音楽/本・CD

2014年03月21日

お薦め!フォルテピアノのDVD(ぴあのピア)

大好きなフォルテピアノ奏者、
小倉貴久子さんが関わった番組ということで購入したコレ↓

ぴあのピア Vol.1 バロックとピアノの出会い~バッハとその時代編(DVD付)
オムニバス(クラシック)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2007-04-25


先程DVDを観終えました。
やっぱり小倉さんはすごい!
日本の宝です。

DVDにはフォルテピアノの他、
中野振一郎さんと広沢麻美さんの
チェンバロによる演奏も収録されています。
チェンバロで収録されているのはラモーとクープラン。(フランス)
私たちが耳にすることの多いドイツバロックとの違いが、
面白いのではと思いますヨ♪

DVD1曲目は小倉さんの演奏で、
クリストフォリのピアノのために作曲された、
ジュスティーニのソナタ。
楽譜として残っている最も古いピアノ曲。
とにかく小倉さんの演奏がすばらしい!

当時の楽器というのは、
高音域、中音域、低音域の音色が違うのですが、
ジュスティーニの作品は、
それを存分に生かした曲という感じがしました。
そういう耳で聴くと、また面白いのではないかと思います♪

それから聴きたくてたまらなかった、
チェンバロとピアノのための二重協奏曲。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品です。
エマヌエルがチェンバロとフォルテピアノの違いを、
どのように捉えていたのかがわかる感じがして面白いです。

2つの楽器が呼応する場面が多いのですが、
呼びかけるのはチェンバロ、応じるのはフォルテピアノ。
2つの楽器が同時に演奏される場合も、
上の旋律がチェンバロ、下の旋律がフォルテピアノ。

当時のピアノは現代のピアノより
チェンバロに音色が似ていると思っていましたが、
こうして2台並べて演奏されるのを聴くと、
全く違って面白い♪

最後にクレメンティのソナタ。
モーツァルトとクレメンティが競演したときの曲。
当時、モーツァルトに軍配が上がったのですが、
この曲も面白くて楽しい♪
冒頭聴いたらびっくりするかも。
だって聴いたことのあるメロディですもん。

モーツァルトのこのメロディは
クレメンティからきていたのですね〜。
多分有名な話なのでせう。
勉強不足でお恥ずかしい・・・(^_^;)

ちなみに、
ジュスティーニの楽譜は簡単に手に入ります♪

ジュスティーニ 12のソナタ集(1)
河合楽器製作所・出版事業部
2010-02-24


こちらは小倉貴久子さんのCDです。↓

ジュスティーニ:12のソナタ集 〜ピアノ音楽の幕開け〜
小倉貴久子
ALM RECORDS
2009-09-07



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2013年10月21日

ラジカセの恐怖

ラジカセって怖い。

ここ数年、BGMで聴くのは耳によくないと、
遠ざけてきていましたが、
最近、BGMも心地よいよなぁと、
納戸からラジカセを出してきて、
日常にBGMを復活させたところだったのです。

このところクララとブラームスの書簡集を読み始めたので、
聴かずにいたブラームスのCDを棚から取り出し、
BGMで聴くようになりました。
そこで気に入ったのが作品118の第2番。
♯ドシレ〜と印象的な呼びかけで始まるメロディ。
演奏はルプー。

何度も何度も繰り返し聴きました。
普段短調ばかりに惹かれる私が、
長調のこの曲に強く惹かれることに、
強い興味が湧きました。
何故この曲は長調にもかかわらず、
こんなにも切ないんだろう?

ラジカセで聴く♯ドシ〜は、
単旋律に聴こえていました。
こんなにも切なく聴こえるのは、
アウフタクトの♯ドシで始まり、
それに続くレのハーモニーがサブドミナントで、
この曲がサブドミナントから開始しているからなのか?

