2011年07月08日
被災した宮古市のピアノの先生と出会って
5月9日のこと。
こんなメールが私の元に届きました。
大震災で私含め多くの生徒が、自宅を失いました。
5月になり、少し保護者も子供も落ち着いてきて、
練習の再開を望む声も上がっています。
私の生徒だけで8人の生徒が楽器や楽譜を必要としています。
ご協力をお願いできませんか?
どうぞよろしくお願いします。
連絡お待ちしています。
一時「希望」という楽譜支援の情報収集を
お手伝いしていた時期があり、
その関係で私のメルアドを知り、
メールをくださったとのことでした。
(こちらでは現在も支援楽譜募集をしています)
メール、ありがとうございました。
見ず知らずの私に色々と親切に教えて頂いてありがとうございます。
宮古は大分ライフラインは回復し、買い物にも得に困りません。
回復は早いほうだと思います。
今日宮古のK先生宅にお邪魔し、楽譜を頂いてきました。
中嶋先生の事も、石嶺先生の事もご存知で、
それこそ楽譜の橋渡しをして頂いていたんですね。
実は楽譜もですが、一番私や生徒が求めているのは楽器です。
アップライト、クラビノーバ、電子ピアノ、キーボード、
私も生徒も一人ずつ環境が違いますが、
とにかく楽器が欲しいという気持ちでいっぱいです。
石嶺先生の活動は楽譜に限った事だったのでしょうか?
何も知らずにご迷惑をおかけしてすみません。
その後何度かメールでやりとりさせていただきました。
楽器の需要がどの程度あるのか?
必要な楽器はどのようなものなのか?といった具合です。
楽器は高い。郵送料も高くて、支援の域をはるかに超えた金額になります。
果たして個人で支援できるものなのか?
でも、支援できるなら支援したい、という強い思いが私にはありました。
はい。私も生徒もとりあえずの楽器で考えております。
今使える楽器、むしろ電子ピアノやクラビノーバ、
キーボードのほうが輸送や置き場所、音量の調節がきくなど、
良いのではないかと思います。
家を建てたい方がほとんどですが、
2・3年は難しいと思いますので、
ちゃんとした楽器はそれから各々で用意してもよいと思います。
どんな楽器がくるかなど、よくよく生徒に話した上で進めていくつもりです。
ただし、勝手ですが、輸送料込みで送って下さる方を希望したいです。
わがままばかりで申し訳ないです。
このメールがきっかけで、私の支援が始まりました。
電子楽器ならなんとかなるかも?!と思ったからです。
5月11日にはキーボードを提供してくださる方が見つかりました。
その翌日、新たにキーボードの提供者が現れました。
その後、続々と楽器を提供してくださる方が現れたのです。
郵送料をご負担いただく支援にも関わらず!
電子楽器という大きな荷物の大変な梱包があるにも関わらず!
5月17日には、この先生の生徒さんほとんどの支援が完了していました。
そして、この日私にこんなメールが届いたんです。
残す所私の生徒では一人、そして図々しいですが、
私自身もできれば鍵盤が欲しいと思っています。
弾いている曲を考えると、生徒も私もキーボードではなく、
88鍵あるクラビノーバか電子ピアノが希望です。
本当に厚かましいですが、内容の変更、お願いできませんか?
