2020年10月16日
発達障碍でもピアノが弾けますか?
昨日はピティナ指導セミナー第1講座、『発達障碍でもピアノが弾けますか?』でした。前半はアンケートに寄せられた質問をもとに構成。後半は2グループに分かれてのセッションと私への相談コーナーとなりました。
テーマは「具体的事例をたくさん知る」ということ。ひと口に発達障碍といっても、一人ひとりに見られるその特性は10人10色。何人の発達障碍の生徒さんに出会っても、一人ひとりとの出会いは「はじめまして」なんですよね。
ひとつひとつの出会いに試行錯誤はつきものですが、少しでも多くの具体的事例を知っていれば、必要以上に右往左往することなく対応していけます。ピアノレッスンではどのような現象がみられ、それらにはどんな原因があり、どんなアプローチが考えられるのか?
また、ひとりで悩むのではなく、みんなで情報を共有し、悩みや喜びを共感し合える場があることはとっても大切。今回はピティナ主催ということで、FBなどの交流がなく、これまでひとりで悩むしかなかったという先生方が多くご参加くださっていたように思います。
FBには「発達障碍ピアノレッスン」という1000名を超える大きなグループがあります。私が立ち上げたグループなのですが、現在私はFBが乗っ取りに合ったのち、アカウント停止になっているためグループ管理ができず、神野由香先生が管理してくださっています。
ここには経験豊かな先生方がたくさんいらっしゃるので、相談投稿をすると多くの暖かで有意義なコメントが寄せられます。でも、FBをしていない方の居場所がまだ充実していないのが現状なんですよね。
そのため各地のピアノ指導者による自主的な集いのお知らせを載せた「発達障碍ピアノレッスン」というブログを作ったのですが、このような会はとても少ないので、情報はまだそれほど多くはありません。
しかし、このコロナ渦でZOOMによる講座やレッスンが普及したため、地域に偏ることなく、全国の先生方が集いやすくなりました。先日は京浜地区の発達障碍ピアノレッスン情報交換会をZOOMで開催し、今後は2ヶ月に1回くらいのペースで開催していけたならと考えています。
昨日の相談コーナー。多くの先生が挙手してくださったのですが、タイトなスケジュールですべてのご質問にはお答えできませんでした。そこで、2時間全てを相談に充てた講座の開催を担当の方に提案させていただいたところ「ぜひやりましょう!」とのお返事。昨日は口調も早口になりましたが、この講座が実現すればゆったりとよりわかりやすい表現でお伝えできるだろうと思います♬
ところで、昨日は講座と同じ題名の本をご紹介いただきましたが、この本はコミックエッセイで私の指導スタンス、教育への想いは伝わると思うのですが、レッスンアプローチの詳細を載せたものではありません。
さらに多くの具体的事例やそれらに応じたレッスンアプローチについては、同じヤマハミュージックメディアから出版しているこちらの本をご参照ください。
昨日の講座の題名と同じコミックエッセイはこちらです。このブログに書き溜めてきた生徒さんたちの様子やその関わりがとてもわかりやすく漫画化されています。
emksan at 07:44│
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