2013年07月16日
ロシアピアニズムの源流を聴く
この本が面白いのですよ。
ピアノ大陸ヨーロッパ──19世紀・市民音楽とクラシックの誕生 [単行本(ソフトカバー)]
19世紀の音楽って、
私たちが聴き知っているのはほんの一部に過ぎないのですね。
いまなおもっとも鑑賞する機会の多い一九世紀音楽こそが、
私たちにとって未知の暗黒大陸といっても過言ではありません。
これは、歴史の闇に埋もれている無数の作曲家がいるということです。
シューマンに”天才”と言われた作曲家は、
ショパンやブラームスだけでなく、たくさん存在するんですね。
ところが、それら多数の作曲家の作品を追跡調査しようとすると、
その所在がつきとめられないというのです。
これらの楽譜にもっともよく出会うことができるのは、
国立図書館や大学図書館ではなく、むしろ古書店だそうです。
今日は、この本に書かれていた
ロシアの一九世紀音楽を聴いてみました。
ロシアのピアニズムの原点ジョン・フィールド。
ショパンが影響を受けたことで有名な作曲家ですよね。
フィールドは1802年、クレメンティとともにロンドンを発ち、
ペテルブルクを訪れます。
クレメンティ社製のピアノのデモンストレーション演奏が、
フィールドに課せられた仕事でした。
その後、クレメンティはペテルブルクを去りますが、
フィールドは1831年ロンドンに戻るまで、ロシアで活動します。
フィールドのノクターンが聴けるCDを見つけたのですよ♪
アート・オブ・ノクターン(4枚組)/Nocthrnes(complete) [CD]
発送にしばらく期間が必要なようで、
まだ手元に届いていません。
フォルテピアノによる演奏とのことで、早く聴きたい!
そこで、今日はヘンゼルト作曲の作品を聴くことにしました。
バイエルン王国出身のヘンゼルト(1814−1889)は、
1836年ロシアに移り住み、1838年ペテルブルクに居をさだめました。
アントン・ルビンスティン下で、
サンクトペテルブルク音楽院の副院長を務めたこともあったようです。
ヘンゼルトは、リストに劣らないヴィルトゥオーソ。
しかし、とてもひかえめな人物で、
舞台上でヴィルトゥオーソ的な技術を披歴することを、
あまり好まなかったとか。
シューマンが高く評価した音楽家で、
シューマンの作品のよき理解者でもあったようです。
ヘンゼルトの卓越した演奏技巧はリストも一目おくものでした。
彼の作曲したピアノ作品からもわかるように、
聴衆を圧倒するような華美な技巧を誇示するのではなく、
あたかも歌うように甘美な独特の叙情性が特徴です。
この一文を読んだら、
ヘンゼルトの作品が聴きたくてたまらなくなってしまいました。
これはシューマンが絶賛したという、
<演奏会用の12の性格的練習曲 op.2>の第6曲、
『もし鳥になれたら君の所へ飛んでゆくのに』 です。
ラフマニノフの演奏が有名なようですが、
ここでは、モイセイヴィチの演奏を。(1925年録音)
こちらは作品5のエチュードの第5曲。
作品2のエチュードは演奏会用なので、かなりの難易度。
そのためYouTubeには作品2があまり投稿されていません。
投稿数が多いのはこの作品5。
まさに、
あたかも歌うように甘美な独特の叙情性が特徴です。
という言葉が当てはまる曲ばかりです。
私もこの練習曲集が欲しい!
