2011年11月20日

逢えてよかったね(石巻にて楽器支援中の先生方と)

仙台でセミナーを開くという機会に恵まれたため、
石巻まで足を伸ばして、楽器支援中のピアノの先生方とお会いしてきました。

実は私もちょこっと人見知り。
最初は何を話したらよいのやら・・・(笑)、
ちょっと緊張しましたが、
貸切の喫茶店の暖かな雰囲気の中、
あっという間に打ち溶けあうことができました。

この喫茶店は、私が支援させていただいたピアノの生徒さんのお店。
胸まで浸水し泥だらけになった地域にあるお店です。
山小屋風のかわいらしく暖かな雰囲気の店舗は、
壁もきれいになり、床も美しい木目に張りかえられ、
津波がここまで襲ってきていたなんて、
聞かなければわからないほど。

でも、確かにその近所には
津波の爪痕が生々しく残っているのです。
床下の泥を取り除くところから始めた店舗の再生には、
一体どれだけの労力がいったことでしょう。
すごいのは、その労力を一切感じさせないほどに、
店舗が美しく再生していたということです。

本当はもっと具体的にお店のご紹介をしたいのですが、
ブログ用に写真を撮る・・・ということに慣れていない私。(^_^;)
店舗の写真を撮るのを忘れてしまいました。
ということで、このお店を紹介しているURLを発見したのでご紹介♪
http://kamadaya.jp/content/view/13/2/
石巻市八幡町にあるカフェです。
石巻へお越しの際には、是非行ってみてくださいね!


美味しいランチをいただきながら、
本当にいろいろなお話を伺いました。
みなさん想像を絶するようなご経験をなさっていました。

1階の天井まで浸水し、数日2階で過ごさなければならなかった人。

裏の山に避難して数日そこにいなければならなかった人。

1階の部屋に置いてあったC6のグランドピアノの足が折れ、
その上にC2のグランドピアノがのっかり、
さらにその上に箪笥がのっていて、
それを目の当たりにした先生は、
一体これはどういうこと?とわけがわからなくなったというお話し。

ここまで津波は来ないだろうと思っていたけれど、
大切な生徒さんを預かっていたので、
娘さんと生徒さんとともに外に出たら津波が襲ってきて、
もうこれ以上登れない!もう死んでも仕方ないと諦めかけたら、
小学1年生の娘さんに、
「死んじゃうよ!止まっちゃだめ!」と必死に引っ張られ、
命からがら助かったというお話し。
家の並びのご近所は全滅だったそうです。

携帯1本だけで助かった先生は、
生徒さんの要望に応えて、現在15名の生徒さんを出張レッスンなさっていました。

自宅が流された先生は、
実家に避難し、実家でピアノを教え始めています。
生徒さんは遠くなったにも関わらずみなさん通ってこられるとか。

動けなくなってしまったピアノの先生方を突き動かしたのは、
「レッスンを再開してほしい」という生徒さん方からの声でした。
避難所からレッスンに通ってきていた子もいたそうです。
ピアノがないまま仮設からレッスンに通っている子もいます。

電子ピアノ支援を受けたことで、
合唱コンクールの伴奏ができた子、
12月にコンクールを受けることになった子のお話を聞きました。

ピアノは子どもたちの心の支えなのだと、実感させられました。
将来音大へ行く子ばかりではなく、
趣味としてピアノを細々と続けてきた子どもたちにとっても、
ピアノは心の支えなのです。

ヤマハ仙台店の方からこんなお話を伺いました。
気仙沼の先生の生徒さんのお話し。
3.11震災の2日後、レッスンバッグを持ってレッスンにやってきた子がいたそうです。

親御さんにとって、そして生徒さんたちにとって、
ピアノを弾くという日常性が、どんなに大切なことか!
今だからこそピアノという日常を取り戻すことが必要なのだと、
つくづく思わされました。

小原孝先生からご支援いただいた楽譜。

小原孝ソングブック 逢えてよかったね小原孝ソングブック 逢えてよかったね
株式会社河合楽器製作所・出版事業部(1998-12-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

喫茶店にピアノが置いてあったので、
せっかくだからと弾いてみました。
私が歌っていたら、いつの間にかみなさんも歌い始めて・・・。
気づくとハモっている声も聴こえてきます。

「逢えてよかったね」

という言葉が、そのときの私の気持ちを代弁してくれているようで、
とても感動的な瞬間でした。

またこの喫茶店で会いましょう!と約束しました。
そのときには、またこの歌を歌いたい・・・。
この曲はそういう曲。
優しいメロディと歌詞が、一生忘れられない一瞬を作ってくれました。
音楽って本当にいい!そう思えた瞬間でした。


この支援活動は、支援要請がある限り続けていくつもりでいます。
支援要請が高まっています。
親御さんたちに子どもたちの心のケアへ目を向けるだけの余裕が、
ほんの少しだけですが生まれてきています。
できることなら、子どもたちにピアノという日常を取り戻させてあげたい!というのが、
被災地のピアノの先生、親御さんたちの願いです。

支援金がとても助かります。
今後、岩手県宮古市の小成さんと同時に、
ヤマハ仙台店さんからも楽器の購入を考えています。
被災地の楽器店復興も兼ねて、
この支援活動を続けていくことができたらと思っています。
今後ともご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。


石巻


これまでの楽器支援報告はこちら


楽器支援方法の詳細はこちらをご覧ください。
お申し込みは、ブログのコメント欄ではなくメールをください。
どうぞよろしくお願いいたします。


“鏈匱圓罰擺鐵鷆ー圓離泪奪船鵐
被災地楽器店で楽器を購入し、被災者へ楽器支援するための支援金募集。
 
(1口5000円)
   http://musestown.livedoor.biz/archives/51947658.html 


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