2016年02月03日

初見のコツ(音程を想像する)

中学生の子。
ずいぶんと音程を想像できるようになってきているし、
初見も以前よりできるようになってきましたが、
まだ間違えることがあり、
譜読みにも時間がかかります。
訓練すれば、もっとラクになれるはず!

原因は音程を想像する力。
弾きながら、次に弾く音を想像する力です。
次に弾く音が頭の中で鳴ってさえいれば、
指は反射的にその鍵盤を押さえてくれます。

 ※この詳細はこちらのブログ記事をご覧ください。
  
http://musestown.livedoor.biz/archives/52154880.html


s-DSCF0001


ソルフェージュのレッスンで、
ハーモニーを感じてもらうために、
このような楽譜を弾いてもらっています。
上記の楽譜は三声なのでまだいいのですが、
四声となるとしょっちゅう間違えてしまい、
なかなかスラスラとはいきません。

そこで「次の音を想像してから弾く」、
というルールを設けることにしました。
次の音を想像できているかできていないかは、
この子の頭の中を覗けるわけではないので、
私にはわかりませんが、
長年の付き合いなので、正直に打ち明けてくれます。

想像できないときは首をかしげますし、
想像できたときは自信を持って、
「うん!わかる!!!」と嬉しそう。

面白いことに、
このルールを設けて弾いたとたん、
間違いが激減するんですよね。
初見でもしっかり弾ける。
耳が開かれるのだろうと思います。

次に、楽譜棚から以下の楽譜を取り出してきて、
弾いてみせることにしました。


s-DSCF0002


ジブリ映画の曲。


「ほら、楽譜を眺めただけで、
せつない響きがあちこちにあるのが先生にはわかるよ!
もう、2小節目から胸がつ〜んとしちゃう!
バスが半音階進行になってるね。素敵!!!」



こう言いながら弾き始めました。


「ほらほら。次の響きもだよ!
次のなんか、もう、たまらないね〜!」



次の響きを私が想像していることを、
はっきり言葉で伝えながら弾いていきます。
弾き終えたとき、


「先生、初見だったんだよ。
初見でもね、次の音を想像できていれば、
こんなに表現豊かに感情を込めて弾けるんだよ。
楽しそうだったでしょ。羨ましかったでしょ♪」



ちょっと意地悪に言ってみたら、


「うん。ものすごく羨ましかった。」


と正直〜。(笑)


「訓練すればできるようになるよ!
ものすごく楽しいんだから♪」



この子はとっても正直な子なので、
羨ましい、自分もできるようになりたい、
訓練すればできるようになるんだ!という思いが募れば、
指を動かすだけでなく、
真面目に音を想像し、
想像できたかどうか几帳面なくらいに確認しながら、
練習してきてくれます。

この訓練って難しいんですよね。
音を想像するのが面倒で、
どうしても指を先に動かしたくなっちゃうからです。
でも、指が先走る以上、上達は見込めません。

この子は音感が弱いにもかかわらず、
これまでもめげずに訓練し続けてきてくれました。
ここからはもう一歩踏み込んで、
さらなるレベルアップを目指してもらおう♪

で、私もロマン派以降の楽曲で、
この訓練をし続けようと思います。(笑)
ハーモニーが複雑で重音の数が増えてくると、
なんちゃってな耳で弾いていることがあるので。

でもね、ピアノの先生って
訓練しやすい環境にいるので、
とってもお得なんですよ♪
常に生徒さんが弾く前に、
次の音を想像できていなきゃいけないわけですから。
レッスンしながら、日々耳が鍛え上げられていくんです。

ピアノ指導者になりたての頃と今とでは、
かなり違う気がしています。
きっと聴こえているものが違うんだろうなぁと思います。
頭の中で鳴る響きそのものが違うんですよね。

それはきっと、
「次にこんなせつない響きがあるよ」
と生徒さんに言ったように、
ただ音程を想像するだけでなく、
そこにどういう性質の響きがあり、
どういう流れがあるのかまで、
わかるようになったからなのでしょう。

今では、生徒さんが正しい音で弾いたハーモニーも、
そこはそんな響きではないはずと、
楽譜を見るだけで感じ取ることができます。
それは前後の流れや、
ハーモニーの性質を意識することで、
わかることなんですよね。

この生徒さん、
アプローチ後に写真の三声を弾いてくれたとき、
2小節目のFis音をものすごく感じて弾いてくれました。
楽しそうだったな〜♪


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emksan at 12:30│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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