2015年09月21日

アプローチの意味を知り、時期を見極める

佐野先生のブログ記事
私の9月10日のブログ記事、
親指と小指が寝てしまい、正しい手の形で弾けない生徒さんのために』で、

私が伝えたいと思っていることを、
佐野先生が根本的に汲み取ってくださっていることに感動しています。 
佐野先生はFBにも投稿してくださっていて、
下記のようにコメントをくださっています。


「なぜ」をわかるように導くのが私たちの役目ですよね。
ただの消しゴム乗せゲームにならないように、
気を付けるのも大切かと思います。



 そうなんですよね。
「何故そのアプローチがよいのか」という
意味をわかった上でアプローチするということ。
私はこれを一番大切にしています。
アプローチ方法を編み出すというのは、
必要性があってのことですから。
どんなアプローチにも意味があるものなんですよね。

また、正しい親指と小指の使い方ができていれば、
消しゴムを手の上に載せていても、
不必要に腕に力が入るということはないのですよ♪ 
腕に力が入ってしまうのは、
指が独立して動きにくい状態にあるからなんですよね。
もしくは、まだそこまでの筋力や関節の力が育っていない状態で、
このアプローチをしているからではないかと思います。 

このアプローチは、ある程度独立して指が動いている子で、
さらなる独立を促したいときに向いているのではないでしょうか。
それ以前の方法については、
ちょうど今、ムジカノーヴァの連載で話題にしているところです。
10月号のアプローチで「指そのものを動かす」ことがわかり、
9月号で脱力のコントロールがある程度できており、
5本指を使う曲に弾き慣れてきている子であれば、
消しゴムを載せたアプローチは、
変に腕に力が入ることもなく、ということは変な癖をつけることなく、
親指と小指の独立を促すことができる、
効果抜群なアプローチになるのではと思います。

アプローチって時期も大切なんだよなぁと、つくづく。
時期尚早のアプローチは、効果がないどころか、
手を痛めてしまったり、変な癖がつきかねないですから。
そのアプローチをしてもよいだけの土壌が、
その生徒さんに整っているかどうかを見極めるということ。
もし、まだ整っていないと判断したなら、
その前段階としてのアプローチの方が、効果的なはずですよね。 

ムジカノーヴァの連載は幼児が対象なので、
すべて「前段階」としてのアプローチになります。
今後レベルアップしたアプローチをするための
土壌づくりといったところでしょうか。 
そのため、ムジカノーヴァで記事にしているような土壌が整っていない子に、
最近私がブログやFBに投稿しているようなアプローチを
提示するということはないんですよね。

ひとつひとつのアプローチの意味合いを理解しておくことと同時に、
提示しようとしているアプローチが、
目の前の生徒さんの時期に応じたアプローチなのかどうかを、
きちんと見極めることを大切にしています。


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emksan at 12:36│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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