じゃぁ、アウフタクトの♯ドシは、
どう解釈したらよいのだろう?
そんな疑問を持ちました。

ところが!
注文していたこの曲の楽譜が届き、
眺めてみたところ、
冒頭アウフタクトの♯ドシには、
ちゃんとトニックのハーモニーが付いていたのです。
この曲はサブドミナントで開始していたのではなく、
トニックで始まっていたのです。

何故?
ルプーの解釈で単旋律の演奏になったのか、
違う楽譜が存在しているのか?
頭が混乱しました。

とにもかくにも、
とりあえずルプーの演奏を改めて聴いてみよう。
今回はラジカセではなく、
1階にあるちゃんとしたステレオで!

聴いて愕然としました。
ルプーはちゃんとトニックのハーモニーで、
楽譜通りに演奏していたのです。
ソプラノが際立っていますが、
ハーモニーがないわけではありません。

ああ怖い!なんて怖い!
ラジカセって怖い!!!!!

コンポやラジカセが信用できないということは、
この家に引越してきて、
きちんとしたステレオで聴くようになって、
実感していたはずでした。
でもまさか、ここまでとは・・・。

以前使用していたコンポについて、
『CDは信用ならず』というブログ記事を
書いたことがありましたが、
それは音色とか、響きの広がりとか、
音量の幅とかいう意味合いで書いたんですよね。

でも今回のラジカセは・・・
もう、恐怖でしかないですよね、
こんなことが起こるだなんて。

今回の教訓。
気に入った曲や演奏は、
改めてきちんと1階のステレオで聴くべし。


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2013年09月26日

チェロの木

私は本棚に、絵本の貸し出しコーナーを設けています。
いつも同じ絵本を借りる子もいれば、
新しい絵本に挑戦する子もいて、
それぞれカラーがあって面白い♪

最近購入した『チェロの木』。
小学高学年の子向けと思います。
絵本なので、幼児も対象にはなっていると思うのですが、
この奥深さは幼児には伝わりにくいかも。

私は幼児向けだけでなく、
小学高学年や中学生向けと思われる絵本も大切にしています。
”向け”というのは、
私が勝手に感じとっているものではありますが。

幼児向け絵本とはいえ、
幼児が振り向かない絵本もあるんですよね。
絵や内容が大人にとってどんなに魅力的でも、
幼児が見向きもしてくれない本。
ところが、そういう本は小学高学年の子には、
響く何かがあったりして。

魅力溢れる表現豊かな文章、
細部にまで思いの込められた絵に出会うと、心が震えます。
絵本って、幼児だけのものではないんですね。
ひとつの”作品”なのだなぁと思います。

昨日レッスン後、
小学6年生の子に絵本を読み聞かせてあげました。
絵本は自分で読むのもよいですが、
言葉のリズム、抑揚、フレーズ、呼吸を感じながら、
読み聞かせするのもいいんですよね。
総合芸術なのだなぁと、いつも思います。

読み聞かせる側の私は、
表現するからこそ得られる感動を味わいながら、
聞く側の生徒さんは、
目で追う文章と私のリズムや間合いを感じながら、
絵本の世界を味わう。

朗読って音楽ですね。
子どもの頃、クラスメイトの前に立ち、
教科書を声に出して読むことが大嫌いでした。
音楽的な楽しみや表現する奥深さといったものを
国語の授業に見出したことは一度もありません。
そこにあったのは、
緊張して恥ずかしいという思いだけでした。

でも、今は文章を声に出して読むことが大好きです。
言葉は音楽なのだと実感することができますし、
思春期を遥か昔に通り過ぎた今、
表現することを恥ずかしいと思う気持ちもないからです。

この楽しさを生徒さんたちにも味わってもらいたいと思うのですが、
「読んでごらん」と勧めるだけで、魅力を感じてもらえるわけもなく。
朗読する私の姿を見せ、
そこに生まれるリズムや響き、フレーズ、間合いを感じてもらうことが、
この奥深い愉しみを伝える一番よい方法なのだろうと感じています。

そのためには、魅力的な文章でなければ。
読み聞かせしたくなる文章と絵。
胸にジ〜ンとくる、お勧めの一冊です。

 

