ピアノ/レッスン

2017年07月24日

あったかい気持ち

発表会終了。あらためて、多くのあたたかな人たちに囲まれて、私の人生はあるのだと思った一日でした。なんてなんてあったかいんだろう! お手伝いしてくれる仲間も、毎年聴きに来てくださる生徒さんたちの親御さんや親戚の方々も、みんなみんなあったかい。
  
うちの教室は、毎年「ホームコンサート」という名称で発表会を開催しているのですが、まさにこの名の通り、みんなで作り上げるみんなのコンサートが育まれてきました。演奏者のためだけではない何かが、そこにはあるんですよね。そこにいる誰もが幸せな気持ちになれる、そんな空気感。
  
このコンサートでは、私が司会というか、その時々の流れを舞台上でお話するときがあるのですが、そのときのみなさんの眼差しのあたたかいことったら! 本当は人前でお話するのが苦手なのに、会場のあたたかな空気に包まれると、緊張がほぐれて自然に話せる自分がいます。
  
最近は涙腺が弱くなり過ぎ、泣くつもりなんて全然なかったのに、突然涙が出てきて困ってしまう。そんな私に「がんばれ!」と声をかけてくれる友人たち。「ありがとうございました」とおじぎをして顔をあげた瞬間、会場から湧き出た大きなブラボーの声、声、声。抑えたはずなのに、またまた涙が溢れ出てしまう。
  
ここが私の居場所。生徒さんや親御さんたちとの関係は、私の人生の宝物。私がまっすぐに前を向いて歩いていけるのは、ここがあるから。決して見失ってはいけないものがここにあるのだと、ホームコンサートを終えるたび初心にかえります。みんな大好き!
  
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emksan at 10:06|Permalink

2017年03月01日

複雑なリズムへのアプローチ

ある先生からリズムの指導法についてご相談があったので、
私のアプローチ方法を動画に録画してFBにアップしました。
下のリンクは、FBをしていない方にもご覧いただけます。

https://www.facebook.com/emikopiano/videos/696446343871682/?l=3000776816306115879

この教具を製作したのは2005年のこと。
私がエクセルで作ったものを、
作業所の自閉症の子が丁寧にハサミで切ってくれました。
  
今の私がいるのは、
金田理恵子先生という福祉大卒のピアノ指導者で、
レッスンアプローチの引き出しを
たくさん持っていらっしゃる先生との出会いがあったからです。

ちょうどこの頃、この先生が作業所を立ち上げ、
「作業所で作れるよ」と快く引き受けてくださったのでした。
マグネットにできるのか悩んだのですが、
さすが金田先生! 
可能にしてくださったのでした。

この教具は発達障碍の子以上に、
ブルグミュラーを弾く定型発達の子、
ピアノ愛好家の大人の生徒さん、
ピアノ初心者の大人の生徒さんに活躍しており、
誰でもその場でスッと理解してくれる、
私にとっては手放すことのできない、
ありがたい教具となっています。

自閉症の子が一枚一枚丁寧にハサミで切っていくので、
商品化はされていませんが、
エクセルファイルは私が作成したので、手元にあります。
音符はペイントツールで描きました。

あの頃の私は若かった!
このファイルを作るのに、
かなり手間取った記憶があります。
なにせ、いろんな長さのタイまで用意したので。
このタイもかなり使えるんですよ。
ポピュラーを弾く生徒さんに、大活躍しています。

すべて切るのは大変な作業だろうと思うのですが、
欲しい方もいらっしゃるのではと思い、
こちらにPDFファイルをリンクさせていただくことにしました。
どうぞご自由にお使いください♪


rhythm1) 4分音符
http://musestown.livedoor.biz/rhythm1.pdf

rhythm2) リズムパターン1拍分:8分音符、付点のリズム、16分音符
http://musestown.livedoor.biz/rhythm2.pdf

rhythm3) 8分音符、4分休符、8分休符
http://musestown.livedoor.biz/rhythm3.pdf

rhythm4) 2分音符、リズムパターン2拍分
http://musestown.livedoor.biz/rhythm4.pdf

rhythm5) タイ、アクセント
http://musestown.livedoor.biz/rhythm5.pdf

rhythm6) 付点4分音符、16分音符、16分休符
http://musestown.livedoor.biz/rhythm6.pdf

rhythm7) リズムパターン:シンコペーション、連符など
http://musestown.livedoor.biz/rhythm7.pdf


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emksan at 21:04|PermalinkTrackBack(0)

2017年01月23日

2拍子と4拍子の体感の違い(動画)

ムジカノーヴァ連載第2回の拍子感について、
動画で説明したものをネット上にアップしました。

念のため1拍子と私が呼んでいる、
拍子感を感じない唱え方も入れているのですが、
これはどうも慣れず、
少し2拍子に近い唱え方になってしまいました。
しかし、2拍子、4拍子、裏打ちの違いは、
はっきり感じ取っていただけるのではないかと思います。

