2018年08月21日

行ってきたよ!フォルテピアノ・アカデミーSACLA(5)

今回はクリストーフォリ。1日目は、この楽器でジュスティーニをレッスンしていただいたのですが、最初に弾いた後、小倉さんの「いかがでしたか?」という質問に「木でした!」と答えてしまった私。いや、第一印象はホント、木を弾いているという感覚だったのですよ。ただ、鍵盤が当時もこのような木そのものを感じる質感だったのかまではわかりません。

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写真からもおわかりいただけると思うのですが、結構深さのある鍵盤で、ヴァルターより弾きやすく感じました。もしかしたら、アクションの違いにも理由があるのかも? ヴァルターはウィーン式ですが、クリストーフォリはこのあとイギリス式へと発展していくアクションを持っているからです。次の写真は、クリストーフォリでのレッスン風景。

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受講生は3日間毎日レッスンが受けられたのですが、小倉さんは毎回「今日はどの楽器にしますか?」と受講生に希望を聞いてくださいました。ときには「せっかくだから、他の楽器でも弾いてみませんか?」とレッスン中に他の楽器を弾かせていただけたり。このような“予定になかった楽器でレッスン”なんて離れ業が叶ったのは、すべての楽器がひとつの空間に置かれていたからこそ。そのため、聴講生は席を移動しながらの聴講となりました。
  
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この写真でおわかりいただけるでしょうか。写真奥の椅子は、向こう側を向いて配置されています。すべての椅子が一方向に配置されているのではなく、ぐるりと取り囲む楽器に応じて配置されており、聴講生は自由に席を移動しながら聴講できたのでした。

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これはクリストーフォリの全体像。たとえ複製であっても、博物館などで「見る」しかできなかった楽器です。このアカデミーの素晴らしいところ、というか凄いところは、まさにここなんですよね。普段「見る」しか許されない楽器でレッスンが受けられる。もしくは、体験コーナーで弾かせてもらえる。頭から「無理」と諦めるしかなかったようなことがこうして実現しただなんて、ほんと夢のよう!

アカデミーリンク用画像

《フォルテピアノ(ピアノ指導者限定)》
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emksan at 17:19│ 行ってきたよ!第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLA