ピアノ/How to

2013年04月19日

(1)読譜の準備 〜音の並び〜

これからシリーズで自分の頭を整理する意味合いも含め、読譜について考えてみようと思っています。また、文章最後に私が普段生徒さんに指導している方法をまとめた、読譜教材を添付していけたらと考えています。

今構想中の内容は以下の通りです。

(1)読譜の準備 〜音の並び〜
(2)読譜の準備 〜音の高低〜
(3)読譜 〜図形の把握〜
(4)読譜 〜リズムと拍子感〜
(5)読譜と演奏 〜鍵盤把握と読譜の一致〜
(6)読譜と演奏 〜奏法と読譜の一致〜 

読譜教材の添付は、 銑い發靴はイ泙任鮃佑┐討い泙后E喘罎芭れが変わってしまったらごめんなさい。(^_^;)


line



(1)読譜の準備 〜音の並び〜

ドレミの符頭位置は、音の並びの概念に沿って決められています。そのため私は、読譜の指導以前に、音の並びへのアプローチが必要と考えています。特に、子どもは7歳頃まで非可逆的な思考しか持っていません。これは可逆的な発想がないということです。私たち大人は、ドレミファソという並びを教えられれば、ソファミレドと可逆的に並びの概念を理解することができますが、子どもにはそういう発想がないのです。

ドレミファソラシドはすぐ覚えたのに、ドシラソファミレドはなかなか覚えない子。ヘ音記号のドシラを何度教えてもドレミと読んでしまう子。これらはすべて非可逆的な思考のため起きる現象です。このような子は、ミの下はレ、ラの下はソということをなかなか理解できません。シの音符が目の前にあったとき、上のドから数えれば「ド→シ」と早く読めるのに、わざわざ下のドから「ドレミファソラ・・・シ」と数える子は、可逆的な思考ができていないからです。

楽譜に「ドレミ」という音符の並びがあり、その音符の流れはすぐ歌えるようになったのに、次にくる「ミレド」という音符の並びがなかなか歌えるようにならない。可逆的な発想がない子どもは、楽譜に書かれた音符を左から右に読んでいくとき、音符の並びは常に「ドレミファソ〜」という一方通行で進むと思い込んでいることがあるのです。

音の並びの概念というそもそもの土台を理解していない上、左から右に進む音符の流れは、常にドレミファソという一方通行のはず!という勘違い。「なんで?どうして?」こういう子はわけがわからなくなり混乱し、苦手意識だけがどんどん募り、読譜に挑戦する意欲がなくなってしまいます。

そのため、私は五線に書かれた符頭の位置という、「見た目」の読譜アプローチをする前に、音の並びを反射で答えられるようになるためのアプローチを先にすることにしています。


読譜教材 【音の並び】
http://musestown.livedoor.biz/dokuhu-otononarabi.pdf


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emksan at 22:28|Permalink

2012年11月18日

ブルグミュラーによる拍子感のアプローチ(拍子感その3)

今日は幼児の世界から少し離れて、
ブルグミュラーによる拍子感のアプローチについて書こうと思います。
でもその前に、2拍子と4拍子の体感の違いについて、
お話しさせてください。

前日、前々日の記事でお話してきたように、
私は幼児の段階から拍子打ちというアプローチをしています。
そのため、私の生徒さんたちは頭で理解する前から、
体感で2拍子と4拍子の違いを知っています。
1拍目が強拍で、2拍目が弱拍で・・・などという言葉は知りませんが、
拍子を体感し、表現することはできるのです。

しかし、幼児の頃から体感していない人は、
2拍子と4拍子の違いを体感では理解できていません。
このような生徒さんに、
私は2拍子と4拍子の体感を比較してもらうことがあります。



実際に歌いながら拍子打ちをすると、
歴然とした違いを感じるのではと思います。
これは、3拍子と6拍子の違いにも応用することができます。
ある程度の楽曲を弾く生徒さんでも、
6拍子の1拍目と4拍目の違いを感じて演奏することができない場合があります。

