーマを展開させるって難しい。私にはこれが精いっぱい。変奏曲を作った時にも思いましたが、変奏や展開というのは、クラシック音楽の基本なのかもしれません。

こうして作曲していると、作曲の限界は読譜の限界と比例しているようにも思われて。楽譜の読み込みとは、なんと奥が深い!未熟さの痛感はなかなか辛いものですが、学んだら学んだ分、楽しさも倍増するので、辛いばかりでもなくて。

今年は成長の年にしたい♪



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2017年12月25日

フォルテピアノのレッスン♪

興奮の1日。フォルテピアノ奏者小倉貴久子さんのレッスンを受けてきました!家の事情やら私の精神状態やらでなかなか余裕ができず、ようやく叶った念願のレッスン。

使用楽器はアントン・ヴァルター1795年のモデル。フォルテピアノを持っていない私は、モダンピアノで練習したものをレッスンしていただくわけですが、レッスンの間中ず〜っと四苦八苦しっぱなしでした。全く思い通りにいかない!(笑) 自分の指が自分の指ではないんじゃないかというくらいコントロールができず、とにもかくにも繊細な楽器でした。

鍵盤が軽いせいなのか、深さが浅いせいなのか、指が鍵盤に吸着する感覚が得られず、弾いているという実感が伴わないので、ものすごい違和感。こんなフガフガとした鍵盤と指の不安定な関係は、モダンピアノでは味わったことがないほど。もちろんこれは私が初心者だからで、小倉さんの指先は鍵盤に吸い付いているんですよ。

まず気がついたのは弱音の難しさでした。モダンピアノと同じタッチで弾いても弱音にならない。いや、まったく、思い通りの表情にならない!こんなはずじゃないんだけれどと思いつつ、実際に出てくる音はなんともかんとも、聴くに堪えないギクシャク感。

ようやく弱音が出せるようになってきたと思ったら、今度は響かせたい音、強音が出せない。出たとしても詰まった響きになってしまうのです。小倉さんのそれはポーンと箱全体が響いている感じ。私のは窒息しそうな詰まった音。たった1音の強音が出せないというこの感覚は、モダンピアノではあまりないかもしれません。多少汚い音とそうでない音の違いがあったとしても、ここまで明らかな違いにはならないでしょうから。

たとえるなら、初心者が弾くヴァイオリンと経験者が弾くヴァイオリンの音色くらい、明らかに違うんですよね。私の音は、初心者がヴァイオリンを弾くときに弦が響かずにギーギー鳴っているのと同じ。強音で弾こうとすると、弦が鳴らずに押さえつけられているような響きになってしまう。音色に解放感が一切ないのです。

今日学んだことは、学んだというより体験したといった方がいい程度。咀嚼しようにも、咀嚼できるだけのものを手に入れた実感がありません。家に帰ってきて復習しようにも、モダンピアノで練習しているうちに、きっとズレていってしまうだろうことが目に見えているので、またレッスンを受けることにしました。とにかく咀嚼できる程度にはなりたい。(笑) 今のままでは、この経験をモダンピアノの演奏に活かすこともできません。

来年は、何度かレッスンを受けに行きたいな♪ まだ垣間見ることすらできずにいる世界を見てみたい。その何かは、私の音楽観が求めているものに違いないという予感があります。今日は最高の1年の締めくくりになりました。いや、締めくくりというより、来年へ向けての第一歩だったのかもしれません。来年は成長するぞっ。

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2017年10月31日

あの優しい夜に 作曲しなおし・・・

2015年8月に作曲したものなのですが、経過句などがどうにもしっくりこず、その上録画した自分の演奏も気に入らず、いつか直したい直したいと思い続けてきました。何回かに分けてところどころ手直し、今日久々に録画しなおしました。なんだか聴いていてわけのわからない部分があったので、これですっきり。結果、これまで作曲してきた曲の中でも、特に好きな曲になりました。やっぱりため息の音型が好き♪




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emksan at 20:12|Permalink

2017年09月24日

フォルテピアノ第一人者小倉貴久子さんへのインタビュー(8)

ムジカノーヴァ2014年6、7月号に掲載された、小倉貴久子さんのインタビュー記事全文掲載も、今回で最後となります。最後は胸が熱くなる、小倉さんからピアノ指導者へのメッセージです。

私の手元にも届きました!
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目次にワクワク!「フォルテピアノを活用したピアノレッスン」の内容は、想像をはるかに超えて素晴らしいです。1行読むたびに、このような本が出版されたことを奇跡のように思い、感激しています。
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DVD付属という贅沢さ! 小倉さんご所有のフォルテピアノやチェンバロの動画です。フォルテピアノを聴いたことがなく、文字だけではピンとこないという方も、DVDがあることで理解が深まるだろうと思います♪
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【小倉貴久子さんへのインタビュー】
ムジカノーヴァ2014年7月号より インタビュアー中嶋恵美子