チェロの木
いせ ひでこ
偕成社
2013-03-06




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2013年09月21日

『小澤征爾さんと、音楽について話をする』小澤征爾&村上春樹




FBをしていると、時々「おっ!」という情報に出会うことがあります。
ネットというのは情報の宝庫ですね。
情報が氾濫しているので選別するのが大変とも言えますが、
私の場合、特に選別する意識もなく、
興味の赴くまま「おっ!」と飛びつきます。

先日、「おっ!」に出会ってしまいました。
間をあけることなく、
平野啓一郎氏の作品を出版順に読み進めている最中にもかかわらず。
『小澤征爾さんと、音楽について話をする』という、
村上春樹氏と小澤征爾氏の対談本。
しかも、CDまで買っちゃった。

併読なんてできるのか?と訝りつつ衝動買いしましたが、
併読もなにも、
読書とは違った時間が過ごせる本なのだとわかりました。
CDを一緒に購入したのがよかったようです。
聴く本なんですよね。
2人が語っていることを体感する本。

文字を追うだけなら、
速読できない私にでも3時間あれば読めてしまうでしょうが、
それではもったいない!
ちびりちびり愉しみながら、
味わいながら体感読聴を進めています。

あの有名なバーンスタインとグールドの
ブラームスのピアノ協奏曲第1番に始まり、
(バーンスタインのあのスピーチがCDに収められています)
ゼルキンと小澤征爾のベートーヴェンピアノ協奏曲第三番、
内田光子の同曲、古楽器による同曲。

一気に読み進めるのではなく、
バーンスタインとグールドのくだりを読んだら、
その曲を聴くといった具合。
大抵1回では済まなくて、2,3回聴いてしまいます。
CD3枚組の2枚目途中、
本の半分に満たないところまできました。
このちびりちびりが楽しくてたまらない!

第1楽章だけ、第4楽章だけという
抜粋されたCDなのが残念な気もしますが、
その方が対談で語られていることを
体感しやすいのかもしれません。
焦点を当てて聴くことができるので。

私は普段、交響曲をほとんど聴きません。
特に、ベートーヴェン以降の交響曲は、
響きの振幅幅や揺れが大きすぎて、
耳と心が疲れてしまうんですよね。
私の好みは古楽器やサロン向きの小品で、
耳に優しい繊細な音が好きなのです。

でも、こうして久々に聴いていると、
交響曲もいいものだなぁと。
多分、今の私が精神的に安定しているからでしょう。
ストレスを抱えているときの私は、
ベートーヴェンのピアノ曲すら、
パワーが強すぎて聴けなくなるので。

それにしても村上春樹氏がすごい。
たんに知識豊富なクラシックマニアというわけじゃないんですよね。
体感を伴ったクラシックマニアなんです。
その体感を伴った膨大な知識といったら!
村上春樹氏だからこそ、この対談が実現したのでしょう。

交響曲から学べることはたくさんあるのだと、
改めて実感させられながら、
味わい深いひとときを堪能しています♪


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2013年09月02日

平野啓一郎が選ぶ”ショパンの真骨頂”CD『葬送』

平野啓一郎氏にはまってしまい、
とうとうこんなCDまで購入してしまいました。

葬送 平野啓一郎が選ぶ”ショパンの真骨頂”
オムニバス(クラシック)
EMIミュージックジャパン
2010-02-24


ずいぶん前に郵送されてきていたCDでしたが、
忙しくて封を開けることができず、
ようやく今日聴くことができました。

嬉しかったのはライナーノーツ。
全部平野氏が書いてくれているのですよ!
平野氏の文章が大好きな私としては、嬉しい限り。

小説『葬送』を読んで、
楽曲をアナリーゼできなければ書けない文章が多くあり、
誰か専門家に聞いたのだろうか?などと思っていましたが、
子どもの頃ピアノを習っていて、
中学の頃から自分でCDを集めるようになった、
クラシック愛好家だったようです。
小説家になると考え始めた頃から、
いずれショパンを主人公にした小説を書きたいと思っていたそうです。