このとき4拍目は1拍目より少し軽く、
2,3拍目や5,6拍目よりは重く・・・などと説明しても、
ぎこちない演奏になるだけですよね。
そんなとき私は、その楽曲を歌いながら6拍子の拍子打ちをしてもらいます。
次の動画はブルグミュラー『舟うた』を用いた、
3拍子と6拍子の体感による比較です。



次の動画はブルグミュラー『静かな小川』を用いて、
拍子感のある演奏と拍子感のない演奏(1拍子)を、
体感で比較したものです。
この曲はメロディの間に3連符が連なっているため、
メロディの横の流れを忘れ、
演奏が1拍子になりがちな曲ですよね。
そのため、私はこのようにメロディだけを抜き出して、
拍子打ちをしながら歌ってもらう、というアプローチを必ずしています。



次の動画はブルグミュラー『シュタイヤ地方のおどり』を用いて、
拍子感のある演奏と拍子感のない演奏(1拍子)を、
体感で比較したものです。



ところで私は、拍子感を強拍・弱拍といったように、
音の強弱で理解している人が多いように感じています。
1拍目は2拍目より強い、という理解です。
このように頭で拍子というものを理解している人は、
拍子の中でクレッシェンドをかけるということ、
拍子の中で左右それぞれの音のバランスを考えるということ、
拍子の中で小節線をまたぐ長いフレーズを歌うということに出会ったとき、
矛盾が生じるため混乱します。

例えば、先程の『静かな小川の流れ』のメロディは、
とても長いフレーズですよね。
これを強拍・弱拍という強弱に捉われてしまうと、

メロディと拍子

このようなデコボコした歌になってしまいます。
拍子を感じながら長いフレーズを滑らかに歌うには、
強い拍、弱い拍という固執を捨てる必要があるのではと思います。
拍子というものは「ノリ」という体感だからです。
この体感の中に長いフレーズの滑らかなメロディが乗り、
クレッシェンドやデクレッシェンド、リタルダンドがあるのです。

次の動画はブルグミュラー『こどものパーティ』を用いて、
拍子感のない1拍子のクレッシェンドと、
拍子感のあるクレッシェンドを比較したものです。
3拍目の私の拍子打ちの手が、
クレッシェンドのため1拍目より強くなっているのがわかるかと思います。
しかし、4拍子というノリは失っていません。



次の動画はブルグミュラー『アラベスク』を用いて、
拍子感のない1拍子のリタルダンドと、
拍子感のあるリタルダンドを比較したものです。
拍子感を失った生徒さんがこのような1拍子の感覚でリタルダンドをすると、
この動画の1拍子リタルダンドより、
ずっとぎこちなくヨタヨタしてしまうものです。

しかし、このような生徒さんも、
拍子打ちをしながら歌い、
拍子を感じてリタルダンドを体験することで、
自然なリタルダンドを身につけていってくれます。
様々な楽曲で”拍子を感じてリタルダンドをかける”
という経験していくことが大切なのではと思います。



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2011年12月20日

テンポの錯覚

よくメトロノームで練習するのは音楽的でないといわれますが、
どうしても練習にメトロノームが必要ということはよくあることですよネ。
大切なことは拍子という律動を感じているということ。
それから、フレージングや呼吸を感じているということと思います。

でも、それを生徒さんに理解してもらうというのは、
とってもとっても難しいコト。
テンポが前のめりになる生徒さんがいたとします。
テンポの安定を求めるために拍子感へのアプローチをしながら、
メトロノームに合わせる練習方法を指導します。

しかし、どんなに拍子へのアプローチをしていたとしても、
そこから拍子という律動が失われてしまいがち。
拍子の重さと音量が一致しすぎてしまうのです。
強拍を強く弾き、裏拍が弱くなるため、
メロディがでこぼこに聞こえてしまいます。
たとえ左手の伴奏が律動と一致した音の強弱であったとしても、
メロディを奏でる右手は、大きなフレーズを感じる演奏でなければなりません。

また、生徒さんが前への推進力を感じて演奏したいと思っている場合。
これがさらに難しいんですよね。

推進力を感じる=テンポが前のめりで不自然

ということが起こってしまうからです。
しかし、本人は弾くのに夢中でそのことになかなか気づくことができません。
その上、メトロノームを正しく使えていないせいで、
メトロノームで練習すると、
推進力のない重たい演奏になってしまう。

安定した律動を感じながら、
流動的に演奏したり、
推進力を感じさせる演奏をするって、
一体どういうことなのでしょう?

