2012年02月23日

オペラで感情と音楽の関係を感じる

モーツァルトのドン・ジョヴァンニ。
家にあるDVDはフルトヴェングラーとムーティのもの。
でもね、どっちも私にはピンとこなかったのです。

先日観たアーノンクールのコシ・ファン・トゥッテがよかったので、
アーノンクールはバロックだけでなくモーツァルトもいいな〜と、
アーノンクールのドン・ジョヴァンニを購入することにしました。


モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 [DVD]モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 [DVD]
出演:ニコラウス・アーノンクール
Naxos(2002-06-01)
販売元:Amazon.co.jp
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アーノンクールの演奏はとても立体的で、
すべての音(旋律)が耳に入ってきます。
その上、どの歌手も素晴らしい!
歌も演技もピカイチ。

テンポ設定も、台詞と音楽の関係も、
台詞から台詞に移り変わる間合いも、
どれもこれも素晴らしすぎて、言葉では表現しきれません。


モーツァルトは人間感情を表現するとき、
どのような音楽表現を用いたのか?


それを知りたければオペラを観るのが一番♪
特に、アーノンクールのそれは、
とてもわかりやすくて勉強になります。
動き、台詞、感情により変化する声質へのアプローチが、
とにかく細かいのですよ。
音楽と人間感情の関係が手に取るようにわかる。

私はモーツァルトのため息の表現が大好きなのですが、
アーノンクールのため息の演奏は本当に美しい〜!
聴いているこっちがため息ついちゃいます。

それにしても、やっぱりモーツァルトの細かな音の動きによるアンサンブルは、
これくらい抑え気味なビブラートじゃないと、楽しめないですね。
特にアーノンクールの音の整理術(なんて言ったら怒られそうですが)は、
それぞれの役柄の感情に合わせた声質の変化、
ハーモニーや旋律のバランスが絶妙なので、
全てがはっきりと聴きとれるのです。
聴いていてとても気持ちよい♪

ところで、最近衝動買いしまくっている私は、
持っているアーノンクールのコシ・ファン・トゥッテとは
違うバージョンのコシ・ファン・トゥッテがとても気になっていて、
そちらも購入することに。

以前購入したコシ・ファン・トゥッテはこれ。
このDVDに関する私の感想はこちら

モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588 [DVD]モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588 [DVD]
出演:ニコラウス・アーノンクール
Naxos(2000-12-01)
販売元:Amazon.co.jp
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今回購入したのはこれ。

モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 [DVD]モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 [DVD]
出演:アーノンクール(ニコラウス)
UNIVERSAL CLASSICS(P)(D)(2009-11-04)
販売元:Amazon.co.jp
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なんかね、違う視点で演奏してそうな表紙だったので、
今度はどんな視点のコシ・ファン・トゥッテなのか気になっちゃって。(笑)

コシ・ファン・トゥッテは人間感情と音楽を
モーツァルトがどのように結び付けて作曲していたのか、
特にわかりやすい題材と思うので、
そのような目線で勉強したいわ〜という人にお勧めですヨ♪


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emksan at 20:52│TrackBack(0) 音楽/本・CD 

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