2016年04月29日
発達障碍とピアノレッスン
発達障碍とピアノに関するタイムリーな情報は、
いつもFBに投稿しています。
FBをしていない方もいらっしゃるのではと思うので、
普段どういうことをFBに投稿しているのか、
こちらに少し紹介させていただくことにしました。
FBの友達申請はコメント欄の煩雑さを避けるため、
ピアノ指導者の方のみにさせていただいていますが、
以下のような情報は公開投稿しており、
友達として繋がっていない方々にも読んでいただけます。
私のFBページ
https://www.facebook.com/emikopiano
※ピアノ指導者の方で友達申請くださる方は、
ピアノ指導者であることがわかるように、
必ずメッセージをください。

Yukako Nishimura先生ご企画のコンサート。
とうとう明日ですね! 残席、わずかながらあるそうです。
予約制なので必ず連絡してくださいね。
【残り僅かのチケットのお問い合わせは】
090−8532−0956(すみれ音楽教室)

【第1部】 野田恭子の講演「発達障害のピアニストからの手紙」
【第2部】 野田あすかのソロ プログラム
● NHKーEテレ メドレー 〜ピタゴラスイッチ&クインテッ
● 手紙〜小さいころの私へ〜 (野田あすか 作詞・作曲)
● 愛燦燦 (小椋佳 作曲)
● エリーゼのために (ベートーヴェン 作曲)
● 幻想即興曲 (ショパン 作曲)
● あしたにむかって (野田あすか 作曲)
● 「アルゼンチン舞曲」より (ヒナステラ作曲) 【第3部】 共演コーナー
● 子どもたちとの連弾 夢をかなえてドラえもん花は咲く
● 歌さんぽ しあわせ運べるように (あすかの伴奏)

自閉症スペクトラム高校1年生の女の子。
小学生のうちはイヤイヤ虫がついて、
手を広げるのを嫌がったり、
この動画のようなアプローチはできませんでしたが、
今ではイヤイヤ虫がなくなり、理解力も高くなったので、
このような目的を持ったアプローチを
喜んで受け入れてくれるまでになっています。
(動画1)小指を鍛える
手首が下がってしまう原因が親指と小指にあったこの子は、
この1年ほど親指中心にアプローチしてきました。
親指の支えや動かし方が安定してきたので、
最近は5指へのアプローチを開始しています。
右5指の安定感に比べ、
左5指がまだフガフガしているのが
おわかりいただけるのではと思います。
目指すは右と同じくらいの安定感。この運動で5指が安定し出すと、
楽曲中の5指も安定してきます。
(動画2)2指の可動幅を広げる
バーナムで1−2指のトリルが出てきたのですが、
2指が全く動かないということが判明しました。
原因は2指の可動幅の狭さと、瞬発力のなさです。
これまで他の指を動かす惰性で、
2指が動いてきたのだろうと思います。
これは上級の大人の生徒さんにも見られることで、
2の指ってそれとなく使えているようで、
ピアノを弾く上では意外と盲点になっている指なんですよね。
このゴム運動は、障碍のあるなし関係なく、
親指のアプローチにもよく使っています。
その場合、「親指の付け根から動かす」「親指が動く方向」という
正しい動かし方をきちんと伝授した上で、取り組んでもらっています。
ブルグミュラーの『清い流れ』など、
このゴム運動を取り入れるだけで見違えてよくなるんですよ♪
https://www.facebook.com/emikopiano/videos/550707195112265/?l=536147345716469048

