2016年09月29日

東日本大震災楽器支援終了に寄せて

楽器支援を開始したのは、震災直後の4月頃のことでした。
宮古市の先生からの要請で始まった支援。
あの頃は被災地の状況もよくわからず、
果たして楽器支援が可能なのかどうかもわからない状態でした。

志を同じくする方々の助けもあり、
中古電子ピアノを支援者の方に
郵送代を持っていただくという形で始めることができ、
それが2,3年続きました。

支援要請したにも関わらず、
仮設に行ってみると狭すぎて楽器が置けず、
支援を受けられなくなかった兄弟がいました。
その後、引っ越して支援できることになったときは嬉しかった。
仮設の集会所に支援することで、
練習ができるようになった子たちもいました。

被災地の先生方からその後の近況をいただけることもあり、
それらはブログや、
ご支援くださった方々へメールでご報告させていただいてきました。

その後、中古電子ピアノのマッチングをやめ、
新品の電子ピアノを支援するようになりました。
電子ピアノは家電。
5年ほどで寿命がきてしまい、
あまりよい状態ではない電子ピアノが支援される可能性があったためです。

支援楽器は被災地の楽器店で購入してきました。
仙台の楽器店にいらした吾妻さん、
宮古市小成楽器店の向口さんには、本当にお世話になりました。
送料無料、県外発送(小成楽器店のみ)、
支援先の方への発送日の確認など、
お二人のご協力なくして、
この支援活動を続けることはできなかっただろうと思います。

チャリティコンサートで支援金を募ってくださった方、
長期的に支援し続けてくださった方、
たくさんの方々に支えていただきました。
宮古市や石巻に訪れ、一生の宝となる出会いにも恵まれました。

支援活動を始めた当初、
まさかこんなに長期的な支援になるとは想像だにしませんでした。
1年半くらいで終了するだろうと思っていたのです。
正直心が折れそうになることも多々ありましたが、
温かく見守り、そっと手を差し伸べてくださる方々にいつも救われてきました。
本当にどうもありがとうございました。

こうした支援活動はやめどきがわからず、
やめるとなると心が痛むものですね。
支援要請がほとんどなくなったとはいえ、
もしかしたらあるかもしれないと思うと、やはり心が痛みます。

しかし、できることとできないことがあるというのも事実。
今後は個人的に各団体へ支援していけたならと思っています。

長い間、たくさんの方々にご支援いただきました。
本当に本当にどうもありがとうございました。


中嶋恵美子


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emksan at 13:01│TrackBack(0) 東日本大震災支援 

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