そこで実験をしてみることにしました。
興味のある方は、是非聴き比べしてみてください♪

【古典派音楽での実験】

[動のない、拍子の重さの変化を感じていないもの。
 ただメトロノームに機械的に合わせてしまっている演奏。

⇔動のあるもの。拍子の重さの変化と音の強弱が一致。
 1拍目が大きく、2,3拍目が小さく・・・といった具合です。

N動のあるもの。拍子の重さの変化と音の強弱が不一致。
 メトロノームに合わせつつ、推進力を感じる演奏です。





【ロマン派での実験】
古典派の文章をそのままコピーして使用してしまったため、
3拍子と書いてありますが、8分の6拍子の間違いです。m(__)m

[動のない、拍子の重さの変化を感じていないもの。
 ただメトロノームに機械的に合わせてしまっている演奏。

⇔動のあるもの。拍子の重さの変化と音の強弱が一致。
 1拍目が大きく、2拍目が小さく・・・といった具合です。

N動のあるもの。拍子の重さの変化と音の強弱が不一致。
 メトロノームに合わせつつ、推進力を感じる演奏、その1。

の動のあるもの。拍子の重さの変化と音の強弱が不一致。
 メトロノームに合わせつつ、推進力を感じる演奏、その2。

ノ動のあるもの。左に動きをもたせた演奏。

Ε瓮肇蹈痢璽爐帽腓錣擦覆ら音楽的に演奏したもの。






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2010年12月06日

片手で違う音量の2音を演奏する(動画)

久々のHowTo記事かも。
ブログには毎度毎度仕入れた引き出しを書いてるつもりですが、
ここ2、3年は私自身のレッスンが落ち着いてきだしているのか、
あまり増えませぬ。(^_^;)
少なくともテクニックに関しては。
ここ数年、私自身の音楽の深さを追求するのがテーマとなっているからかもしれません。

また、一度書いた内容を再びブログで取り上げないかわりに、
ブログ記事にしたものを以下にピックアップしています。
初めて読まれる方、独学で苦労なさっている方、
参考にしていただけたら幸いです♪

http://www.terra.dti.ne.jp/~emikosan/technic.html
 →ここの”基礎ピアノテクニック”に、テクニックエッセイ集があります。

http://www.terra.dti.ne.jp/~emikosan/tosyokann.html
 →ここにはテクニックとはちょっと違うけれど、
   演奏する上で必要だと思われることなどについて書いています。

上記URLにリンクしていない記事も、
このブログ「ピアノ/Howto」のカテゴリーに収まっていたりしマス。




このアプローチ方法は、使い始めて2年以上経っているのですが、
言葉にしにくいものだから、ブログにアップできずにいました。
動画を録画すれば一発だったはずなのですが、
それも面倒でやっていなかった・・・という次第。(^_^;)

片手で2音演奏する際、
その2音を違う音量で弾きたい・・・というとき。
右手であればソプラノとアルトですね。
ソプラノをしっかりと弾いて、アルトは弱めの音量で弾きたい。
しょっちゅう出てくる表現のためのテクニックですが、これが難しい!!

