2013年01月30日

100万回生きたねこ

毎年5月に開催している子どものための無料演奏会、
La Musique du Soleil(ラ・ミュジーク・デュ・ソレイユ)。

未就学児や発達障碍児も、
気軽に聴きに行けるというコンセプトのコンサート。
今年で13回目。

90人前後しか入らない会場での小さな小さなコンサートですが、
小さな会場だからこその楽しさもあり。
もっと大きな会場に変えようか?と悩んだ時期もありましたが、
この規模がソレイユらしいということになり、
毎年同じ会場で開催しています。

第1部は名曲集、
第2部は歌と語りというパターンが定着していますが、
今年の第2部は「100万回生きたねこ」に決まりました。


100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))


有名な絵本で、最近はミュージカルにもなっているようですね。
私たちが使用する素材は、
永山友美子さん台本・作曲のオペレッタ。
小学校の学芸会用素材です。

この素材をソレイユ用に改編。
歌手2名、伴奏1名の構成にしました。
私は伴奏です。

しかし、素材が小学生の合唱用ということで、
伴奏の音が多すぎるのが難点。
子どもが歌うときのフォローとしての意味合いも、
この伴奏譜にはあるのだろうと思います。
歌のメロディ音すべてをピアノがフォローしています。

しかし、ソレイユの歌手にフォローは必要ないわけで。(笑)
なによりも、ソレイユの構成は合唱ではなくソロ、もしくは2人です。
ピアノの音が多すぎると歌詞が聴きとりにくくなってしまいます。
また、この素材の魅力は、
歌詞が絵本の文面そのままだということ。
読み聞かせを歌にした。
私はそんな風に感じています。

やわらかな声や、ささやくような声で歌う箇所は、
伴奏は邪魔をせずハーモニーで支え、雰囲気作り。
もちろん歌手が大きな声で深刻に歌うときも、
ジャンガジャンガと伴奏が邪魔しては、
緊張感がなくなってしまいます。

休符の扱い、テンポ設定、曲調が変化する瞬間etc.
あらゆることを楽譜から想像しながら、
伴奏譜をソレイユ用にしていきます。
毎年する作業なのですが、
この作業のおかげで舞台の全体像が把握できるので、
私はこの作業が大好きです。

楽譜と向き合えば向き合うほど、
歌詞の深みが見えてきたり。
歌詞の深みが見えてくると、
演奏表現も変わってきます。
それを想像しながらの作業は本当に楽しい!

練習以前の作業ですが、
この作業が終わった頃には、弾けるようになってそう。(笑)


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emksan at 16:09│TrackBack(0) 音楽/コンサート 

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