2011年11月09日

啓蒙思想を学ぶ

以前、啓蒙思想って何だろう?
と知りたくなった時期があって、
いろんな本を読んだことがありました。
いろんな・・・といっても、たかが知れているのですが。(^_^;)

クラシック音楽と啓蒙思想って切っても切り離せない関係ですよネ。
近代史の始まりのようなものですから。
先日あるピアノの先生と啓蒙思想のことが話題になりました。
そのとき、啓蒙思想に興味のあるピアノの先生って、
結構多いのでは〜と思ったので、
私が読んだ本をご紹介しようかな、と思います♪


まず、最初に手に取ったのはコレ↓です。
薄っぺらな本で、とても読みやすかった。
導入にはもってこいだったかも。
5ミリくらいの薄っぺらな本です。


啓蒙の世紀と文明観 (世界史リブレット)啓蒙の世紀と文明観 (世界史リブレット)
著者:弓削 尚子
山川出版社(2004-07)
販売元:Amazon.co.jp
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それから、フランス革命についての本。


フランス革命史〈上〉 (中公文庫)フランス革命史〈上〉 (中公文庫)
著者:ジュール ミシュレ
中央公論新社(2006-12)
販売元:Amazon.co.jp
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分厚い上下巻に分かれた本ですが、
読みにくい本ではありません。
著者の啓蒙思想に対する熱い思いが伝わってくる本です。

それから、もっと客観的にフランス革命を眺めたいと思って読んだ本。
私が大好きなふくろうシリーズの本です。
カラーで楽しいですヨ。


図説 フランス革命 (ふくろうの本)図説 フランス革命 (ふくろうの本)
河出書房新社(1989-06)
販売元:Amazon.co.jp
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次に読んだのは、カント。
カントと聞くと小難しそうに思えますが、
この本はスラスラと読める本でした。


永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)
著者:カント
光文社(2006-09-07)
販売元:Amazon.co.jp
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私は現代社会には、
この啓蒙思想が根深く根付いているように感じています。
アメリカの存在が大きいんだろうな、と。
だって、アメリカを建国したのはフリーメイソンでしょう?

フリーメイソンの思想は、まさに啓蒙主義的と思います。
アメリカ建国とフリーメイソンについて語られるとき、
テレビでは都市伝説として扱われたりするけれど、
私はそれほど秘密主義的なものは感じないんですヨ。
ただ、啓蒙主義に傾倒している人たちが、
アメリカを建国したにすぎないのだと思うからです。

そして、この資本主義・平等主義のアメリカが、
近代史を引っ張ってきているんですよね。
日本の明治維新も、戦後の教育も、
啓蒙思想が根底にある気がしています。
(啓蒙主義の平等っていうのは、
私たちが想像する平等主義とは異質かもしれません。
あくまでも西洋社会の中での平等主義であって、
他人種を含むものではないからです。)

最近私が知りたいと思っているのは、
この啓蒙思想の発展の過程です。
わかりやすく、私にでもわかるように説明してくれている本ってないかなぁ。(笑)
特に現代において、この啓蒙思想がどのように発展しているのか。
啓蒙思想への批判から生まれた思想についても知りたいデス。
何か読みやすいお勧めの本はありませんか?


ところで、子どもの頃誰もが読んだ「ガリバー旅行記」。
これね、啓蒙思想への風刺なんですよ。
そういう視点で読むと、本当に面白い。
児童書として省略されたものではない、原著がお勧めです。


ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)
著者:スウィフト
岩波書店(1980-10-16)
販売元:Amazon.co.jp
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emksan at 17:43│TrackBack(0) ピアノ/知識 | 音楽/本・CD

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