オルガンピアノの2巻に「おやすみ」という曲があります。
重音のための曲です。
生徒さんに○をあげるクリア目標は、
2音を揃えて弾く・・・ということですが、
なんだかね、それだけだとね、
「ウ~ム・・・」という仕上がりにしかならないんですよねぇ。
この曲もっと素敵な曲なんだけどなぁ~みたいな。

で、できることならもうワンランク上のレッスンがしたい。
難しいけれど、挑戦してみてほしい・・・と思うのデス。


「もう十分上手に弾けているんだけどね。
ここまで弾けたら、もうワンランク上のレッスンができると思うんだよね~。
すっごくすっごく難しいことなんだけれど、挑戦してみない?」


というワケです。
小学1年生の男の子。
これから述べる私の引き出しで、その場でできるようになっちゃいました。
ああ、10年前の私がこの引き出しを持っていたなら!!
この方法、ほんっと誰にでも使えて、ヒットポイント高いんですよ。
ベートーヴェンのソナタレベル、上級の生徒さんにも使えます。
なにより、その場で求めている音が出せるようになるという、
まるで魔法のような引き出しなんです。
今のところ、私の生徒さんは全員ヒットしてるかも。

これまでは、出したい音の方に重みをかけるだとか、
手首の位置だとか、重心をどこにするだとか、まぁねぇ・・・いろいろ試したんですよ。
でもね、完全5度のように離れた音は出しやすくても、
3度の音程っていうのはねぇ、なかなか難しくてできないんですよねぇ。

ところで、これからお話する引き出しを使う以前の私は、
ずらしの練習が主なアプローチ方法でした。
http://www.terra.dti.ne.jp/~emikosan/balance.html
コレ↑です。
ここに書いているのは両手バージョンですが、
このずらしの練習を片手でやっちゃうのです。
これもかなりの効き目があったのですが、
なぁんだ、もっと簡単な方法があったんじゃない!なんですヨ。

っと、話が長いですね。(^_^;)
もうそろそろ具体的な話をしないと。


”筋肉の使い方を意識する”


コレ、最近の私のテーマかも。
自分が演奏する際も、こう表現したい!と思ったとき、
どの筋肉を使い、どの筋肉をゆるめて弾くのか、
これを結構チェックするのですよ。
そうすると本番上手く弾けたりするので。

表現したい音が常に出せるなら問題ないのですが、
できたりできなかったり・・・というときは、
具体的に自分がどう弾いたらそういう表現になるのか、
ということを把握していないってことなんですよね。
この点においては職人であるべき・・・というのが私の理念です。
表現したいものを表現できるための技術。
ピアノ使いになるというか。(笑)

この動画は、右手1・3指による音のバランスについての説明です。
3の指がソプラノで大きな音、1の指はアルトで小さな音。
実際に意識すべき筋肉を触ってあげ、
その筋肉の動きをイメージしやすいように
シュッ!と生徒さんの手をとってなぞってあげます。


1の指の筋肉はゆるめて、
3の指の筋肉はシュッ!と動かす。





基本これだけの”説明”というアプローチ方法です。
いきなり”音色”までは追求できませんが、
音量の違いを出せるようにはなるんですヨ。
あとは慣れですネ。
この基本ができてくれば、
重みをかける、腕を使うor使わないなど、
音色への意識をもった音量の違い・・・へ発展させていくことができるのではと思います。
まぁ、オルガンピアノの「おやすみ」では、
音量の違いが出せたら御の字ではないでせうか?


ほんっと、10年前の生徒さんには申し訳ないんですよねぇ。
これを知っていたら、もっと楽に習得できたろうに、と思います。


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2009年03月17日

ラクに指くぐりできるようになるために

ある程度教材が進んでくると出てくる指くぐり。
この指くぐりができると、弾ける曲に幅が出てきて楽しいことこの上なし!です♪
なんてったって、88鍵もあるピアノの鍵盤。
右5本、左5本、計10個の音だけでできている曲の方が少ないですし、
そういった曲は変化に乏しく、だんだん物足りなくなってくるものです。
どうせなら、いろぉんな鍵盤を使って弾きたいですよネ。

でもこの指くぐり、親指が柔軟に動かせないと、
えっちらおっちら、辛いだけ。
指くぐりする箇所だけテンポが落ちてしまったり、
速い曲に対応できなかったり、
音の粒が揃わなくて汚い音でしか弾けなかったり・・・。
結構問題をはらんでいる?!(笑)動きです。

例えば、こんな親指で弾いていませんか?

