2016年11月30日

読譜指導に悩んだら・・・

発達障碍児に限らず、
定型発達児のレッスンについて、
ご相談を受けることがあります。

そういった中には、
発達障碍児に関する相談なのか、
定型発達児に関する相談なのか、
わからないこともあったり。
内容は定型発達の幼児に関する相談に見えるのだけれど、
相談をいただいた入り口は発達障碍関係からだったりするからです。

どうやら、こういったご相談に共通しているのは、
定型発達の幼児に対する知識が少ないことにあるようです。
そのため、障碍があるとかないとかいう以前に、
「どうしてこれができないんだろう?」と悩まれてしまうんですね。

「発達障碍があるから」というのではなく、
定型発達の子でも幼児ってこういうものだよ、
というのがわかってくると、
障碍あるなしに関わらず、
先を見通しながら、
今をどう指導したらよいのかが見えてくるのではないかな、と思います。

特に、ピアノ導入期は読譜について悩む先生が多いのではないでしょうか。
ドレミはすぐ覚えるのに、ドシラはなかなか覚えないとか、
ソの上の音は? シの下の音は? といった質問に答えられないとかetc.
読譜は、音の並びが反射にならないために、
つまづいてしまう子が多いように感じています。

せっかく勇気を持って、
私に相談してくださったのだから、
なるべくならその場でご説明をと思うのですが、
読譜に関しては、
説明しようとすると文字量がものすごいことになってしまい、
本を紹介するしかできなくて、申し訳なく思っています。

でも、第1章から第3章ほどの文字量なので、
これだけは仕方ないのかなと思ったり。
『知っておきたい幼児の特性』(音楽之友社)の
読譜指導に役立つ目次の一部を、
こちらにご紹介させていただきますね。

知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に








知っておきたい幼児の特性: ピアノ・レッスン「なぜ、わからないの?」と悩む前に [単行本]
中嶋 恵美子
音楽之友社
2016-05-11

第1章 幼児の特性を知る
1 7歳頃までの幼児の特性
2 ドレミはわかってもドシラはわからない
3 幼児はなぜ、文字を左右反転させて書くのか?
4 音楽は時間、楽譜は空間
5 手先の器用さは5歳から


第2章 幼児の特性に合わせた読譜指導
1 幼児は誤解をする
2 定着させる
3 音の並びを経験させる
4 音の高低を体感させる
5 拍子を体感させる
6 拍子を体感しながらリズムを学ばせる


第3章 情報量が多いと幼児は混乱する
1 幼児の眼球の動き
2 中心化
3 風船と指番号
4 ひとつのアプローチに目的はひとつ


第4章 どこに焦点を定めるのか
1 楽曲における読譜の細分化



以下の目次は、
読譜以外について書いているので、
省かせていただきますね。


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emksan at 10:50│TrackBack(0) 本の出版 | ピアノ/レッスン

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