―― 最後に、読者のみなさんにアドバイスをお願いします。

 私はコンクールの審査をさせてもらうことも多いのですが、指がよく動いて、ミスのない演奏という点では、レベルはすごく上がっていると思います。ただ、伝えたいものがよくわからない、音楽が感じられない演奏に出会うこともよくあります。ピアノはテクニックを身につけるために、ものすごい練習が必要な楽器ですから、練習時間の確保は大変です。でも、耳が育っていないと、どんなに練習を積んでも、結局は頭打ちなんですね。あるところから上に行けなくなってしまう。だから、やっぱり狡阿“ということを並行して行うことが大切だと思います。先生方には、生徒さんたちに、さまざまな音楽、演奏を聴く機会をたくさん持つことがいかに大切かを伝えてほしいですね。聴くことに気づいて「こういう風に弾きたい」という気持ちが生まれると、知識欲もでてきますから、そうなったらしめたもの! あとは放っておいても大丈夫です。(笑)

 ピアニストは誰もがなれるわけではないですけど、音楽を楽しむことなら誰にでもできる。時々「小さいときにものすごく練習させられた苦しい思い出があるから、もうピアノなんて聴きたくない」という人がいますけれど、これは本当にもったいないことだと思います。ピアノの先生方ご自身がいろんな音楽を聴き、心から楽しんでいる姿を通して、音楽が身近にある豊かな人生のすばらしさを生徒さんに伝えていっていただきたいなと思います。







ヒンデミット:ヴァイオリン&ヴィオラ・ソナタ集 作品11
桐山建志
マイスター・ミュージック
2014-02-25



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emksan at 09:30|Permalink

2017年09月20日

フォルテピアノ第一人者小倉貴久子さんへのインタビュー(7)

第7弾は即興です。モーツァルトの即興とは、どういうものだったのでしょう? そして、私たちはどうやってその即興を身につけていけばよいのでしょう? 

今日が発売日のDVD付属のMOOK本。もうそろそろみなさんのお手元に届く頃でしょうか。私はAmazonで予約注文しているのですが、「今日届くといいな」とワクワクしながら朝を過ごしています♪



【小倉貴久子さんへのインタビュー】
ムジカノーヴァ2014年7月号より インタビュアー中嶋恵美子

―― 学生のみなさんに即興を指導されるとき、当時のいろんな作曲家の作品に触れてごらん、ということが一番のアドバイスなんでしょうか?

 あとは模倣です。モーツァルトも模倣が得意で、いろんな作曲家を模倣しながら多くのことを学んでいったんですね。モーツァルトのFdurのソナタ(K.332)の第2楽章では「繰り返したときはこうやって弾くんですよ」と、モーツァルト自身がわざわざ書いてくれていますし、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは「変奏くり返しつきのクラヴィーアソナタ」(「C.P.E.バッハ クラヴィーア・ソナタ6曲」橋本英二編著/全音楽譜出版社)という曲集を出しています。これにはきっとびっくりすると思います。「全く違う!」というくらい即興されていますから。でも、レオポルト・モーツァルトは、もとの曲がわからなくなるような即興はよくない、あの人の即興は品がいい、あの人のはグロテスク、などと手紙に書いていますから、即興に対する考え方も人それぞれだったということですね。
 グロテスクと評価されたものが悪いかというと、そうとも言い切れないですけど、少なくともモーツァルトはレオポルトに育てられたわけですから、モーツァルトの作品でそれをやってしまうのはよくないと思います。それでも、18世紀にはここまで即興された例があるんだと学ぶことは大切ですよね。


―― 小倉さんは古典派にとどまらず、フォルテピアノでロマン派の作品を弾かれたり、最近では1913年製のベヒシュタインでヒンデミットまで演奏されていますね。

 1913年製のベヒシュタインは、渡邊順生さんが企画・構成された「ピアノの歴史」というシリーズで弾かせていただいたのが出会いです。渡邊さんはこの年代のピアノがフォルテピアノの最後で、それ以降のピアノは現代の価値で作られている、というお考えなんですね。私自身は現代のピアノに近いのではと思っていたんですけど、実際に弾いてみたら全然違った。鍵盤の重みはあるのに反応がすごく良くて、減衰が速い。ラフマニノフを弾くなら現代のピアノでしょう、と思っていたのに、このベヒシュタインで弾いてみたら、この楽器だからこそ伝えられることがこんなにあるんだと、価値観が変わりました。

―― 小倉さんの時代を選ばない幅広いフォルテピアノの活動は、日本にとってとてもありがたい、意義あるものだと思います。音の減衰による繊細さというのは録音では伝わらない部分があるので、読者のみなさんにはぜひ、生で聴いてもらいたいですね。

 どんなにいいマイクで録音しても、生とはやはり違いますから、ぜひ!


