2017年08月24日

レッスンアプローチ、久々に動画でご紹介

FBに3種類の動画を投稿しました。最近はFBを中心に投稿しています。FBをしていない方へ向けて、FBに投稿したものをこちらでご紹介することにしました♪

1)モーツァルトのソナタK.545 5度下降するゼクエンツへのアプローチ

2)読譜へのアプローチ

3)手の形へのアプローチ


2)と3)は、広汎性発達障碍で多動な小学2年生へのアプローチを例にしていますが、どちらも障碍あるなし関係ないアプローチとなっています。アプローチ方法は同じでも、相手の心を揺さぶる声掛けや導入方法は異なってくるものですね。そのため声掛け、導入方法はこの子に向けたものになっていますが、内容そのものはすべての生徒さんに使えます。


1)モーツァルトのソナタK.545 5度下降するゼクエンツへのアプローチ方法

基本的な譜読みはできるのですが、細かな16分音符に惑わされ、譜読みが弾くスピードに追いつかず、なかなかつっかえずに弾けるようになりません。そこで、5度下降するゼクエンツの美しさに気づいてもらうことにしました。宿題は、最後の動画の方法。ラーレーソードーと歌いながら弾いてくることです。小さなステップでじっくり取り組んだので、ここまでくれば一人で歌いながら弾けます。こんな風にソルフェージュとピアノを一体化させたレッスンが好き♪




2)読譜へのアプローチ

広汎性発達障碍で多動な小学2年生の男の子。知的障碍は伴っていないので普通学級に通っています。最近成長著しく、いろんなことに挑戦できるようになってきました。 数か月くらい前から読譜へのアプローチを開始。ト音記号ヘ音記号、それぞれドレミファソが読めるようになってきました。もちろんまだ怪しいですが、順番にカードを並べることができるなど、音符の成り立ちは理解できています。   

これまで「白の音符も黒の音符も同じ音」と説明した上で、音符を読めるようになってくれてはいますが、リズム譜へのアプローチは混乱を避けるためにしていませんでした。前回から、そろそろ導入してもよさそうと判断し取り入れています。 リズム譜と音符を一体化させるためのアプローチとして、考えてもらったリズムに音を当ててもらい、それを私が楽譜に書くというアプローチをしたのですが、前回は初めてのことばかりだったので、一瞬眺めてもらうだけとなりました。 ところが、今回はすごかった!   
 
1)リズムを考える
2)リズムに音をつける
3)私がそれを楽譜にするところを見る
4)楽譜にしたものを見ながら弾く   

一気にこれができたのです。拒否は一切なし。ただ、もう一つやろうよと誘ったところ「もう思いつかないよ!」と拒否。その代り「ピアノが弾きたい!」とその場で思いついたメロディを弾いてくれました。そこには私がまだアプローチするつもりのなかった8分音符があったのですが、こういうときはこの子の発想に乗っかっちゃったほうがレッスンがうまくいくので、この子が即興した曲をその場で楽譜に書いてみせることにしました。この詳細は動画をご覧ください♪

私はこんな風に、生徒さんの発想に乗っかったレッスンが大好きです。教えられることが苦手で、こちらの提案を拒否しがちな子へのレッスンのコツは、その子の発想に乗っかっちゃうことにあるのかもしれません。この調子なら30分レッスンを45分レッスンにできそう〜。




3)手の形へのアプローチ

「手の形へのアプローチ」は、障碍あるなしに関わらず同じアプローチをしています。しかし、心を揺さぶる声掛けや導入方法は、生徒さんによって違ってくるものですよね。特に、発達障碍の子には工夫が必要となります。2)の子にこのアプローチをしたので、その声掛けや導入方法を例に、手の形へのアプローチ方法をご紹介しようと思います♪




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emksan at 11:02│ ピアノ/レッスン