レッスンを再開しているというお話を伺っていたので、
私はすっかり、この先生ご自身のレッスン室は無事だったのだと
思い込んでいました。
そこで、先生の現状をお教えいただきたいとメールを差し上げました。
ありがとうございます。
生徒のめどがついてからと思っておりました。
私もグランド・楽譜全て流され、
今はご好意でお部屋をかして下さる方がおり、そちらでレッスンしていました。
アパートの2階に居るので、アップライトは置けないんです。
せめて毎日触れて、譜読みができる88鍵のクラビノーバが希望です。
図々しくすみません。
衣服や物などあまり執着は感じませんが、
楽器・楽譜・音源などはいかに大切かと身にしみています。
私自身の話をしますと、自宅、レッスン室全て流されました。
日々刻々と変化していく状況の中、
悩んだ末、6月からは拠点を県内の内陸におき、
宮古には不定期でレッスンに通う事になります。
4・5月は被害のない子は通常通り、被災した子にはボランティアレッスンをしておりました。
今まで好きなだけ弾き、講師一本で生活してきましたが、
今後は何か仕事をしつつという感じです。
正直不安だらけですが、ここでくじけて辞めてしまわない様、
今試されている時だと自覚しています。
身の上話しになりすみません。
この先生からのメールを読んで、胸が詰まりました。
そしてその後、無事この先生へ電子ピアノをマッチングすることができました。
この先生のメールにあった一言がとても嬉しかった。
本当に嬉しくて仕事から帰って、夕食の支度もせずずっと弾いてました(笑)
グランドピアノのあるレッスン室で、
ピアノ尽くしの人生を送ってこられた方です。
その方が、今内陸部のアパートに引っ越され、
ピアノレッスン、演奏活動を中断し、
ピアノ以外の仕事に就いて、毎日出勤しているのです。
(宮古でのレッスンには、隔週片道3時間かけて通われています。)
アパートに帰ってピアノを弾けると思うだけで本当に嬉しいです。
レッスンも演奏活動も、わずかでも諦めず、無理してでも続けていこうと思っています。
こんな風に、前向きに思っていただけただけでも嬉しい。
メールの回数を重ねるごとに、
この先生の様子が明るくなっていくのが手に取るようにわかりました。
それが私の支えでした。
そして今、私はこの先生にピアノのある生活が戻ってくるまで、
ずっとずっとこの先生と繋がっていたいと思うのです。
この支援活動は、今後も需要がなくなるまで続けていきたいと考えています。
この先生のお教室支援は完了しましたが、
まだまだこの先生や生徒さんたちのように、
楽器を求めている方々がこの地域にはたくさんいらっしゃるからです。
しかし、みなさんのお力添えなくして、
この支援活動を続けることはできません。
是非、みなさんの心の片隅に、
被災したピアノ教室を置いていただき、
時々思い出していただけたら幸いです。
どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
支援の詳細はこちら
クリックで応援してネ♪

こんなメールが私の元に届きました。
大震災で私含め多くの生徒が、自宅を失いました。
5月になり、少し保護者も子供も落ち着いてきて、
練習の再開を望む声も上がっています。
私の生徒だけで8人の生徒が楽器や楽譜を必要としています。
ご協力をお願いできませんか?
どうぞよろしくお願いします。
連絡お待ちしています。
一時「希望」という楽譜支援の情報収集を
お手伝いしていた時期があり、
その関係で私のメルアドを知り、
メールをくださったとのことでした。
(こちらでは現在も支援楽譜募集をしています)
メール、ありがとうございました。
見ず知らずの私に色々と親切に教えて頂いてありがとうございます。
宮古は大分ライフラインは回復し、買い物にも得に困りません。
回復は早いほうだと思います。
今日宮古のK先生宅にお邪魔し、楽譜を頂いてきました。
中嶋先生の事も、石嶺先生の事もご存知で、
それこそ楽譜の橋渡しをして頂いていたんですね。
実は楽譜もですが、一番私や生徒が求めているのは楽器です。
アップライト、クラビノーバ、電子ピアノ、キーボード、
私も生徒も一人ずつ環境が違いますが、
とにかく楽器が欲しいという気持ちでいっぱいです。
石嶺先生の活動は楽譜に限った事だったのでしょうか?
何も知らずにご迷惑をおかけしてすみません。
その後何度かメールでやりとりさせていただきました。
楽器の需要がどの程度あるのか?
必要な楽器はどのようなものなのか?といった具合です。
楽器は高い。郵送料も高くて、支援の域をはるかに超えた金額になります。
果たして個人で支援できるものなのか?