このほか、作品16のピアノ協奏曲をYouTubeで見つけました。
この協奏曲、ここでご紹介したいくらい素晴らしい作品なのですが、
YouTubeにアップされているピアニストの演奏が、
私にはどうしても好きになれず・・・(^_^;)、
ここでご紹介するのはやめることにしました。
このピアノ協奏曲とても素晴らしい曲なので、
Amazonで探してみたのですが、選ぶほどにはなくて・・・。
一体どれを購入してみたものか。
(どれというか、どちらというか(笑))
ヘンゼルトの作品を、もっといろんなピアニストが弾いてくれたらなぁ。
まずは、作品5の楽譜を探してみようと思います♪
クリックで応援してネ♪
ピアノ大陸ヨーロッパ──19世紀・市民音楽とクラシックの誕生 [単行本(ソフトカバー)]
19世紀の音楽って、
私たちが聴き知っているのはほんの一部に過ぎないのですね。
いまなおもっとも鑑賞する機会の多い一九世紀音楽こそが、
私たちにとって未知の暗黒大陸といっても過言ではありません。
これは、歴史の闇に埋もれている無数の作曲家がいるということです。
シューマンに”天才”と言われた作曲家は、
ショパンやブラームスだけでなく、たくさん存在するんですね。
ところが、それら多数の作曲家の作品を追跡調査しようとすると、
その所在がつきとめられないというのです。
これらの楽譜にもっともよく出会うことができるのは、
国立図書館や大学図書館ではなく、むしろ古書店だそうです。
今日は、この本に書かれていた
ロシアの一九世紀音楽を聴いてみました。
ロシアのピアニズムの原点ジョン・フィールド。
ショパンが影響を受けたことで有名な作曲家ですよね。
フィールドは1802年、クレメンティとともにロンドンを発ち、
ペテルブルクを訪れます。
クレメンティ社製のピアノのデモンストレーション演奏が、
フィールドに課せられた仕事でした。
その後、クレメンティはペテルブルクを去りますが、
フィールドは1831年ロンドンに戻るまで、ロシアで活動します。
フィールドのノクターンが聴けるCDを見つけたのですよ♪
アート・オブ・ノクターン(4枚組)/Nocthrnes(complete) [CD]
発送にしばらく期間が必要なようで、
まだ手元に届いていません。
フォルテピアノによる演奏とのことで、早く聴きたい!
そこで、今日はヘンゼルト作曲の作品を聴くことにしました。
バイエルン王国出身のヘンゼルト(1814−1889)は、
1836年ロシアに移り住み、1838年ペテルブルクに居をさだめました。
アントン・ルビンスティン下で、
サンクトペテルブルク音楽院の副院長を務めたこともあったようです。
ヘンゼルトは、リストに劣らないヴィルトゥオーソ。
しかし、とてもひかえめな人物で、
舞台上でヴィルトゥオーソ的な技術を披歴することを、
あまり好まなかったとか。
シューマンが高く評価した音楽家で、
シューマンの作品のよき理解者でもあったようです。
ヘンゼルトの卓越した演奏技巧はリストも一目おくものでした。
彼の作曲したピアノ作品からもわかるように、
聴衆を圧倒するような華美な技巧を誇示するのではなく、
あたかも歌うように甘美な独特の叙情性が特徴です。
この一文を読んだら、
ヘンゼルトの作品が聴きたくてたまらなくなってしまいました。
これはシューマンが絶賛したという、
<演奏会用の12の性格的練習曲 op.2>の第6曲、
『もし鳥になれたら君の所へ飛んでゆくのに』 です。
ラフマニノフの演奏が有名なようですが、
ここでは、モイセイヴィチの演奏を。(1925年録音)
こちらは作品5のエチュードの第5曲。
作品2のエチュードは演奏会用なので、かなりの難易度。
そのためYouTubeには作品2があまり投稿されていません。
投稿数が多いのはこの作品5。
まさに、
あたかも歌うように甘美な独特の叙情性が特徴です。
という言葉が当てはまる曲ばかりです。
私もこの練習曲集が欲しい!
このほか、作品16のピアノ協奏曲をYouTubeで見つけました。
この協奏曲、ここでご紹介したいくらい素晴らしい作品なのですが、
YouTubeにアップされているピアニストの演奏が、
私にはどうしても好きになれず・・・(^_^;)、
ここでご紹介するのはやめることにしました。
このピアノ協奏曲とても素晴らしい曲なので、
Amazonで探してみたのですが、選ぶほどにはなくて・・・。
一体どれを購入してみたものか。
(どれというか、どちらというか(笑))
ヘンゼルトの作品を、もっといろんなピアニストが弾いてくれたらなぁ。
まずは、作品5の楽譜を探してみようと思います♪
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emksan at 21:13│TrackBack(0)│
│ピアノ/練習&勉強