  ※ここにアップしている動画は、ちょいとブレます!
   動画を撮影できるタイプのカメラで録画しているのですが、
   右手で弾き、左手で撮影しているので・・・。
   音色もすごく悪いです。
   ご了承くださいぃ。m(__)m






これは手首を使って弾いている親指の例です。
これでは指くぐりのとき手首が下がってしまい、
よっこらしょっ!と重たい荷物を運ぶような辛さを味わうことになってしまいます。
指くぐりに挑戦する前に、まずは正しい親指の使い方を知っていないとなんですよネ。
次の動画は、この悪い指で指くぐりをした例です。





これは正しい親指の弾き方です。
手首で弾かずに、親指そのものが動いているのがわかりますね。
親指が鍵盤に当たる位置も、
先ほどの悪い例は親指全体が鍵盤に寝そべっている感じでしたが、
こちらの親指はきちんと鍵盤から自立し、立っています。





次の動画は、この正しい親指を使った指くぐりの例です。





この正しい親指の位置をつかめたとしても、
上手くいかない場合があります。
それは、動きが大げさ!という場合です。
そうすると指くぐりの箇所だけテンポが落ちてしまったり、
リズム通り弾けなかったりします。
次の例は、大げさにひじを使った例です。





動画にひじは映っていませんが、
中指と手首の位置を見てみてくださいネ。
次にご紹介する正しい動きに比べて、
動きがかなぁり大きくなっているのがわかりますね。





次に、これらの動きを習得するための練習方法のご紹介です。
とっても簡単ですヨ。5分もいらない!
弾けない原因が指くぐりにあるのであれば、
スケールを何度も何度も繰り返し弾いて練習するより、
この練習をちょこっとするだけの方が効果的ですし、ラクチンです。

まずは、親指の柔軟性を確かめてみましょう。
次のように中指で鍵盤を押さえたまま、親指を左右に動かしてみてください。
ルールは、中指を左右に動かさず、常に鍵盤と並行に保っておくということです。
動かすのは親指だけ!ですヨ。





この動きが確認できたら、早速練習してみます。
まずは狭い幅から試していきます。
黒鍵での練習がお勧めです。
長い中指と短い親指とのバランスが、
この黒鍵を使って練習することで自然に身につくからです。
最初から白鍵での練習は難しいですし、変なクセがつきかねません。

中指で黒鍵を押さえたまま、
その黒鍵の隣にある2つの白鍵を親指で交互に弾きます。
動画では、#ファを中指で押さえたまま、
ファソファソファソ〜と親指で白鍵を交互に弾いています。
親指が腕に頼らずきちんと指だけで弾けているかの確認は、
手首が上下しているかいないかで確認することができます。
親指だけを意識的に動かすのが難しい場合は、
手首を上下させず固定させるといいでしょう。
手首を上下させないと鍵盤を押さえるのに、
親指を動かすしかなくなるからです。





この運動に慣れてきたら、もう少し親指の動く幅を広げてみます。
体の柔軟体操と一緒ですね。
まずは無理をせず、少しずつ柔らかくなっていくのですから。
中指で#ソを押さえたまま、
ファソラシラソ、ファソラシラソ・・・と白鍵を親指で弾きます。
ここでも、親指が腕に頼らずきちんと指だけで弾けているかの確認は、
手首が上下しているかいないかで確認することができます。
しつこいようですが、大切なことなので・・・・
親指だけを意識的に動かすのが難しい場合は、
手首を上下させず固定させるといいでしょう。
手首を上下させないと鍵盤を押さえるのに、
親指を動かすしかなくなるからです。





ところで、指くぐりは1-3、3-1という動きだけではなく、
1-4、4-1という動きもありますネ。
4の指を使った指くぐりは、3の指のそれよりずっと難しく柔軟性が必要とされます。
ということで、まずは3の指をしっかり身につけて、
それから4の指の練習に入るとよいのでは〜と思います。
練習方法は同じです。
これまで中指で押さえていたものを、薬指にして練習します。

親指の柔軟体操と同時に、次のような練習も効果的です。
今度は実際に指くぐりしますヨ。
半音階進行を13131313〜、14141414〜で弾くのです。
動画は3つの黒鍵周りを親指と中指だけを使い、折り返し弾いています。