ヒンデミット:ヴァイオリン&ヴィオラ・ソナタ集 作品11
桐山建志
マイスター・ミュージック
2014-02-25



小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》
第30回 ヨハン・クリスティアン・バッハ
2017年11月3日(金・祝日)
午後1時半開演(開場1時) 第一生命ホール

小倉 貴久子(クラヴィーア) 桐山建志、天野 寿彦、廣海史帆、原田 陽、山内彩香(ヴァイオリン) 成田 寛、丸山 韶(ヴィオラ)・山本 徹(チェロ)・小室昌広(コントラバス) 前田りり子(フルート)・三宮正満・荒井 豪(オーボエ) 岡本正之、安本久男(ファゴット)・塚田 聡・大森啓史(ホルン)
☆ピリオド楽器使用室内オーケストラ☆

J.Ch.バッハ
コンチェルト ニ長調 作品13-2

W.A.モーツァルト
ロンドンのスケッチブックより小品 ハ長調 K.15s
コンチェルト ニ長調 K.107-1(原曲 J.Ch.バッハ:ソナタ ニ長調 作品5-2)
コンチェルト 第15番 変ロ長調 K.450
コンチェルト 第27番 変ロ長調 K.595

《お申込み》 
イープラス
トリトンアーツ・チケットデスク Tel.03-3532-5702(平日11:00〜18:00)
メヌエット・デア・フリューゲル(主催)Tel.048-688-4921 klavier@kikuko-mdf.com

そのほか小倉貴久子さんの演奏会情報はこちら

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2017年09月17日

フォルテピアノ第一人者小倉貴久子さんへのインタビュー(6)

第6弾は、時代の空気を感じとるには? 「当時の語法がわかるようになって、私たち演奏家は自由になれる」が私の胸に強く響いてきます。今回は、小倉さんのお一人の語りです。

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【小倉貴久子さんへのインタビュー】
ムジカノーヴァ2014年7月号より インタビュアー中嶋恵美子

 この8月で13回目となる「小倉貴久子の『モーツァルトのクラヴィーアのある部屋』」というシリーズでは、各回モーツァルトに関連のある作曲家を取り上げて演奏しているのですが、ここで取り上げる作曲家だけに目を向けると、現代の私たちに訴えかけてくるものは、モーツァルトほどは多くないと思うんですよ。でも、彼らがどんな風にモーツァルトに影響を与えたのか、という視点で彼らの作品を見ていくと、非常に興味深くて、すごく面白いと思います。モーツァルトはたくさんの作曲家から影響を受けていて、例えばヨハン・セバスチャン・バッハとは会ってはいないですけど、音楽愛好家であったオーストリアの外交官、ヴァン・スヴィーテン男爵の蔵書から彼の音楽について学んでいます。モーツァルトは本当に多くのことを貪欲に吸収しているんですね。
 
 私は藝大の大学院に行き、留学もして、様々なことを学んできましたけれど、古典派といえばモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンみたいな感じでしたから、ごく一部の作曲家の音楽だけで当時の空気を感じ取ろうなんて、できるわけがなかったんです。今ここにいる私と中嶋さん、編集部の人、たった3人を研究するだけでは現代の空気がわからないのと同じです。
 しかも、モーツァルトもベートーヴェンも、時代から外れた作品を書こうとした天才です。でも、彼らのいったい何が革新的だったのかは、当時の空気を知らないとわからないわけですよね。最初は「この作曲家が当時はモーツァルトより人気があったってどういうこと?」って理解しがたくても、その時代の人の気持ちになって聴いていくうちに、何かが見えてくる・・・。
 モーツァルトの時代には、例えば、ラーメンといえばスープに麺が入っている食べ物とイメージが湧くように、ソナタというのはこういうものだとイメージが湧く、つまりスタイルがわかることが重要だったんですね。ところがモーツァルトは晩年になると、そういったスタイルから外れた曲を書き始めた。そして、人気がなくなっていくわけです。
 
 私たちが名曲と言っている作品の中には、当時の人に評価されなかったものもありますよね。評価されなかった曲は時代感からはみ出していた作品で、流行っていた曲は時代感にマッチしていた作品。後者の曲を書いた、つまり、当時すごく人気のあった作曲家というのはどんな曲を書いていたのか。彼らの気持ちになってみると、「こういうことなのかな」「感じだったのかな」と、作品を書いた目的や時代の空気感みたいなものが見えてくるんです。そんな経験を重ねているうちに、当時の語法がわかるようになって、私たち演奏家は自由になれるんですよね。21世紀感では自由になれないんです。



小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》
第29回 J.B.アウエルンハンマー
2017年9月28日(木)
午後7時開演(開場6:30) 近江楽堂
二台のクラヴィーアのための作品と連弾曲
小倉貴久子 山名敏之
〜使用楽器〜
Klavier made by Chris Maene after Anton Walter [1795]
Klavier made by Itaru Ohtagaki after J.L.Dulcken [1795]

そのほか小倉貴久子さんの演奏会情報はこちら




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