2014年07月25日

耳で違いを聴きとれるということ

音の粒が揃うということ。
クリアな響きの中に、くぐもった音が混じってしまう。
親指のくぐりが出てきたところで、親指の音だけが飛び出てしまう。
リズムがよっぱらってしまう。
原因はいろいろありますが、
重要なことは違いを耳で感じとれること。

口で説明したところで、
生徒さんは違いを聴き取れていないことが多いんですよね。
よっぱらってるってどういうこと?
均一な音質ってどういうこと?
飛び出た音があるってどういうこと?
耳が理解できていない。

こんなとき、私は2種類の演奏を聴いてもらうことにしています。
大人の生徒さんにしても子どもの生徒さんにしても、
違いを聴きとることが先決。
そして、心奪われて欲しい。
ただ均一に、と思うだけでは音楽的ではないので。
何故均一がいいのか?
それは美しいからなんですよね。
その美しさに心奪われるということ。
だからこそ練習が楽しいし、
そう弾けるようになりたいと、
意義ある練習ができるようになる。

ソナチネをやっている中学生の子。
ちょうど私もモーツァルトのソナタを練習中で、
16分音符の美しさのための練習を
とことんやっていたところだったので、
パッセージの部分を抜き出して聴いてもらうことにしました。

先生はどんな風に練習しているのか?
ゆっくりと・・・
音質を均一に、
トトトトというリズムも均一に、
それでいて音色は美しく流れて聴こえ、
フォルテやピアノといった表現もつける。

ゆっくりと片手でも
「美しい!」と心奪われる演奏とは、
一体どういう演奏なのか?
その後、テンポ通りに演奏。
生徒さんの目が輝きます。

地道な練習も美しく、音楽を損なわず。
耳に心地よく。

この子は指が思う通りに動かないと、
イライラして、そういう音で練習し始めます。
「先生の大切なピアノで、そういう音を鳴らさないでほしい。」
と伝えたことがあるほど。(笑)
この子はもともと歌心のある子。
音程に関する耳は拙いですが、
歌心、音色という意味での耳はとても優れている子で、感性が豊か。

こういうアプローチをすると、
素直にその美しさに心奪われてくれます。
そして、納得してくれる。
この子は頑固なところがあるので、
納得できないと意味のある練習ができません。
しかし心奪われ、感動してくれれば、
「自分もやりたい!」と前向きに取り組んでくれる。

そう練習できるか、そう演奏できるかどうかは、
耳次第といつも思います。
耳で違いを聴き取ることができなければ、
どんなに練習してもそういう演奏にはならないからです。

こんな風に耳に訴えかけ、
感性に訴えかけるレッスンがはかどるのは、
いつも私自身の練習がはかどっているとき。(笑)
自分が練習していなければ、
こういうレッスンはできないんだなぁと思ふ。
レッスンって自分の現状がそのまま反映してしまうんですよね。
音楽は知識ではないので。

今日はレッスンがない日。
5時まで自分の耳を育もう♪ 
練習とCD鑑賞と。
先日届いたルービンシュタインのショパン、
ソナタ第2番を聴きます。
ワクワク!


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emksan at 13:18│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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