ここでもしつこいようですが、大切なことなので・・・・
親指が腕に頼らずきちんと指だけで弾けているかの確認は、
手首が上下しているかいないかで確認することができます。
親指だけを意識的に動かすのが難しい場合は、
手首を上下させず固定させるといいでしょう。
手首を上下させないと鍵盤を押さえるのに、
親指を動かすしかなくなるからです。





次の動画は、同じ練習方法を上から撮影したものです。





これらがラクにできるようになったら、
今度は白鍵だけで指くぐりの練習をしてみるといいですヨ。
ハ長調の音階ドレミファソラシドシラソファミレドを、
13131313〜と中指と親指だけを使って弾いてみたり、
14141414〜と薬指と親指だけを使って弾いてみるのです。
これはかなぁり柔軟性が必要になってくるので大変ですが、
慣れれば結構柔軟になってラクに弾けるようになるものなのですヨ。お試しあれ♪


親指が腕に頼らず自立して動いてくれ、
しかも柔軟性を持って幅広く動かせるようになると、
腕がすっごくラクチンになって、弾くのが最高に楽しくなるはずです。
今まで弾けなかったあの曲この曲!が気持ちよく弾けるようになりますヨ♪


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2009年03月14日

指の独立と脱力

よく脱力脱力と言うけれど、
指が独立していないと脱力したくてもできないんだよなぁ・・・と思うことしばしば。
例えば、和音の中のこの音だけ特に響かせたい、なんてときも、
指が独立していなければ腕に力が入ってしまうだろうし、
速いパッセージを弾こうにも、
独立していない指を無理やり動かそうとすることで、腕に力が入ってしまうでしょう。

で、私が取り入れている方法を一部ご紹介デス。
これは導入期の親指を使い始めた子どもや
初心者の大人の生徒さんに使っている方法です。
そういえばベートーヴェンのソナタレヴェルの生徒さんにも使ってるなぁ。(笑)
時期を選ばない基本中の基本、基礎練習ってところでしょうか。


line-tamablue2


※ここにアップしている動画は、ちょいとブレます!
動画を撮影できるタイプのカメラで録画しているのですが、
左手で弾き、右手で撮影しているので・・・。
音色もすごく悪いです。
ご了承くださいぃ。m(__)m




いきなりコルトーの音を保持する独立の運動は難しいので、
そういう生徒さんには、まずコレをやってもらっています。




手の位置が重要です。
ミ・#ファ・#ソ・#ラ・ド にそれぞれ1・2・3・4・5指をセッティングします。
手の小さなお子さんは、ミじゃなくファ、ドじゃなくシでもOKです。
このポジションは親指と小指がすごく安定するんですよねぇ。
2・3・4の指先も鍵盤に吸着しやすく、
正しい手の形、指の動きが身につきやすいと感じています。

弾く以外の指を鍵盤から離さずに、
「11111111、22222222〜」と弾きます。
1日1回やるだけで全然違うと思いますヨ。
第1関節がつぶれやすい運動なので、
つぶれないように気をつけて練習します。
弾く以外の指が浮いてしまったらダメですよ。

ビデオはちょっと速いですが、最初はゆっくりで構いません。
大切なことは、第一関節がつぶれないことと、
ほかの指が鍵盤から離れないことです。
それができるようになったら、少しずつテンポを速くしていきます。



次の練習方法は、子どもの生徒さんや、
発達障害の生徒さんに頻繁に使う練習方法です。




ミ・#ファ・#ソ・#ラ・ド にそれぞれ1・2・3・4・5指をセッティングします。
手の小さなお子さんは、ミじゃなくファ、ドじゃなくシでもOKです。

毎回のレッスンで、好きな数字を言ってもらうんですヨ。
例えば、「1-5-1-4-2」とか「2-3-2-3-1」とかね。
なんだっていいんです。
自分で決めた指番号の順番で弾きます。
子どもは何も考えずに言うので、結構動きにくい指番号になってたり。
たまに4の指が動きにくいからと、
ワザと4の指番号を抜かす子もいますが、
そういうときは「今回は4を入れてね。」と突っ込むのを忘れません。(笑)

