2012年03月07日

歌詞を付けて楽しくレッスン(自閉症の子)

たった今、自閉症の子との楽しい楽しいレッスンが終わったところ。
思春期に自傷行為が激しくなり、
ほとんどレッスンにならない時期が長く続いた子なのですが、
ここ数か月落ち着いて、自傷行為が見られなくなっているのです。

この子は、楽曲に歌詞がついていると、
それを頼りに両手奏をしてくれます。
そのため、歌詞がついていない曲には私が歌詞を付けることにしています。
今日は発表会で弾く曲に歌詞を付けました。


ピアノコスモスシューレ(2)ピアノコスモスシューレ(2)
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この楽譜3曲目のソナチネという曲です。
先週1度弾いて聴かせてあげました。
そして、今週も2回聴かせました。
その後、この子の意見を聞きながらの歌詞付けです。

「この曲、どういう題名にしようか?」

「お花」

この子のイメージをヒントに歌詞を付けていきます。


おはな ばたけ さいたよ


「これでいい?どんなお花が咲いているのかな?」

「チューリップとか、コスモスとか。」


コスモス チューリップ さくよ

おはな ばたけ あそぼう

かわいい おはな つもう


「お花を摘んだら、誰にあげるの?」

「彼女」・・・これウケましたが、本人に悪いので笑いませんでした。(笑)


かのじょに あげよう かわいい おはな

えがおが みたい かのじょの えがお

かわいい おはな あげよう

コスモス チューリップ あげよう

ラララン ルルルン ララランラ〜


こんな風に、最後まで歌詞を付けました。
歌詞を付けるときの注意事項は、歌いやすいということです。
日本語の高低アクセントにあまり逆らわないこと。
それから、できるだけ1音につき1文字です。
これでいくと「コスモス」がちょっと辛いのですが、
「ス」や「ん」「う」などは前の文字とセットで感じやすい文字なので、
この場合はアリにしました。

そのあと、何度か歌って聴かせました。
最初から一緒に歌おうと誘うのは無理なので、
まずは私が歌って聴かせることで、曲と歌詞に慣れてもらいます。


.團▲里鮹討ながら歌って聴かせる。(数回)

楽譜を1音1音指しながら、歌って聴かせる。(1回)


楽譜を指しながら歌って聴かせる頃には、
かなり集中して楽曲を聴いてくれました。
私が歌っている間、曲にノリながらリズム打ちしてました♪
あ、これなら大丈夫そうだな〜と手ごたえをつかんだので、
今週の宿題は、歌ってくること、です。

この子の自傷行為が激しかった時期、
この子が弾いている間、私は横で歌うということができなくなりました。
以前は「先生は歌係」「○○くんはピアノ係」という声かけが通用したのですが、
それが通用しなくなってしまったのです。
歌を歌うときも、一緒に歌うのはダメ。
私が1人で歌うか、自分が1人で歌うか、です。

ところで今日、成長すると効き目のある声かけも変わるんだ!ということを知りました。


歌と同じ速さでね


テンポを速く弾いて自爆するときに、
必ずしていた声かけです。
以前は効き目があった声かけなのですが、
どうも最近効き目がない。(^_^;)


ゆっくり落ち着いて弾きます


今日した声かけです。
以前なら「ゆっくりって何?」ということで、
全く理解してもらえない声かけなのですが、
成長したんですね〜。
「ゆっくり」とか「落ち着いて」という言葉がヒットするまでに成長していたようです。
あっという間に気を付けて、
ゆっくりと落ち着いて弾いてくれたのでした。

これは私にとっての大収穫です!
そのうち成長するだろう他の生徒さんの未来に使えるかも?!


そうそう。
それから、今日はもうひとつ面白いことがありました。
自閉症スペクトラムの女の子のレッスンです。
発表会で連弾するのですが、
この子は昨年と違う子と連弾がしたいと言っていました。
しかし、組み合わせがうまくいかず、
昨年と同じ子になってしまったのです。


「え〜。それでは、昨年と同じじゃないですか。」


イヤイヤ虫が付きやすいタイプの女の子なので、
納得できないことは決して受け入れてもらえません。
くどくどと、いろぉんな説明をしましたが、


「それなら、今年は連弾はしません。」


と言われてしまいました。
とほほ。
こうなると、うんでもないすんでもないだから無理なんだよなぁと思いつつ、


「そっか〜。先生、この曲弾いてもらおうと思ってたんだけどな〜。
素敵な曲だったのにな〜。」


と弾いてもらう予定だった曲を弾いてあげました。
そしたらね、この曲を気に入っちゃったんですよ。
その上、どうやら彼女は大きな大きな勘違いをしていたようです。
同じ子と連弾するということは、
前回と同じ曲を弾くことだと思い込んでいたのです。


「曲は違うよ〜!前と同じ曲は弾かないよ。
同じ人と連弾になっても、曲は新しい曲になるんだよ〜。」


と、お母さん、本人、私で大笑い。
突っ込んでみないとわからない理由ってあるんですよね。
まさか同じ人との連弾はいつも同じ曲と思い込んでいたとは!
楽しくてかわいらしいレッスンだったのでした♪


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emksan at 17:23│TrackBack(0) ピアノ/レッスン | 障碍&幼児

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