以前話題にしたこの本。
あの後すぐに届いて読み、
これは是非みなさんにお勧めしなければ!と思いつつ、
投稿がこんなに遅れてしまいました。
著者のお父さん以外、
家族5人全員発達障碍、しかも全員タイプが違うんです。
家族がお互いをどのように受け止め、理解し合っているのか。
動物に置き換えているところが、
私たちにとってもわかりやすい。
また、著者は社会で生きづらさを感じている子どもたちに、
それらにどう対処していったらよいのか、
本人の取扱説明書を本人に渡していて、
この本はそれがきっかけに生まれたそうです。
全員グレーゾーンということもあり、
お子さんに発達障碍があるとわかったのは長女が20歳を過ぎてからのこと。
176ページの「本当に困っていたのは子どもたちだった」に、
そのことが詳しく書かれています。
著者の妻ワッシーナさんはとっても魅力的な人!
この方の特性は、体の使い方が不器用で左右を間違えたりすること。
ピアノレッスンのヒントになるような話が、ちょこちょこ出てきます。
長女のニャーイさんは空気を読むのが大の苦手なのですが、
空気を知る3秒ルールやマネキンを使った説明などは、なるほど〜です。
長男のウルフーさんは、まるで超能力のような聴覚と臭覚の持ち主。
これだけ感覚過敏だと不便なことの方が多いだろうと想像します。
かなり几帳面なタイプなので、
長女ニャーイさんの極端な忘れっぽさからくる、
作業を完結できないこととぶつかってしまいます。
ひとくちに発達障碍といっても、
個性はさまざま。家族でもぶつかることはあるんですよね。
二女のリスミーさんは思考や言動が超ハイスピードで、
タンスやピアノの上に登るのが大好き。
気持ちの切り替えもあまりに早いので、
相手から誤解を受けることがあります。
反省の練習やボールを使った集中力アップの方法など、
レッスンのヒントになりそう。
次男のウッシーヤさんは、一緒にいるとホンワカして、
癒されるタイプの子なのだろうなぁと思います。
通話中に電話していることを忘れるのは、
ウッシーヤさんだけでなく家族全員がそうだとか。
少しでも多くのみなさんに手にとっていただけたならと思ったら、
こんなに長い投稿になってしまいました。(笑)
とにもかくにもお勧めの1冊です!
いつもFBに投稿しています。
FBをしていない方もいらっしゃるのではと思うので、
普段どういうことをFBに投稿しているのか、
こちらに少し紹介させていただくことにしました。
FBの友達申請はコメント欄の煩雑さを避けるため、
ピアノ指導者の方のみにさせていただいていますが、
以下のような情報は公開投稿しており、
友達として繋がっていない方々にも読んでいただけます。
私のFBページ
https://www.facebook.com/emikopiano
※ピアノ指導者の方で友達申請くださる方は、
ピアノ指導者であることがわかるように、
必ずメッセージをください。

Yukako Nishimura先生ご企画のコンサート。
とうとう明日ですね! 残席、わずかながらあるそうです。
予約制なので必ず連絡してくださいね。
【残り僅かのチケットのお問い合わせは】
090−8532−0956(すみれ音楽教室)

【第1部】 野田恭子の講演「発達障害のピアニストからの手紙」
【第2部】 野田あすかのソロ プログラム
● NHKーEテレ メドレー 〜ピタゴラスイッチ&クインテッ
● 手紙〜小さいころの私へ〜 (野田あすか 作詞・作曲)
● 愛燦燦 (小椋佳 作曲)
● エリーゼのために (ベートーヴェン 作曲)
● 幻想即興曲 (ショパン 作曲)
● あしたにむかって (野田あすか 作曲)
● 「アルゼンチン舞曲」より (ヒナステラ作曲) 【第3部】 共演コーナー
● 子どもたちとの連弾 夢をかなえてドラえもん花は咲く
● 歌さんぽ しあわせ運べるように (あすかの伴奏)

