2013年07月29日

平野啓一郎『日蝕』

NHK『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』という番組で、
作家平野啓一郎氏を知り、
この人の本が読んでみたい!という衝動に駆られたので、
早速デビュー作(1998年)『日蝕』を読みました。

日蝕・一月物語 (新潮文庫)
日蝕・一月物語 (新潮文庫) [文庫]

私にとってはとても親しみやすい文体。
その世界観をじっくり味わえる文体だったので、
冒頭から一気に惹きこまれました。

この文体や漢字の扱いについては、
賛否両論あるみたいですね〜。
私は15世紀の僧侶が語る文体なのだから、
この文体、漢字の扱いの方がしっくりくると感じました。

冒頭からグイグイ惹きこまれて、
この思索で、一体どこまで連れて行ってくれるんだろう?
と期待しながら読み進め、
途中、まさかこのシーンとキリストのシーンを重ね合わせるなんて、
誰もが思いつく陳腐な発想で終わらせちゃわないよね?と不安に駆られ、
その先の思索を読み、ホッとしたりして・・・。(笑)

NHKの番組で、平野氏はクリスチャンじゃない、
特定の宗教を持っていないと発言していました。
その平野氏がキリスト教の僧侶を通じて、
読者をどういう思想に連れて行ってくれるのか?
それが知りたくて知りたくて、最後までグイグイッと読まされました。

太陽と月、男性と女性、陰と陽、光と影、主観と客観、内と外

最後まで読んでの感想。
とてもとても面白くて、一気に読んでしまったけれど、
もう少しここから先を深めてもらいたかったかな・・・。

それにしても、この本は平野氏が20代に書いた本。
20代にしてこの情報量、思索の深さ、すごすぎです。
一体どんだけ博識なのか。
現代文学から遠のいていた私ですが、
平野氏は全部読んでみたい、と思いました。

平野氏の作品は、作品ごとに文体が変わるようですね。
それぞれの作品のテーマや世界観、キャラクターに応じて、
文体を変えるそうです。
それも面白そう♪

ショパンとドラクロワについて書いた小説があるそうで、
次はそれを読もうかな。
久々の小説、楽しかった〜。


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emksan at 11:23│TrackBack(0) 読書 

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