2020年12月31日
これまでの10年。これからの10年。
この10年は、発達障碍児への理解が急速に広まった10年だったように思います。10年前、発達障碍児へのレッスンについてネット上で発言するのは、タブーのような雰囲気がありました。
当事者関係者とそうでない人に距離があり、それはお互いに、言葉によるすれ違いが生じるのではという相手への疑心暗鬼から自分を守るためだったのではないかと感じています。
今では当事者の親御さんでもあるピアノ指導者が、レッスンのアドバイスをしたり、アプローチ方法を提案してくれる機会にも恵まれ、指導者同士の情報交換もスムーズになってきました。
また、FBなどネット上だけで実現していたこれらの機会が、このコロナ禍でZOOMや LINEを通し、さらに開かれた形で広まっているように思います。
この10年は理解への土壌づくり。嬉しいことに、芽吹きがあったんじゃないかなと。発達障碍児へのレッスン経験者が増え、その蓄積を周りに伝えられる人がそこかしこに出てきました。
来年からの10年は、蓄積を持ったピアノ指導者が、講座や相談会などでそれぞれの角度から発信する機会が増えていくことでしょう。芽吹いた樹の枝が、さまざまに伸びていく10年になったなら!
選択できるって大切ですね。それぞれに応じた講座や相談会が「選べる」ということ。このことで、悩みに付け込むような商品、商売は自然淘汰されていくでしょうし、良いものはさらに広がりを持って多くの人に享受されていくことでしょう。
FBにある発達障碍ピアノレッスングループのような場で、指導者同士が横の繋がりを持って情報交換することは、よい講座を生み出すボトムアップ効果がありますね。このボトムアップと講座などによるトップダウンの両立が、この10年育んできた土壌を活かせるかどうかにかかっているのかもしれません。
来年もどうぞよろしくお願いします♬