2010年01月19日

読書三昧

年明け早々2週間風邪をひき、
せっかくの冬休みは寝込んでおりましタ。
先週からレッスン開始、日常生活にやっとこさ慣れてきたかな。
休みボケで、なかなか体も頭も動きませぬ。(笑)

ところで、須賀敦子さんなのです。
まだまだ続いています。須賀敦子熱。
全集1巻を読み、2巻を読み・・・とうとう4巻まで読んでしまいました。


須賀敦子全集 第1巻 (河出文庫)
須賀敦子全集 第1巻 (河出文庫)
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是非ともこの人が訳した詩を読みたい!と
ネットで調べたら、
なんだ全集第5巻が訳詩集なんぢゃん!ということに気づかされ。
早速購入。
ついでに、須賀敦子が歩いた道・・・という、
須賀敦子さんがエッセイに描いている、
さまざまな風景、足跡を辿った本を購入。
須賀敦子全集を読んでいる人には、ありがたい一冊かも。


とんぼの本 須賀敦子が歩いた道
とんぼの本 須賀敦子が歩いた道
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でもね、須賀敦子さんはとっても真面目な方なのですよ。
きっと厳しい方だったんだろうなぁと想像しています。
物事の追求の仕方が尋常じゃない。
この人の感性の鋭さと豊かさ。
そして、文学・文化をとことん追求する姿勢。
どれもが刺激的で、自分を振り返らざる得なくなるものばかり。
私はこんなにがんばれないよ・・・と焦りを感じたり。(^_^;)

で、ちょいと一息つこうと、
こんな本をば購入して読み始めています。


トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
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トム・ソーヤの冒険で有名な、マーク・トウェインの著書です。
19世紀のアメリカ人が中世アーサー王の時代へタイムトリップする話。
サラサラッと読めそうだし、面白そうだったので買っちゃいました。
3分の1くらい読み進めたところですが、
マーク・トウェインの思想が随所にちりばめられた一冊のようです。
社会の在り方、教会の在り方とは?

児童書として書かれたものかと思うのですが、
ジュール・ヴェルヌのネモ船長にしても、
ロビンソン・クルーソーにしても、
ガリヴァー旅行記にしても、
児童書として翻訳されているこれらの本って、
児童書の枠を大きく超えた内容なんですよねぇ。
児童文庫として翻訳されたものは、
これらからストーリーと道徳的な部分だけ抽出したもので、
全文翻訳されたものじゃないものが多い。

外国の子どもたちは、どうなんでしょう?
簡単なストーリーに直されたものを読んで親しんでいるのでしょうか?
それともこのままの内容で親しんでいるのでせうか?
このままの内容で親しんでいるとしたらすごいなぁ。
こういう児童書を読んでいると、
啓蒙思想以来、西洋では思想というものが、
庶民の間でしっかりと根付いているのでは・・・と思わされます。
それがどんな思想であれ考えるのが当たり前・・・というか。
果たして私は考えて生きているのかな?と思ったり。

でも、こういう西洋の思想って日本人の感覚とはちょっと違うのかも。
西洋の物差しでやってかなきゃいけない資本主義の現代日本では、
こういった思想を知り、それについて考えることも大切なんだろうけれど、
どうやら私が考えたい、感じたいと思う思想とは、ちょいとずれてる気もしたりして。
とはいえ、興味があるので読むんですけどネ。(笑)

この本で一息ついたら、
須賀敦子さんが訳した詩を、じっくり味わおうと思っています。
この人の書いたエッセイを読むと、
詩は原語で読まないと本当のところは良さがわからないんだろう、
と半ばあきらめの気持ちにもなるのだけれど・・・。
読まないよりはイイ。

ところで、ピアノもぼちぼち弾いてますヨ。
最近ショパンの前奏曲8番を練習してマス。
ドビュッシーはどこへいったか?なんて聞かないでくださいヨ〜。

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emksan at 14:17│TrackBack(0) 読書 

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