20ページにも渡る平野氏によるライナーノーツは、
平野氏の誠意を感じる文章で埋め尽くされ、
ワクワクしながら読み進めました。
「選曲して軽くライナーノーツを書けばいい」ではなく、
選曲にも、ライナーノーツにも、
平野氏のこだわりが見えて、それがとても嬉しい。

このライナーノーツを読むと、
平野氏がいかにショパンについて調べ上げて、
『葬送』を書いたのかが、改めてよくわかります。


『葬送』では、極力、史実に忠実であることを心掛け、
その隙間を想像で補い、時に膨らませた。
登場人物はすべて実在であり、
その行動の日付も記録にある通りである。



これは読んでいて一目瞭然でした。
しかも、調べ上げられた史実が深くて幅広い!
ショパンと交友した1人1人の手稿まで、
調べ上げているといった具合。

ライナーノーツは、
・ショパン生誕200年
・ショパンへの興味
・小説『葬送』
・なぜ、ショパンなのか?
・ショパンの人と音楽
・EMIのショパン

といった内容に加え、
1曲ずつかなり詳細な解説が書かれています。

ライナーノーツを読んで知ったのですが、
このCD、第2弾もあったのですね。
『葬送』第2部の冒頭に描かれた、
ショパンのパリでのラスト・コンサートの再現が
テーマとなったCD。

なんて面白い企画!
早速購入ポチッです。
これまたライナーノーツも楽しみ♪ワクワクッ!


ショパン:伝説のラスト・コンサート
オムニバス(クラシック)
EMIミュージックジャパン
2010-04-21

内容紹介
ショパンの長編小説「葬送」を世に送り出した芥川賞作家・平野啓一郎氏のナビゲートによるCD第2弾は、ショパンの最後のコンサート・プログラムをCDで再現する、という画期的なショパン・ファンには涙ものの企画。小説「葬送」にも登場するこのコンサートは、1848年2月16日、ショパンの20年のパリ生活における最後のコンサートとなった伝説的なもの。伝説の一夜のプログラムをCDで辿る! 注目すべきは、ショパンは自身のコンサートで、自分の楽曲のみならず、当時作曲されたばかりで話題になったオペラ、マイアベーアの「悪魔のロベール」や親友のチェリストと一緒にチェロ・ソナタやピアノ、ヴァイオリン、チェロのためのトリオなども演奏している点。 EMIの豊富な音源だからこそ実現可能な、画期的、幻想的なCDの登場! ラ・フォル・ジュルネ音楽祭2010年(テーマはショパン)のアンバサダーとしても活躍する芥川賞作家・平野啓一郎氏による完全監修・選曲・執筆! 特に読み応えのあるライナーノーツ&解説は、ここでしか読めない書き下ろし作品!



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emksan at 19:26|PermalinkTrackBack(0)

2013年08月20日

ショパンとドラクロワ『葬送』平野啓一郎

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫)
平野 啓一郎
新潮社
2005-07-29



とにかくすごい。
音楽に携わる人間、
特にピアノに携わる人間として、読まなきゃ損かも?!
第1部上下、第2部上下という長編小説ですが、
著者はこの小説を書くために、
数年かけて研究論文が書けるほどの
情報収集をしたのではないかと思います。

何年か前、『弟子から見たショパン』を読みましたが、
もちろん著者も読んでいるのだろうな、という内容。
読んでいるどころか、原著で読んでいるんじゃなかろうか?と思うほど。


弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学
ジャン=ジャック エーゲルディンゲル
音楽之友社


小説とはいえ、完全なフィクションとは思いません。
研究論文が書けるほどのバックグラウンドがあった上で、
その時々のショパンやドラクロワの心情を描いたものです。

この本、音楽本のコーナーに置かれていても、おかしくない本と思ふ。
楽器店に行けば、この本が置かれているのかな?
今第2部上巻の半分まできたところ。
何度も繰り返し読みたい本になりそうです。


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