2015年08月22日

重度知的障碍げんちゃんのレッスン風景その2

右サイドバーにリンクしている、
重度知的障碍げんちゃんのレッスン風景その2です。
前回はレッスン全体を眺めていただくため、
レッスン時間のほとんどを録画しっぱなしの状態で
ご紹介させていただきましたが、
今回は新曲に挑戦する姿に焦点を当てました。

これまで弾けるようになった曲の動画しか、
ご紹介できていなかったので、
どういう経緯でそこに至ったのかを、
お伝えすることができずにいました。

今日ようやくその時期がやってきたので、
録画をしました。
新曲第1回目のレッスン風景です。
曲は、ビートルズの『Let It Be』。

げんちゃんは新曲に対して拒否反応を示す子なので、
新しい曲を導入する際は、
弾かずに聴いてもらうだけのレッスンに留めるか、
げんちゃんがすでに聴き知っている曲を使うかにしています。
この曲は、お母さんから伺ったげんちゃんが好きな曲なので、
「聴き慣れてもらう」というアプローチは不必要でした。
そのため、1回目のアプローチから「弾く」を取り入れています。

s-DSCF0004

s-DSCF0003

上写真はこの曲の楽譜です。
左手は私が弾き、メロディをげんちゃんに弾いてもらう予定でいます。
どこを左手で弾き、どこを右手で弾くか、
私が忘れてしまうので、楽譜に青で囲んだ左、赤で囲んだ右をメモしています。
楽譜を見るのは私で、げんちゃんではありません。
げんちゃんは楽譜が読めないので、覚えて弾いてもらっています。

今日は、最初にサビの部分を体験してもらうことにしました。
それ以外の部分は私が両手で弾きます。
いきなり5本指で弾いてもらうことはしません。
まずは、鍵盤の動きを覚えてもらうことにしているからです。
このアプローチを入れてから5本指で弾いてもらうと、
げんちゃんの頭の中が整理されやすいらしく、
とてもスムーズにレッスンが進みます。

1本指にしたげんちゃんの指を私が持ってあげ、
メロディ通りに弾くのですが、
最初は腕がとても固く、私が誘導しようとする方向とは
違う方向に力が入ったりします。
ところが、何回かやっているうちに、
私の動きに対する反動がなくなっていきます。
これは、鍵盤の動きをげんちゃんが覚え、
自らその鍵盤に1本指を運ぼうとするからです。
5本指のアプローチをするのは、
この反動がなくなってからにしています。

今日は、サビの部分が思いのほかスムーズに進んだので、
冒頭左手で弾く部分もアプローチすることにしました。
いきなり長いフレーズをアプローチするのでは、
げんちゃんの記憶が追いついていかないため、
このように切れ切れの短い状態でアプローチしています。
冒頭の左、サビの一部分の右、が今日の取り組みです。

このような指導をするとき、
なるべく曲を通して弾くようにしています。
2,3回部分練習はしますが、
それだけだとげんちゃんには理解しにくいからです。
楽曲全体のどこの部分なのかがわからなければ、
なかなか理解には至りません。
このように全体を流して弾いてあげるほうが、
記憶に繋がると感じています。

ようやく第1回目のレッスン風景をご紹介することができ、
とても嬉しく思っています。
出来上がったものを見ても、あまり参考にはならないですもんね。

以下は、今後のレッスンの流れです。

ステップ1)サビ全体を1本指で弾く
ステップ2)サビ全体を5本指で弾く
ステップ3)冒頭の一部分を1本指で弾く
ステップ4)冒頭の一部分を5本指で弾く
ステップ5)ステップ3と4で冒頭全体を体験し、
       冒頭全体を5本指で弾く
ステップ6)楽曲全てのメロディを5本指で弾く

 ※ステップ6に至るまで、数カ月かかるのではと思います。
  すべて私の左手の伴奏付きでアプローチします。

動画は以下をクリックしてください。
FBに投稿しています。

https://www.facebook.com/emikopiano/videos/461200987396220/?l=2744290080328519668


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emksan at 18:23│TrackBack(0)mixiチェック 障碍&幼児 | ピアノ/レッスン

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