自閉症スペクトラム高校1年生の女の子。
小学生のうちはイヤイヤ虫がついて、
手を広げるのを嫌がったり、
この動画のようなアプローチはできませんでしたが、
今ではイヤイヤ虫がなくなり、理解力も高くなったので、
このような目的を持ったアプローチを
喜んで受け入れてくれるまでになっています。
(動画1)小指を鍛える
手首が下がってしまう原因が親指と小指にあったこの子は、
この1年ほど親指中心にアプローチしてきました。
親指の支えや動かし方が安定してきたので、
最近は5指へのアプローチを開始しています。
右5指の安定感に比べ、
左5指がまだフガフガしているのが
おわかりいただけるのではと思います。
目指すは右と同じくらいの安定感。この運動で5指が安定し出すと、
楽曲中の5指も安定してきます。
(動画2)2指の可動幅を広げる
バーナムで1−2指のトリルが出てきたのですが、
2指が全く動かないということが判明しました。
原因は2指の可動幅の狭さと、瞬発力のなさです。
これまで他の指を動かす惰性で、
2指が動いてきたのだろうと思います。
これは上級の大人の生徒さんにも見られることで、
2の指ってそれとなく使えているようで、
ピアノを弾く上では意外と盲点になっている指なんですよね。
このゴム運動は、障碍のあるなし関係なく、
親指のアプローチにもよく使っています。
その場合、「親指の付け根から動かす」「親指が動く方向」という
正しい動かし方をきちんと伝授した上で、取り組んでもらっています。
ブルグミュラーの『清い流れ』など、
このゴム運動を取り入れるだけで見違えてよくなるんですよ♪
https://www.facebook.com/emikopiano/videos/550707195112265/?l=536147345716469048

以前話題にしたこの本。
あの後すぐに届いて読み、
これは是非みなさんにお勧めしなければ!と思いつつ、
投稿がこんなに遅れてしまいました。
著者のお父さん以外、
家族5人全員発達障碍、しかも全員タイプが違うんです。
家族がお互いをどのように受け止め、理解し合っているのか。
動物に置き換えているところが、
私たちにとってもわかりやすい。
また、著者は社会で生きづらさを感じている子どもたちに、
それらにどう対処していったらよいのか、
本人の取扱説明書を本人に渡していて、
この本はそれがきっかけに生まれたそうです。
全員グレーゾーンということもあり、
お子さんに発達障碍があるとわかったのは長女が20歳を過ぎてからのこと。
176ページの「本当に困っていたのは子どもたちだった」に、
そのことが詳しく書かれています。
著者の妻ワッシーナさんはとっても魅力的な人!
この方の特性は、体の使い方が不器用で左右を間違えたりすること。
ピアノレッスンのヒントになるような話が、ちょこちょこ出てきます。
長女のニャーイさんは空気を読むのが大の苦手なのですが、
空気を知る3秒ルールやマネキンを使った説明などは、なるほど〜です。
長男のウルフーさんは、まるで超能力のような聴覚と臭覚の持ち主。
これだけ感覚過敏だと不便なことの方が多いだろうと想像します。
かなり几帳面なタイプなので、
長女ニャーイさんの極端な忘れっぽさからくる、
作業を完結できないこととぶつかってしまいます。
ひとくちに発達障碍といっても、
個性はさまざま。家族でもぶつかることはあるんですよね。
二女のリスミーさんは思考や言動が超ハイスピードで、
タンスやピアノの上に登るのが大好き。
気持ちの切り替えもあまりに早いので、
相手から誤解を受けることがあります。
反省の練習やボールを使った集中力アップの方法など、
レッスンのヒントになりそう。
次男のウッシーヤさんは、一緒にいるとホンワカして、
癒されるタイプの子なのだろうなぁと思います。
通話中に電話していることを忘れるのは、
ウッシーヤさんだけでなく家族全員がそうだとか。
少しでも多くのみなさんに手にとっていただけたならと思ったら、
こんなに長い投稿になってしまいました。(笑)
とにもかくにもお勧めの1冊です!

昨日シェアした『保護者への話し方』という立石先生のブログ記事。
リンクの漫画には、漫画家のかなしろ先生が、
お子さんに発達障碍があると知るまでの経緯が描かれています。
ある程度の年齢になるまで診断名がつかず、
療育先でも「様子を見てみましょう」としか言われない場合もありますし、
この漫画のかなしろ先生のように、
何もわからないまま、ひたすら園や学校に謝り、
またうちの子がなにかしでかすんじゃないか?と、
毎日ヒヤヒヤしながら過ごすケースもあります。
「親御さんから発達障碍があると伺っていない」
「親御さんが発達障碍を受け入れていないようだ」と思うケースには、
この漫画のかなしろ先生のような状況にある親御さんも多いのではと思います。
そんな親御さんの状況や心境に寄り添えるピアノ教室であれたなら。
お勧めの一冊です。

かなしろにゃんこ。
講談社
2009-06-26
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