2013年04月21日

(2)読譜の準備 〜音の並びと音の高低の一致〜

自分の頭を整理する意味合いも含め、
読譜について考えてみようと始めたブログ記事です。
文章最後に私が普段生徒さんに指導している方法をまとめた、
読譜教材を添付していけたらと考えています。

今構想中の内容は以下の通りです。

(1)読譜の準備 〜音の並び〜
(2)読譜の準備 〜音の並びと音の高低の一致〜
(3)読譜 〜図形の把握〜
(4)読譜 〜リズムと拍子感〜
(5)読譜と演奏 〜鍵盤把握と読譜の一致〜
(6)読譜と演奏 〜奏法と読譜の一致〜 

読譜教材の添付は、 銑い發靴はイ泙任鮃佑┐討い泙后
途中で流れが変わってしまったらごめんなさい。(^_^;)

line



(2)読譜 〜音の並びと音の高低の一致〜

※何故この面倒なアプローチをわざわざ挿入するのかについて、
別の視点からもう少し詳しく書きましたので、
こちらも合わせてご一読いただけましたら幸いです。
『布団の中で「音の高低」について考えてみた〜読譜指導において〜』


これまでピアノを指導してきて、
読譜になかなか理解を示さない子に共通していると感じるのは、
音の高低感覚の未熟さです。
絶対音感云々の前に、相対的な音の高低感覚が未熟なのです。

 こういう子の多くは喉のコントロールが苦手で、
2度の音程差であっても正しく歌うことができません。
また「この音よりこの音は高いかな?低いかな?」と、
かなり音域を離した問題を出しても、答えることができません。

 「高い」「低い」という言葉の意味と、
聞こえてくる音の感覚が一致しておらず、
言葉上の問題のため答えられない場合もありますが、
音の高低感覚の未熟な子は、
高低感覚の相違がわからず混乱します。

そこで私は、読譜指導をする前段階として、
音の高低への働き掛けをすることにしています。
「(1)読譜〜音の並び〜」でご紹介した読譜教材に慣れてきた頃、
音の並びと音の高低を一致させるためのアプローチを開始するのです。

(以下のグレー文字の文章は、改訂版で、新たに加えた文章です)

音の高低を伴わない音の並びへの理解は、
なかなか反射にまで至りません。
私たちが長い曲を暗譜できるのは音の高低を感じているから。
音の高低という感覚抜きに、
音名の並びだけで暗譜しろと言われたら、
暗譜できないのではないでしょうか。

このように、音の高低は反射に必要な感覚と思います。
ドレミファソラシドを反射的に歌えるようになったとしても、
ドシラソファミレドという逆行や、
ドミソ、ラファレなどの跳躍は、
音の高低を伴っていなければ反射的には歌えないものです。

音の並びが反射にならない子は、
反射的な読譜になかなか至りません。
私たちは1音1音ひとつずつ読んで弾いているわけではなく、
隣同士の音関係を「柄」として読んでいます。

そこにドがあり、次に順次進行で上行していると、
感覚的に柄を読んでいるんですよね。
だから、すぐにドレミと読める。
このような反射的な読譜が、演奏をスムーズにしてくれています。

ところが、楽譜に書かれた音符を一つ一つ独立させて読むことしかできない子は、
読譜しているうちに、3,4音前の音のことなどすっかり忘れてしまいます。
音同士の連なりを感じずに読譜するので、
メロディもなかなか覚えません。
そのため何度楽譜を読んでも、初見状態から脱却できないのです。

そのため私は、音の高低への感覚が未熟なため、
音の並びがなかなか反射にならない生徒さんに、
【音の並びと音の高低の一致】というアプローチを挿入することにしています。


読譜教材【音の並びと音の高低の一致(1)】
読譜教材【音の並びと音の高低の一致(2)】
http://musestown.livedoor.biz/dokuhu-otonokoutei.pdf


※【音の並び】の時点で、音感のよい子は音の高低と一致させて音の並びを学ぶのではと思 います。そういう子は【音の並びと音の高低の一致(1)】を飛ばし、【音の並びと音の高 低の一致(2)】へ進めてください。

※1日で(ステップ8)まで進めることのできる子、(ステップ1)で精いっぱいな子と、 状況は生徒さんによって異なってくるのではと思います。生徒さんの状態に合わせて進めて ください。

 ※ラ以上の音域を出すことは、子どもの未熟な喉にとって難しいことと思います。生徒さん の喉の発達に応じて、喉のコントロールが難しいようであれば、耳が音の高低を感じ取って いる程度でかまいません。

※どちらのアプローチも「歌う」ことが重要で、歌わずに答えるだけでは「高低」の感覚を身につけることはできないのではと思います。このアプローチは、歌うことで音の高低を感じるためのアプローチです。


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emksan at 21:57│TrackBack(0)mixiチェック 読譜 | ピアノ/How to

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この記事へのコメント

1. Posted by 空美(solami)   2013年06月09日 00:02
「ぜんぶド」と書いてあるのがいいですね!

全音符でドを教えた後に、四分音符のドを見せた時に
「?」という顔をした生徒がいました。

こちらは当然分かると思ってしまうのが盲点(;^_^A

最初から色んな音価で音名を教えなくてはいけませんね。
2. Posted by 中嶋   2013年06月09日 00:57
>空美先生

そうなんですよ〜。
白と黒だから違うと、子どもは感覚的に思いこんじゃうんですよね〜。
私も生徒さんの「?」の表情を見て、
何年か前に初めて知った現象なんです。

子ども相手に、「当然わかる」は、
本当に盲点ですね〜。