でも、支援できるなら支援したい、という強い思いが私にはありました。
はい。私も生徒もとりあえずの楽器で考えております。
今使える楽器、むしろ電子ピアノやクラビノーバ、
キーボードのほうが輸送や置き場所、音量の調節がきくなど、
良いのではないかと思います。
家を建てたい方がほとんどですが、
2・3年は難しいと思いますので、
ちゃんとした楽器はそれから各々で用意してもよいと思います。
どんな楽器がくるかなど、よくよく生徒に話した上で進めていくつもりです。
ただし、勝手ですが、輸送料込みで送って下さる方を希望したいです。
わがままばかりで申し訳ないです。
このメールがきっかけで、私の支援が始まりました。
電子楽器ならなんとかなるかも?!と思ったからです。
5月11日にはキーボードを提供してくださる方が見つかりました。
その翌日、新たにキーボードの提供者が現れました。
その後、続々と楽器を提供してくださる方が現れたのです。
郵送料をご負担いただく支援にも関わらず!
電子楽器という大きな荷物の大変な梱包があるにも関わらず!
5月17日には、この先生の生徒さんほとんどの支援が完了していました。
そして、この日私にこんなメールが届いたんです。
残す所私の生徒では一人、そして図々しいですが、
私自身もできれば鍵盤が欲しいと思っています。
弾いている曲を考えると、生徒も私もキーボードではなく、
88鍵あるクラビノーバか電子ピアノが希望です。
本当に厚かましいですが、内容の変更、お願いできませんか?
レッスンを再開しているというお話を伺っていたので、
私はすっかり、この先生ご自身のレッスン室は無事だったのだと
思い込んでいました。
そこで、先生の現状をお教えいただきたいとメールを差し上げました。
ありがとうございます。
生徒のめどがついてからと思っておりました。
私もグランド・楽譜全て流され、
今はご好意でお部屋をかして下さる方がおり、そちらでレッスンしていました。
アパートの2階に居るので、アップライトは置けないんです。
せめて毎日触れて、譜読みができる88鍵のクラビノーバが希望です。
図々しくすみません。
衣服や物などあまり執着は感じませんが、
楽器・楽譜・音源などはいかに大切かと身にしみています。
私自身の話をしますと、自宅、レッスン室全て流されました。
日々刻々と変化していく状況の中、
悩んだ末、6月からは拠点を県内の内陸におき、
宮古には不定期でレッスンに通う事になります。
4・5月は被害のない子は通常通り、被災した子にはボランティアレッスンをしておりました。
今まで好きなだけ弾き、講師一本で生活してきましたが、
今後は何か仕事をしつつという感じです。
正直不安だらけですが、ここでくじけて辞めてしまわない様、
今試されている時だと自覚しています。
身の上話しになりすみません。
この先生からのメールを読んで、胸が詰まりました。
そしてその後、無事この先生へ電子ピアノをマッチングすることができました。
この先生のメールにあった一言がとても嬉しかった。
本当に嬉しくて仕事から帰って、夕食の支度もせずずっと弾いてました(笑)
グランドピアノのあるレッスン室で、
ピアノ尽くしの人生を送ってこられた方です。
その方が、今内陸部のアパートに引っ越され、
ピアノレッスン、演奏活動を中断し、
ピアノ以外の仕事に就いて、毎日出勤しているのです。
(宮古でのレッスンには、隔週片道3時間かけて通われています。)
アパートに帰ってピアノを弾けると思うだけで本当に嬉しいです。
レッスンも演奏活動も、わずかでも諦めず、無理してでも続けていこうと思っています。
こんな風に、前向きに思っていただけただけでも嬉しい。
メールの回数を重ねるごとに、
この先生の様子が明るくなっていくのが手に取るようにわかりました。
それが私の支えでした。
そして今、私はこの先生にピアノのある生活が戻ってくるまで、
ずっとずっとこの先生と繋がっていたいと思うのです。
この支援活動は、今後も需要がなくなるまで続けていきたいと考えています。
この先生のお教室支援は完了しましたが、
まだまだこの先生や生徒さんたちのように、
楽器を求めている方々がこの地域にはたくさんいらっしゃるからです。
しかし、みなさんのお力添えなくして、
この支援活動を続けることはできません。
是非、みなさんの心の片隅に、
被災したピアノ教室を置いていただき、
時々思い出していただけたら幸いです。
どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
支援の詳細はこちら
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