2016年04月05日
教会カンタータ
バッハの教会カンタータ。
アーノンクールとレオンハルトの共作。
2人とも亡くなってしまったけれど、
こんなにも素晴らしい演奏を遺していってくれたんですよね。
アーノンクールとレオンハルトの共作。
2人とも亡くなってしまったけれど、
こんなにも素晴らしい演奏を遺していってくれたんですよね。
何年もかけて録音した60枚組が、
14000円ちょっとだなんて申し訳なく思うけれど、
とってもありがたい。

勉強不足で未熟な私は、
こういった資料がなければ右も左もわからない状態。
もちろんすばらしい演奏なので、
聴くだけでも楽しいのですが、
もっとバッハを知りたいと思うと、
どうしてもこういう資料が必要になってきます。
聖書は私にとってそれほど遠いものではなく、
身近なものではあるのですが。
母がクリスチャンだったので、
小さい頃から日曜教会に通っていたのです。
私はクリスチャンにはなりませんでしたが、
聖書の中身はなんとなく体の中に入っているんですよね。
でも、外国語はからきしダメ。
教会カンタータを聴いただけでは、
何が歌われているのかわかりません。
そこで購入したのがこの本でした。
クリスチャンの方が読んだら、
なんだこれ?と思う訳もあると思いますが、
この訳の本意は聖書をひも解くことではないんですよね。
音楽は時間と共に流れていくものですから、
「その時々に歌われている言葉の意味を即時的に理解する」
ことの助けとなることが望ましいと思います。
純粋な日本語からすると
文章や語順が前後しているところが多々ありますが、
原語と見比べ、考えながら読むことで、
原語とそれに作曲された音楽の理解の助けになると確信しています。
こう序文に書かれている通りの訳で、
音楽と言葉が同時進行で入ってきやすく、
韻を踏んだ言葉やその意味、
それらに応じた音楽に
耳が届きやすくなる気がしています。
下の2枚の写真は同じ訳の部分です。
上側の写真はこの本。
下側の写真は岩波文庫の福音書です。


未熟な私にとって、
これだけでは理解するのに足りないので、
下の本も手元に置いています。
教会カンタータ全曲を網羅しているわけではないのですが、
歌詞が聖書のどこからきているのかが書かれていますし、
意味も対訳本よりわかりやすいんですよね。
Eテレ音楽白熱教室の第1回放送で、
当時は毎週日曜日朝10時から3時間の礼拝があり、
説教のあとにカンタータを聴いたとありました。
説教の内容に応じたカンタータが演奏されたのです。
クリスチャンではない現代人の私は、
3時間もの礼拝には耐えられそうにありませんが、
せめてカンタータを聴く前に、
その箇所の聖書を読んでから聴きたいと思いました。
そうすれば当時の空気を感じることができるでしょうし、
カンタータを聴く耳も、
演奏会で聴くのとは全く違って聞こえてくるのではと思って。
教会カンタータを聴くようになって、
ここで使われているコラールの原曲を
知りたいと思うようになりました。
でも、私が持っている讃美歌集には入っていないものが多くて。
そこで見つけたのがこの本です。
バッハが教会カンタータなどに使用したコラール集。
歌詞の対訳だけでなく楽譜もあるというので、
購入することにしました。
今日Amazonで購入したばかりなので、
まだ手元には届いていません。
楽譜は4声ではなく旋律だけのようですが、
ルターの楽譜はもともと旋律だけだったでしょうし、
16世紀半ばくらいから4声になったといっても、
現代歌われている讃美歌では
バッハのハーモニーが使われていることもあるようなので、
旋律だけでもよいのかもしれないと思いました。
これらの旋律に、
バッハがどのようなハーモニーを創造したのか、
という目線で聴くのも面白そう。
ミサ曲に比べると、
教会カンタータは規模が小さく短いですが、
さすがに60枚ともなるとなかなか聴き進みません。
でも、私が求めているのは頭での理解ではなく、
バッハを感じるという体感なので、
急いでも意味がないと自戒しつつ、
ゆっくり聴き進めていこうと思います♪
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