拍子ごとに説明を加えているため、
それぞれの違いを聴き比べられるように、
タイムを表示しておきますね。

1拍子・・・00:20
2拍子・・・01:06
4拍子・・・01:40
裏打ち・・・02:10

特に、最後に説明している、
数字を唱えるだけで拍子を感じる方法は、
生徒さんにとても伝わりやすい方法だと感じています。

手の動き、言葉の抑揚、
すべてで拍子感を表現できると、
レッスンが生き生きとした音楽的なものになるのではないでしょうか。

・2拍子と4拍子の違い
https://www.facebook.com/emikopiano/videos/676434275872889/?l=6978219981058427002

・連載第2回補足動画バイエルより
https://www.facebook.com/emikopiano/videos/676468355869481/?l=3470967699666551268


【補足】

動画内で使用しているソルフェージュ教材は、
「リズム練習とソルフェージュ(1) リズムを叩きながら歌おう」(全音)です。

普段、導入期からの生徒さんには、
この教材は使用しておらず、
呉暁さんのソルフェージュ教材(音楽之友社)を使用しています。

しかし、ソルフェージュ教材を用いてのリズムや視唱は、
ピアノレッスンの冒頭に1曲やり、宿題にするだけで、
拍子感へのアプローチは、
弾いている曲を用いての指導を主としています。


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emksan at 13:49|PermalinkTrackBack(0)

2017年01月22日

拍子を感じるってどういうこと?

今月20日発売のムジカノーヴァ2月号、
連載第2回のテーマは拍子感です。
拍子、ではなく、拍子感。

s-DSCF0001


私は導入期から小学3年生くらいまで、
これでもかというほどしつこく、
拍子感へのアプローチをしています。
記事に書いたように、ソルフェージュ教材だけでなく、
これから弾くという楽曲すべて、
この記事に書いた方法でアプローチするのです。

ブルグミュラーレベルの曲でも、
全部通してするわけではないですが、
部分的にこの方法でアプローチすることが多々あります。

ここで私が訴えたいと思うのは「拍子」ではなく、
「拍子感」という体感です。
記譜のルールとしてではなく、体感としての拍子。

頭で理解しただけでは、
音楽表現に結びつかないものですよね。
理解をいかに演奏に生かすか?
ピアノ指導者になってから、
ずっと追求し続けてきました。

この連載では、
楽典の知識をいかに演奏に生かすか?という視点で、
いずれ語らせていただくことになりますが、
まずは、楽典の前に基本となる拍子感。

・息を止めて演奏してしまう
・テンポが安定しない
・演奏が重たい
・リタルダンドが不自然になってしまう
・アッチェレランドが不自然になってしまう

いずれも、原因のひとつに、
「拍子感」という体感を理解できていない、
もしくは未熟であることが挙げられるのではないでしょうか。

連載第3回は「同音連打に表情を」というテーマで、
ソナチネを用いてお話し、
第4回は「ブレス位置を大切に」というテーマで、
ショパンを用いてお話する予定ですが、
いずれも連載第2回に書いた拍子感が基本となります。

たった3ページの単純な内容にみえますが、
実際に体感していただき、
今後続く連載も、
この体感を通して読んでいただけたら嬉しいです。


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emksan at 10:19|PermalinkTrackBack(0)

2016年12月21日

ムジカノーヴァ連載開始 『表現のコツ』

ムジカノーヴァ1月号から、
『表現のコツ〜自分が求めている音楽を奏でるために〜』を
連載することになりました。

s-DSCF0005


第1回のテーマは ≪余韻をコントロールする≫ です。
楽器の特性を知り、
その可能性を耳や指で感じ取る力を養うことは、
表現する上でとても大切なことではないでしょうか。

先日、中学3年生の女の子に、
最終音のペダリングについてレッスンしました。
曲は、轟千尋さんの『雨上がりの朝』です。

ピアノ曲集 星降る町の小さな風景 -ピアノのための28の小品-
轟 千尋
全音楽譜出版社
2016-06-14


ソナタアルバムを弾いている子なので、
この子にとってはかなり易しい曲集なのですが、
対位法が多く使われている上、
バロックや古典派にはない、
ロマン派・近現代的な響きが豊富に扱われているので、
とてもいい経験になります。

「この曲を作った作曲家の轟千尋さんは、
ものすご〜くアーティキュレーションにこだわりがあったんだと思うなぁ。
ここは、どうしてこういうアーティキュレーションにしたのかな?」

