2013年05月13日

ベートーヴェン勉強会終了♪

先日ブログ記事にした
小学6年生女の子2人のための
ベートーヴェン勉強会が今日ありました。
(ここに出てくるCDとDVDは、
1行目にリンクした記事でご紹介しています。)


最初はお互い調べてきたことを述べ合う時間。
1人目の子は年表、
2人目の子は本を読んで感じたことのピックアップ。
お互いに共通している点があり、
そこは私が補足をしました。
例えば、モーツァルトやハイドンのこと。

次に、2人が調べてきた曲の中から、
選曲してCDを聴きました。
まずは、『アデライーデ』という歌曲。
これは歌詞カードを作り、
それを読んであげた後、聴いてもらいました。

聴き終えた後、
CDに入っている曲目を見せ、
「ベートーヴェンはほかにも、
こんなにたくさん歌曲を作曲しているんだヨ。」
と教えてあげると、
「へぇ〜!」と2人とも意外そうな顔で興味深げ。
こういうちょっとした脱線がいいんですよね。

そして、ピアノの歴史について。
カラー図解 ピアノの歴史---作曲家が愛した、当時のピアノで奏でるCD付
カラー図解 ピアノの歴史---作曲家が愛した、当時のピアノで奏でるCD付 [単行本(ソフトカバー)]

簡単なチェンバロの説明の後、
フォルテピアノの説明。
今日聴くCDは、
この本の中にある1795年にヴァルターという人が作った
ピアノの複製品によるものだと伝えました。

「95から70引いて!」

「25!」

「ベートーヴェンが25歳のときのピアノだね!」

演奏を聴く前に、
このピアノのハンマーの大きさや、
音域について説明し、
ヴァルター製のピアノの中身が見える写真を見せながら、
「今の楽器と、どこが違うかな?」とクイズを出しました。
2人とものめり込むように本に頭を突っ込み、
一生懸命考えてくれました。

それでもなかなか答えが出てきません。
そこで、ピアノの蓋を全開にし、
本の写真と見比べてもらうことにしました。

「弦の太さが違う!」

この本の巻末には時代による弦の変化が、
わかりやすく写真に表記されています。

「これが現代の弦。これがヴァルターの時代の弦だよ。」

「わっ!細〜い!!」

でも、私が目的としていたところには、
まだ辿りついていません。(笑)

「他にも違いがあるよねぇ?」

2人とも顔を?マークにしながら、
必死で写真とピアノの中身を見比べています。

「低い弦の太さ!くるくる巻いてある!」

面白いですねぇ。
まさかそこに気づくとは思いもしませんでした。
現代の弦は、響きを豊かにするため、
弦が巻かれているんですよね。
でも、まだある!

「ヒントはねぇ、弦の張り方なんだけどなぁ。」

「あ!!!!斜めになってる!」

その通り!
その後、金属のフレームについて簡単な説明も加えました。
でも、まだ6年生。
イギリスの産業革命については知らなかったようで。
当たり前ですネ。(^_^;)

でも、ベートーヴェンの時代にはなかったものが
現代にはあるということ、
ベートーヴェンが生きた時代の空気感というものを、
少しでも感じとってもらえたらと思い、説明しました。

(電気の話とかすればよかったかなぁ。
昔はろうそくだったんだよって。
車はなくて馬車だったし。
そういう話に広げてみてもよかったかな・・・。)

ひとしきりクイズを楽しんだあと、
ベートーヴェンのピアノソナタ『月光』の、
フォルテピアノによる演奏を聴きました。
楽曲名や楽章についての簡単な説明の後、
大変だろうとは思いつつ、
全楽章を聴いてもらいました。

聴き終えた後の2人は、ちょっとぐったり気味。
まぁ、そうなるだろうなぁとは想像していましたヨ。
でも、経験してもらいたかったので。
このあと、聴き比べのため、
現代ピアノによる『月光』を聴く予定でしたが、
その前に一呼吸置くことにしました。

「第1楽章、モワッとした感じがしなかった?」

「したした!!」

「あれはねぇ・・・」

と言いながら楽譜を出してきて、
第1楽章最初に書かれている文字を読んで見せました。
そして、その意味を伝えるため、
ピアノの中身のダンパーを覗き込むよう伝えたあと、

「今、ダンパーが弦に触れているでしょう?
こういう音がするよね。(弾いて聴かせる)」

「じゃ、次にダンパーを上げるよ。
弦から離れたよね。こういう響きだね。(弾いて聴かせる)」

2人ともすでにペダルは使用していて、
以前ダンパーの説明をしたこともあるのですが、
すっかり忘れていたようで、
まるで初めて聞くかのような反応。(笑)
確かに、伝えたのはもう何年も前のことかも。
繰り返し伝えるって大切なんですね〜。

