2013年05月10日

インプットしてきました♪

昨日ブログ記事にした、
感性を育むためのインプット。
今日思いがけず午後の時間が空いたので、
存分にインプットしてきました。
今、体中にエネルギーが充満しています。

まずは、ラファエロ展。
ラファエロの光の扱いは柔らかくてとても自然。
その柔らかな光の具合が、
ちょっとした素描からも感じとれることに驚きました。
ラファエロと同時代の画家や
弟子たちの作品も展示されていましたが、
ラファエロの自然な光の扱いは格別。

木漏れ日のような、
わずかな光まで表現されているのです。
光と陰の間にあるような微細な光。
この繊細な光の表現は素描にまで表れていました。

raffaello1

この聖母の手前に、
同じ構図の素描が展示されていました。
数少ない線で描かれた素描にもかかわらず、
そこには聖母マリアの柔らかな空気感がありました。
しばらくそこから目を離すことができず、
その柔らかな空気感に浸りました。

大きな聖母を前にしたとき、
優しげなまなざしに目を奪われました。
人間が描いたとは思えぬほど、
神秘的で柔らかなまなざし。
幼子イエスの柔らかな肌感や、
衣服の襞のしなやかさにも目を奪われましたが、
私を惹きつけたのは、このまなざしでした。

様々な距離・角度からこの絵画を眺めましたが、
少し離れた左側から見る角度が気に入り、
混んでいないのをよいことに、
好きなだけそこに立ち、
柔らかなまなざしを感じました。

美術館を後にし、
レオナルド・ダ・ヴィンチ展へ行こうか、
スカイツリーへ行こうか迷ったのですが、
主人の「今日はもう絵はいいな。」の一言で、
スカイツリーへ行くことに。

ニュースなどでスカイツリーが話題にっても、
それほど興味を示さずにいた私ですが、
目の前に大木の幹のようなスカイツリーが見えたとき、
まるでおのぼりさんのようにはしゃいでしまいました。
やっぱりスゴイ!

しかも、すばらしい作品に出会うことができたのです。
チケット購入に並んでいる間、
ずっと流されていた映像、『隅田川デジタル絵巻』
細くてあたたかな線で描かれた詳細な描写は圧巻!
そのうえ遊び心がそこかしこに散りばめられていて、
そこから目が離せなくなってしまいました。

「一体これは誰が描いたの?すごすぎる!」

その場でiphoneを持っている主人に検索してもらいました。
iphoneって便利ですね〜!
teamLabという集団による作品で、
他にもいろんな作品があるようです。
http://www.team-lab.net/

この映像のお陰で並んでる苦痛を一切感じずに、
あっという間の40分を過ごし、
切り子の美しいエレベーターで天望デッキへ。
そこにはこれまで見たことのない、
経験したことのない景色が広がっていました。

飛行機で眺めたことのある高さなのに、
飛行機で見るのとは違った趣がありました。
動いておらず、
じっくり眺めることができたからなのかもしれません。

そこからさらに100メートル高い天望回廊へ。
微妙に揺れている気がしたのは気のせい?
回廊と高さからくる目眩なのか、
揺れているのか・・・不思議な感覚に陥りました。
ここに来るまで、100メートル程度の違いなんて、
さほど景色は変わらないんじゃない?
と思っていたのですが大間違いでした。

350メートルの天望デッキから眺める景色は、
まるでレゴブロックの世界。
でも、450メートルの高さから見る景色は、
現実感がなく、まるで風景画のよう。
1つ1つのビルが個体としてではなく、
遠い風景として一体化していたからです。

回廊を歩いていると、
窓ガラスに鳥のフンがついているのを見つけました。

「鳥ってこんな高さまで飛ぶの?!」
「普段こんなすごい景色を見ているの?!」

鳥瞰図どころじゃない地上風景。
これが鳥の世界なのかと思うと、
とても不思議な気持ちになりました。
鳥ってすごい。

地上に戻ってきて、
コーヒーを飲みながらスカイツリーを見上げたとき、

「ああ、確かにあれくらい高く飛んでいる鳥っているよね。」

と、当たり前の地上世界の感覚を思い出しました。
地上から見上げる空は見慣れた世界。
でも、あの高さから見た地上世界は、
経験したことのない、見たことのない世界。

「そりゃ、カラスも人間をバカにするわけだよね。」

なんて妙に納得しながらコーヒーを飲みました。

一日中歩き続けて疲れているはずなのに、
とても心地よい疲れ。
エネルギーが体中に満ちている感じがします。
やっぱりインプットは大事ですね。


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emksan at 22:52│TrackBack(0) 美術 

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