2013年09月26日

楽曲解釈を生徒さんに委ねる

プレ・インベンションを弾いている子。
単純な対位法による楽曲。
左右の旋律を感じながら演奏するという、
レッスンの目的はすでに達成していたので、
次の楽曲に進んでもよかったのですが、
それじゃぁつまらないだろうなぁと。

ここまで楽曲通りに指が動くようになったのであれば、
そのテクニックを用いて、
心行くまで楽しんでもらいたい。
楽しさを味わうのはここからなのだから。
そこで、生徒さんが弾いていた楽曲を、
弾いて聴かせることにしました。


「もっと伸びやかに。楽しく弾いてみない?」


最初は、楽曲に書かれた強弱記号通りに演奏。


「今、楽譜に書かれた通りの強弱で弾いたけれど、
これはこの作曲家が書いたことじゃないんだよね。
この楽譜を編集した人が、
こう弾いたらいいんじゃない?って提案したものなの。
この時代の楽曲には強弱記号って書かれてないんだよ。
だから、こういう演奏もあり!」


次に、私がこの楽譜から感じとった解釈のまま演奏して聴かせました。


「先生はね、こっちの解釈。」
「うん!私もこっちが好き!」


生徒さんの目がキラキラと輝きました。


「ここまで弾けるようになったのだから、
楽しまなきゃ損だよね。
●●ちゃんの解釈で、この曲を弾いてきてごらん。」


そうやってレッスンを切り上げました。
楽しいのはこれから!
そのためにこれまで頑張ってきたのだから。


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emksan at 14:10│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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