2016年03月28日

お勧めの本『親子アスペルガー』

先日購入したと投稿した本。
さっそく読みました。

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とにかくイイ!!!!
ものすごぉくイイ!!!!

著者は大人になってから
アスペルガーと診断された方ですが、
障碍の特性を理解し、
それを子育てにものすごく生かしているんです。

異なる個性を持つ2人のお子さんへの、
それぞれに応じた愛情豊かな工夫が、
本当にすばらしい!

特に、本人が納得できるような説明の仕方は、
ここまで思いつけないよ〜!というくらいの工夫。


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そうなんですよね。
我儘でイヤイヤと反抗しているのではなく、
わけがわからないせいで、
受け止めることができないだけ。
納得すれば受け止めようと努力してくれますし、
前向きに一生懸命になってくれるんですよね。

先日発売した私の本、
発達障害でもピアノが弾けますか?』に書いた、
ケンタくんとシンジくんの連弾シーン。
本ではその後についてカットしましたが、
実はあの後「ほよよ〜!」ということが、
ケンタくんに起きたんですヨ。

あの練習で「完璧に弾けるようになった!」と
思い込んだケンタくんは、
「もう弾けるようになったから練習しない!」と、
その後の1週間、全くこの曲を弾かなくなったのです。
お母さんがいくら言ってもダメ。(笑)

完璧に弾けるようになったものを、
なんで練習しなきゃいけないの?と、
練習の意味がわからなくなったようです。
このときのケンタくんの反応を見て、
その正直な反応に「なるほどな〜!」と思いました。

でも、そのまま放置していては、
発表会で最悪な演奏になってしまいます。
ありがたいことに、次の週のレッスンで、
ケンタくんはあちらこちらをつっかえて弾きました。
「完璧に弾けるようになったはずなのに!どうして?!」と、
ケンタくんは自分にびっくり。

そこで、次のような文章をノートに書いて、
読んでもらうことにしました。


弾けるようになっても、
弾かないでいると忘れてしまい、
弾けなくなってしまいます。
発表会までは忘れないために弾きます。



以来、毎日真面目に弾いてくれ、
無事発表会当日を迎えたのでした。
 (当時のケンタくんにとって「弾ける」ということは、
 楽譜通り指が動くことであり、
 音楽的な演奏を追求するという
 目に見えない漠然としたことへの理解は難しかったので、
 そこまでの理解は求めていませんでした。)

一体どれくらい説明が必要なのか?
どこまで説明したら納得してもらえるものなのか?
この本を読むことで、
見えてくることがあるのではと思います。
ピアノ指導者にとっては特に、
障碍あるなしに拘わらず、
必要なスキルですよね。

最後に、『親子アスペルガー』で感動したシーンを。

長男が小学3年生になり、
交流のため通常学級に行くことになったときのお話です。
「みんなにぼくのことを知ってほしい」と、
長男が自分のことについて、
通常学級のお友だちに伝えるシーンがあるんです。

自分の障碍を知り、受け止め、
それを人に理解してもらえるよう説明する。
小学3年生の男の子が、
お母さんや先生の助けを借りて、
生き生きと朗らかに説明するんです。

この本の副題は「明るく、楽しく、前向きに。」。
とてもとても素敵な親子のお話です。
是非一度、手にとって読んでみてください。


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emksan at 11:17│TrackBack(0) 障碍&幼児 | 読書

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