2018年07月09日

もっと知りたい!フォルテピアノ・アカデミーSACLA(11)



今年の夏、歴史的な幕開けになるであろう第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLAが開催されます。フォルテピアノの第一人者である小倉貴久子さんがプロデュースする、古典派時代のフォルテピアノにどっぷり浸れる贅沢な3日間です。主催は《知っておきたい!トレンド古典派音楽》の塚田聡さんが代表のメヌエット・デア・フリューゲル

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このアカデミーを共催している太田垣 至さんは、ご自身が製作したデュルケンのフォルテピアノクラヴィコード複製楽器の他、修復を手がけたブロードウッドのスクエアピアノなどを提供し、アカデミーに登場する7台の楽器の調律調整を担当なさっています。

最近、私は太田垣さんにクラヴィコードを注文し、工房を見学してきたのですが、製作、修復に没頭するための環境、このために人生を賭ける、そんな太田垣さんの意気込みと信念が感じられる工房は、とても居心地の良い空間でもありました。

ブログ用

太田垣さんは、大阪にフォルテピアノのコレクションを持つ山本宣夫氏の元で修復を、埼玉のチェンバロ製作家の久保田 彰氏に鍵盤楽器製作を学ばれ、その後、世界でも屈指のフォルテピアノ製作家、クリストファー・クラーク氏の元で学ばれた方です。 現在では、全国のチェンバロ奏者、フォルテピアノ奏者から全幅の信頼を寄せられています。

このアカデミーが実現できたのは、久保田さんのご協力に加え、太田垣さんの共催が大きかったのではないでしょうか。そこで、今回は太田垣 至さんが共催することになったいきさつについて、塚田さんに伺ってみました。

《塚田 聡さんのミニコラム》

はい。太田垣さんと私たちはまさに共同主催者になります。〈フォルテピアノ・アカデミーSACLA〉自体、太田垣さんがいらっしゃらなかったら始まることのなかったプロジェクトです。

昨年の夏まで〈都留音楽祭〉という古楽の祭典が山梨県の都留市で行われていました。それが第31回を最後に閉幕となってしまいました。フォルテピアノが弾けて、学べて、古典派音楽にどっぷり浸れて、という機会は、これからますます日本で求められることでしょう。ならば、私たちでフォルテピアノをめぐる開かれた会をつくろう、と太田垣さんと意気投合したのです。

太田垣さんは、フォルテピアノに特化したメーカーを目指しています。チェンバロをつくられる方は、相当数いらっしゃる中、初期ピアノの製作に本格的に取り組もうという人は日本では唯一という貴重な存在です。

彼の探究心はとても深くて、例えば、音質に直接関わってくるハンマーの革ですが、18世紀の鞣し(なめし)方と現在のそれとではかなり異なるとのこと。太田垣さんは、当時の鞣し方をヨーロッパに行って研究もしているのですよ。

中嶋さんも彼のクラヴィコードを試弾して、そのクオリティの高さに驚かれたでしょう。音の美しさ、弾き心地、外見の美しさまで、製作台数を重ねる度にどんどん良いものができあがってくるので、目が離せません。

アカデミーの期間中は、楽器の運び込み・移動、そして調律と、太田垣さんには大活躍してもらいます。会場内で早足に歩く太田垣さんとすれ違うときには、喝采で盛り上げてくださると嬉しく思います。


アカデミーリンク用画像

《フォルテピアノ(ピアノ指導者限定)》
FBに非公開グループを作成しています。小倉貴久子さんもメンバーに加わってくださっている、とても贅沢なグループです。フォルテピアノについてよく知らないという方も大歓迎。投稿を読むだけでも面白いグループなので、どうぞお気軽にメンバーリクエストしてくださいね♪
https://www.facebook.com/groups/189358371794097/


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emksan at 14:33│ 第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLA