2013年10月17日

やらなくていいことを見つける

生徒さんのブログ記事。
『ハマリ性でバランス下手で、時々焦る私』


勉強したいこと、身につけたいことリスト」の中から
少数に焦点をあてある程度(半年〜2年?)時間をかけて
順番にバランスを欠いていくイメージでいます。

長〜いスパンでリスト全体のバランスがとれているように、と。
その順番の中にいる間は、
欠いてる自覚をした上で、焦点あてて取り組んで吸収する。

私はひとつずつそうやってでないと、吸収しきれないからです。
集中している間は、その他のことはあまり過度に取り入れない。



私もこの方法で、自分と付き合うことにしています。
ピアノ指導という職業は、焦ることが多いんですよね。
周りが気になりやすい職業というか。
自分に足りない点が見えやすい職業というか。

でも、焦ると動けなくなるだけ。
「今はコレ!」と決めたら、
それ以外に自分の不足部分を見出したとしても、
とりあえずそれは置いておいて、
「今はコレ!」だけに集中する。
そうすると焦りは目減りして、動けるようになるんですよね。

私もこの生徒さんと一緒。
完璧主義系、鬱系、
一度にあれもこれもこなすことができない不器用人間なので、
焦点を絞って、しかも長期的に地道にやらないと無理。
しかも、コンスタントに取り組めるほど、
気持ちが安定しているわけでもないので、
ちょこちょこと気分が乗ったらやる・・・みたいな感じです。

この優柔不断な時間の使い方が、
精神を安定させるのが苦手な私にとっては、
ちょうどよかったり。
気分がのれば自然にがが〜っと夢中になりますし、
気分がのらなければ何もしない。(笑)
「今はコレ!」を、この気分の上下に合わせて、
長期間取り組んでいくのです。

こうすると、気分がのらない時の自分を許すことができますし、
焦点がぼやけることもありません。
その上、気分がのったときに「今はコレ!」をやると、
吸収力がすごくいいんですよね。

この生徒さんが言っているように、
短期的なバランスではなく、長期的なバランスで考えると、
そういう気分の上下に合わせた優柔不断な時間の使い方でも、
確実に「今はコレ!」と思っていることが身につくと感じます。

こうしてみると、私にとって大切なことは、
「やらなくていいことを見つける」ことなのかもしれません。
そうすると必然的に、「今はコレ!」に焦点が当たるので。

あれもやらなくていい。
これもやらなくていい。

「やらなきゃ」と自分を焦らせる、
様々な事項を削っていくという作業。
そうすると、時間って結構生まれてくるもので。
あとはその余った時間に、
「今はコレ!」を気分の上下に合わせて入れていけばいいだけ。

この方法、かなり気がラクなのですよ。
私は焦りやすく、自己嫌悪に陥りやすいタイプなので、
これくらい気持ちに余裕が持てるような工夫をしないと、
上手に自分と付き合っていくことができません。

この生徒さんも私と同じタイプ。
真面目過ぎるって、自分を追いこんじゃうんですよね。
でも、追いこんじゃうと、動けなくなるだけ。
動けなくなると、そんな自分に自己嫌悪。
悪循環に陥ってしまうだけ。

でも、「やらなくていいことを見つける」、
と視点を切り替えたとたんに、
「今はコレ!」がとても楽しくなるのです。


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emksan at 12:05│TrackBack(0) ピアノ/練習&勉強 

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この記事へのコメント

1. Posted by しぶかう   2013年10月17日 12:29
「やらなくていいこと」、そうですね!
私もそう、ふるっているなと思いました。

気持・技術・知識的に、そこそこの背伸びでできる、とっかかりはおっくうでも挑戦したいと思えるところからやるので、
「あー、これまだムリ。しんどすぎ」と思ったらやんない、という感じです。

それと、「やば、やんないと」という必要性の、これまた”バランス”ですね。

記事に取り上げて下さり、ありがとうございました。
2. Posted by 中嶋   2013年10月17日 12:56
>しぶかうっちへ

そうそう、ふるいにかけるんだよね。順番も大切だしね。乗り越えて先をやることなんて、できないんだし。「やりたい」と「やんないと」のバランス。本当にそう思うよ♪

しぶかうっちのブログ記事にあんまり共感したものだから、私も触発されて書いちゃった。ありがとう♪