2010年09月04日

ルイ14世のミサ

久々にコンサートへ行ってきました。
だぁい好きな古楽です。
会場は東京カテドラル聖マリア大聖堂。
内部はピラミッドのような空洞になっていて、
舞台の真上がちょうどピラミッドの頂点になるような空間で、
広いし高いしビックリ。
教会ならではの響きを堪能できる会場でした。

プログラムの内容は、ルイ14世のミサ曲が中心。
作曲家はルイ14世のもとで宮廷楽団の楽長をしたド・ラランド。
1714年には王室礼拝堂の音楽をひとりで担当するようになり、
恩給や馬車の使用など、音楽家としては破格の厚遇を受けていたそうです。


・「ゆるされた者は幸い」
・「深い淵から」
・「王の晩餐のためのサンフォニー」より第2ファンタジーあるいはカプリス
・「ヴェルサイユの泉」よりシャコンヌ
・「テ・デウム」

演奏したのは古楽アンサンブル「コントラポント」という、
日本の楽団です。
これが驚くほど質の高い演奏で、本当に感動だったのですよ。
このような規模のコンサートには珍しく、
4000円とちょっと高めのチケット代だったのですが、
これだけ高いレヴェルの演奏を披露できる楽団なら当然といった感じ。

収穫だったのは古楽専門の声楽家が日本にいるのだということがわかったこと。
第一声を聴いたとき、「あっ!!」と驚いたんですよ。
こりゃ私が大大大好きな古楽の発声法ではないのぉ〜〜!と。
しかも、みなさん声が美しいっ!
装飾音符の節回し、透明感あるまっすぐな響き。
これよこれ〜〜〜っ!と堪能しまくったのでした。

この教会の響きもマッチしてていいんですよね〜。
普通のホールじゃありえない残響だったし。
あれ、3秒どころじゃなく4秒くらい残響あるんぢゃないかしらん。
演奏は、この残響を熟知した上での間合いを取り入れている感じがして、
それがまたすばらしくって。
残響があるからこその融和した音、
残響を感じつつの次の音楽への導入。
この感覚は、ホールにはないものだなぁ〜と思いました。

でね、こんだけ質の高い古楽専門の歌が日本で聴けるのであれば、
そういうオペラを見るのもありなんじゃん?と思った次第。
これまではDVDだけで堪能していた世界です。

12月4、5日に、バロック・オペラ「ラ・カリスト」という作品が上演されます。
(渋谷区文化総合センター「さくらホール」)
カヴァッリ作曲の作品。
声楽陣は日本の古楽界第一人者たち・・・なぁんてチラシに書いてあって、
興味をそそられます。
この日程にお教室の行事が入らないようだったら、行ってみたいなぁ〜。

う〜ん。久々のコンサート。
大ヒットの演奏会で大大満足!!
そうそう足しげくコンサートへ行けるわけではないので、
こんな風に体中が喜ぶコンサートに出会えると、
もう嬉しくて嬉しくてたまらなくなってしまいます。

古楽アンサンブル「コントラポント」。
これから要チェック!と思った次第。
ホームページはこちら。 http://www.fonsfloris.com/c/index.html
早速お気に入りに入れちゃいました♪
ここでは視聴が可能ですヨ!
興味のある方は是非聴いてみてくださいネ!


クリックで応援してネ♪
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ


【古楽---楽天
ヘンデル / オラトリオ『ソロモン』 コノリー、グリットン、サンプソン、ロイス&ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内合唱団(2CD) 輸入盤 【CD】
ルベル、ジャン=フェリ(1666-1747) / ルベル:四大元素、ヴィヴァルディ:四季 ミドリ・ザイラー、ベルリン古楽アカデミー 輸入盤 【CD】
バッハ / ブランデンブルク協奏曲全曲 ベルリン古楽アカデミー(2CD) 輸入盤 【CD】
ネーデルランド楽派の音楽 デイヴィッド・マンロウ&ロンドン古楽コンソート(2CD) 輸入盤 【CD】
スペインの古楽 サヴァール / エスペリオンXX(8CD)  輸入盤 【CD】
ドゥクチア: カテリーナ古楽合奏団 【CD】
〔オルフェ・ライブラリー〕 新版 古楽のすすめ




emksan at 14:48│TrackBack(0) 音楽/コンサート 

トラックバックURL