「この第1楽章は、このダンパーを上げたまま弾くようにって、
ベートーヴェンの指示があるんだよ。
フォルテピアノだと幻想的になるけど、
現代ピアノでこれをやっちゃうと、
ちょっとにごりすぎちゃうんだよね〜。」

この話をしていたときに、
生徒さんが「ずっとペダルを踏み続けるのは重そう!」と言いました。
”こりゃ、面白い話が出てきたぞ!”と食いつく私。
早速、先程の本の写真を見せ、

「このピアノ、どこにペダルがあるでしょぉか?」

「あれ?!足がない!!!」

でも、2人ともすぐに気づきましたヨ、
膝の当たるところにある出っ張りに♪
ペダルは膝で操作していたということ、
そのため、足を載せる台を使って演奏することがあるということ、
フォルテピアノの時代になって、
様々なペダルが試みられたということを説明しました。
この本には5本ペダルの写真などもあって楽しいんですよ♪

ひとしきり楽しんだあと、
現代ピアノによる『月光』を聴き、
弦楽四重奏第14番の6,7楽章を聴くため、
プロジェクターを準備。
プロジェクターでDVDを観ます。

CDだけじゃ興味と集中力が続かないだろう、
と思った私の想像通り、
2人とも3楽章を2回も聴いてヘタリ気味。(笑)
でも、部屋を暗くしてプロジェクターの準備をすると、
影絵で遊びだしたり・・・まだまだ子どもよのぉ〜。

「弦楽四重奏って、どんな楽器を使うか知ってる?」

「ピアノ!」

「いやいや、ピアノは使わないんだなぁ。
弦楽でしょう?2人ともどんな弦楽器を知ってる?」

もちろん最初に出てきたのはヴァイオリン。
左から2台並んでヴァイオリン奏者がいることを伝えたあと、
チェロが出てきました。
チェロは一番右側だよと伝えたら、

「コントラバス!」

でも、コントラバスは使いません。

「チェロとヴァイオリンの間の音域の楽器だよ。」

「あ!わかる!なんだっけ・・・えっと・・・」

「ヴィ・・・(最初の文字のヒント)」

「ヴィオラ!!!」

おぉ。出てこないかなぁと思っていたのに、
ヴィオラを覚えていただなんて先生ぴっくり♪
このDVDの演奏は聴いていて楽しかったようです。

「弦楽四重奏は、楽器同士の会話があって面白いでしょ?
誰かがあるフレーズを歌うと、
他の楽器でもそのフレーズを歌いだしたりして。」

と言うと、2人とも大きくうなずいてくれて嬉しかった♪
ちゃんと聴きとってくれていたようです。
DVDは見た目にも音楽の構成がわかりやすいんですよね。
構成に合わせたカメラワークだったりするので。

ベートーヴェンの勉強会はこれでおしまい。
ここからはオプションです。
2人がベートーヴェンの勉強をしたのは、
連弾がベートーヴェンの楽曲だったから。
そこで、連弾のDVDを見せることにしました。

キーシンとアルゲリッチによるモーツァルトの4手。
キーシンとアルゲリッチについて、
簡単な説明をした後、聴きました。

そして最後は、
ここまで頑張って聴き続けてきた2人が、
スカッ!と気持ちよくなるようにという選曲。
8台のピアノによる『くまばちの飛行』です。
舞台上に蓋を取り外したグランドピアノが8台、
放射線状に並んでいる姿は壮観!
驚くほどのスピードで、
8人のピアニストがくまばちを奏でます。

聴いてる途中から、
お母さんも生徒さんも「すごい!」という声。
聴き終えたあとは、思わず拍手。

最後にこの曲にして正解だったようです。
この勉強会のあとには、
連弾のレッスンがあったので、
終わりはスカッと前向きになれるようにしたかったんですよね。

1時間半近い勉強会の後だったにもかかわらず、
連弾のレッスンはとってもはかどりました♪
それなりに2人とも刺激を受けてくれたのかな。
とても充実した合わせのレッスンになりました。

最後に今日の感想文を書いてきてもらうことにしました。
でも、2人とも感想文は苦手なようで。
そこで、印象に残ったことを5つ、
箇条書きにしてくるよう伝えました。

感想文ってコツがいりますよね。
この宿題は、今日のことを整理するのが目的だったので、
文章の質より中身を重視したいと思い、
5つの箇条書きでもOKということにしました。

全部を覚えていなくてもいいんですよね。
いくつか印象に残っていることがあれば、
それだけで勉強会をした価値があるのだと思います。


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emksan at 22:15│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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