これもルールは簡単です。
弾いている以外の指を鍵盤から離さないことです。
そして、第1関節がつぶれないことです。



次に、コルトーのピアノメトードから。
これだけのために、この楽譜1冊購入するのは勿体ない気もするのですが。(^_^;)
もちろん購入してもらってマス。

コルトーのピアノメトードコルトーのピアノメトード
著者:アルフレッド・コルトー
販売元:全音楽譜出版社
発売日:1998-12-10
おすすめ度:4.0
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第1章A群の1a〜1gです。
高いレヴェルの楽曲を演奏する生徒さんでも、
1bくらいから「あれ?あれ?」と苦心したりしています。
そういう生徒さんは脱力が身についていなく、
ハーモニーの中のたった1音だけを強めに弾くこととか、
対位法で書かれた部分がが苦手だったりするんですよね。
これは、初心者の大人の生徒さんにも使っています。
ピアノを習い始めて半年〜1年くらい経った頃かな。
,筬△廼賚するような生徒さんには使っていません。

この練習、いろんな生徒さんにやってもらっていますが、
いつも同じコトを言うのは、手のひらの安定です。
指の付け根が凹みやすくなっていると、
動かしたくても指が動いてくれないんですよ。
手のひらを安定させて・・・と言うと、弾きやすくなって驚く生徒さんが結構いらっしゃいます。

また、押さえている指を離したくないにも関わらず、
離す指につられて、ほかの指が上がってしまうことがあります。
そういうときは、「○だけ上げて」という声かけにすごい効き目を感じます。
ほかの指がつられてしまわないように、
ゆっくりと脳から指に意識を発信させてもらうんです。
「私が鍵盤から指を離そうとしているのは、この指だけなのよっ!」です。

大抵押さえている指を押さえ続けなきゃ!という意識ばかりが働き、
鍵盤から離すべき指への意識を忘れているんですよね。
しかも、押さえているべき指は4本もあります。
4本を同時に意識するより、
離すべき1本だけの指を意識するほうが、より集中できるんですよ。

それから、この練習をしていると、
付け根が凹むだけでなく、第1関節まで凹んでしまうことが多々あります。
意外に左手のほうが凹まなかったりするんですよ。
右手はそれだけ力の入りやすい腕だということでしょう。
そんなに力を入れなくても鍵盤を押さえ続けることはできるはずなのですが、
どうしても押さえなきゃ!と鍵盤を重く感じすぎちゃうんですね。

この場合、大きな音で弾く必要はないと、生徒さんに伝えています。
また、ゆっくりと練習すること、
第1関節が凹んだり、手のひらの安定が失われたりしたら、
その時点でポジションを矯正し、
改めてそこから弾き始めるので構わないと伝えています。
正しくない手の形で弾き続けるよりも、
一度立ち止まって、正しい形に矯正してから、
改めて前へ進むほうが練習としては効果的だと思うからです。

ただ・・・この練習は、すごくイライラするみたいです。(笑)
私はこういうのに挑戦するのが大好きなタイプなので、
それほどイライラはしないのですが、
こういうことに慣れない人はイライラするのかもしれないですね〜。
1週間やるだけで、かなり指が動きやすくなり、
できなかった動きができるようになるという、
上達が目に見えやすい運動なのですが・・・。

ということで、気合を入れすぎないことが長続きのコツですネ。
そういう人は、1日1、2回でいいと思いますヨ。
特に、大人の生徒さんはレパートリーを増やしたい。
基礎練習はなるべく短く、曲と長く付き合いたい。
仕事や家事で忙しく、そんなに練習時間が取れるわけじゃないですし、
ピアノを楽しみとして生活に取り入れていらっしゃるのですから。

そういう方は、楽曲練習の前に、5分だけこういう練習を入れよう、
くらいがちょうど良いのかもしれないですネ。
無理をせず、焦らず、自分のペースで楽しく続けるのが一番ですよネ♪



ちなみに、これは第1章A群1bの動画です。





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