2018年06月05日

もっと知りたい!フォルテピアノ・アカデミーSACLA(1)

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今年の夏、歴史的な幕開けになるであろう第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLAが開催されます。フォルテピアノの第一人者である小倉貴久子さんがプロデュースする、古典派時代のフォルテピアノにどっぷり浸れる贅沢な3日間です。主催は《知っておきたい!トレンド古典派音楽》の塚田聡さんが代表のメヌエット・デア・フリューゲル

生まれも育ちもアクションの仕組みもさまざまな総勢7台の楽器が、さいたま市のプラザウエストに参集します。日本の音楽界の将来のためにぜひ!と、チェンバロづくりの第一人者の久保田彰さんの工房、そしてフォルテピアノづくりに生涯を捧げようという太田垣至さんの大きな協力を得て、これら個性豊かな7台のフォルテピアノが出揃いました!(塚田さん)

みなさん、フォルテピアノってご存知ですか? 作曲家が生きた時代のピアノで、現代のピアノとは様々な点で違いがあります。このアカデミーで取り上げる古典派時代のフォルテピアノは、ハンマーの大きさがなんと親指大。現代のハンマーはフェルトですが、当時のハンマーは革でできていました。弦の太さも違います。イギリス産業革命以前は弦の張力を支える鉄鋼などありませんでしたから、すべて木製。弦は木で支えられる程度の張力で張られ、弦の素材も太さも現代とは異なります。

私がフォルテピアノの響きに出会ったのは10年以上前のこと。その頃、チェンバロの演奏会は探せばありましたが、フォルテピアノの演奏会はほとんどなかったんです。ところが最近、フォルテピアノの演奏会がどんどんと増えてきて、この音色が身近になってきました。これは、フォルテピアノ奏者で第一人者の小倉貴久子さんと、メヌエット・デア・フリューゲルのご活躍によるものといっても過言ではないでしょう。

そしてとうとう今年、フォルテピアノ・アカデミーSACLAが開催されることになりました。これだけの楽器が一堂に会するのは奇跡的!フォルテピアノだけでなく、クラヴィコードや、私がまだ見たことも触れたこともない鍵盤楽器も揃っています。古典派時代は、様々な鍵盤楽器が共存していた時代なのです。

アカデミーの開催を知った私は、即座に受講の申込みをしました。受講生は定員8名。なんとこの定員、たった1日で埋まってしまいました。でも大丈夫! 聴講生の定員はありませんし、期間中毎日あるコンサートを聴きに来るだけでもOKという、堅苦しさのない誰にでも開かれたアカデミーです。この機会に様々なフォルテピアノ、当時の鍵盤楽器の音色に触れてみませんか?

ピアノを発明したクリストーフォリの楽器を複製したもの。博物館に置かれているような楽器を、なんと体験コーナーで触ることができるんですヨ♪(1日10名限定)
新クリストーフォリ


(2)以降で、アカデミーで使用される楽器の紹介をしていきます♪

《フォルテピアノ(ピアノ指導者限定)》
FBに非公開グループを作成しています。小倉貴久子さんもメンバーに加わってくださっている、とても贅沢なグループです。フォルテピアノについてよく知らないという方も大歓迎。投稿を読むだけでも面白いグループなので、どうぞお気軽にメンバーリクエストしてくださいね♪
https://www.facebook.com/groups/189358371794097/

 
アカデミーリンク用画像


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emksan at 11:29│ フォルテピアノ・アカデミーSACLA