アーティキュレーションの語尾は、
どういう余韻がこの曲のイメージに合うのか?
ペダリングはどうしたらよいのか?
楽器の特性や可能性を知らなければ、
表現しきれない繊細な曲。

生徒さんはこの曲が大好きで、
イメージは存分な広がりと奥行きを持っているのですが、
それを実際にピアノで表現するとなると、
これがなかなか。(笑)

楽器の特性や可能性がわかったところで、
今度は自分の耳を頼りに、
体をコントロールできなければならないのですから、
当然ですよね。

表現を抜きにすれば、
とりあえず楽譜通りに指は動く。
そういう意味でのテクニックはさほど難しくない。
音数も多くない。

こういう一見易しそうに見える曲で、
音楽表現の奥行きを学べるというのは、
本当にありがたいこと。
ロマン派以降の曲は難しい曲が多いですから、
なおさらこの曲集は貴重です。

話が少し逸れてしまいましたが、
この曲の最終音のペダリング。
何度試しても、
なかなか本人の納得がいくような余韻になりません。

そこで、譜面台をピアノから取り外し、
1月号の連載記事に書いたように、
ダンパーの動きを見ながら、
ペダルの実験をしてもらうことにしました。


s-DSCF0006


難しいのは、ダンパーと弦が、
触れるか触れないかという距離からの、
ペダルのコントロールです。

踏み込んだ足を半分上げる程度までは、
それほど難しくないんですよね。
問題はそこから。

ダンパーを覗き込みながら、
あれこれ試す生徒さんの横顔を見ると、
目をきらきらと輝かせて、
ペダルの実験にのめり込んでいるのがよくわかります。

私はこういう瞬間が大好き!
先生に言われたから・・・ではなく、
自分がそういう表現を求めているからこその目の輝き。

この連載では、この曲はこう弾くべき、
こう解釈して、こう弾かなければならない、
という視点で語るのではなく、
楽譜の読み込みから得たイメージを
ピアノで表現するにはどうしたらよいのか? 
という視点を大切に書いていきたいと思っています。

ピアノの練習や表現が、
苦役ではなく、喜びとなりますように。


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emksan at 15:52|PermalinkTrackBack(0)

2016年11月30日

読譜指導に悩んだら・・・

発達障碍児に限らず、
定型発達児のレッスンについて、
ご相談を受けることがあります。

そういった中には、
発達障碍児に関する相談なのか、
定型発達児に関する相談なのか、
わからないこともあったり。
内容は定型発達の幼児に関する相談に見えるのだけれど、
相談をいただいた入り口は発達障碍関係からだったりするからです。

どうやら、こういったご相談に共通しているのは、
定型発達の幼児に対する知識が少ないことにあるようです。
そのため、障碍があるとかないとかいう以前に、
「どうしてこれができないんだろう?」と悩まれてしまうんですね。

「発達障碍があるから」というのではなく、
定型発達の子でも幼児ってこういうものだよ、
というのがわかってくると、
障碍あるなしに関わらず、
先を見通しながら、
今をどう指導したらよいのかが見えてくるのではないかな、と思います。

特に、ピアノ導入期は読譜について悩む先生が多いのではないでしょうか。
ドレミはすぐ覚えるのに、ドシラはなかなか覚えないとか、
ソの上の音は? シの下の音は? といった質問に答えられないとかetc.
読譜は、音の並びが反射にならないために、
つまづいてしまう子が多いように感じています。

せっかく勇気を持って、
私に相談してくださったのだから、
なるべくならその場でご説明をと思うのですが、
読譜に関しては、
説明しようとすると文字量がものすごいことになってしまい、
本を紹介するしかできなくて、申し訳なく思っています。

でも、第1章から第3章ほどの文字量なので、
これだけは仕方ないのかなと思ったり。
『知っておきたい幼児の特性』(音楽之友社)の
読譜指導に役立つ目次の一部を、
こちらにご紹介させていただきますね。

知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に








知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に [単行本]
中嶋 恵美子
音楽之友社
2016-05-11

第1章 幼児の特性を知る
1 7歳頃までの幼児の特性
2 ドレミはわかってもドシラはわからない
3 幼児はなぜ、文字を左右反転させて書くのか?
4 音楽は時間、楽譜は空間
5 手先の器用さは5歳から


第2章 幼児の特性に合わせた読譜指導
1 幼児は誤解をする
2 定着させる
3 音の並びを経験させる
4 音の高低を体感させる
5 拍子を体感させる
6 拍子を体感しながらリズムを学ばせる


第3章 情報量が多いと幼児は混乱する
1 幼児の眼球の動き
2 中心化
3 風船と指番号
4 ひとつのアプローチに目的はひとつ


第4章 どこに焦点を定めるのか
1 楽曲における読譜の細分化



以下の目次は、
読譜以外について書いているので、
省かせていただきますね。


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