2009年03月17日

ラクに指くぐりできるようになるために

ある程度教材が進んでくると出てくる指くぐり。
この指くぐりができると、弾ける曲に幅が出てきて楽しいことこの上なし!です♪
なんてったって、88鍵もあるピアノの鍵盤。
右5本、左5本、計10個の音だけでできている曲の方が少ないですし、
そういった曲は変化に乏しく、だんだん物足りなくなってくるものです。
どうせなら、いろぉんな鍵盤を使って弾きたいですよネ。

でもこの指くぐり、親指が柔軟に動かせないと、
えっちらおっちら、辛いだけ。
指くぐりする箇所だけテンポが落ちてしまったり、
速い曲に対応できなかったり、
音の粒が揃わなくて汚い音でしか弾けなかったり・・・。
結構問題をはらんでいる?!(笑)動きです。

例えば、こんな親指で弾いていませんか?

  ※ここにアップしている動画は、ちょいとブレます!
   動画を撮影できるタイプのカメラで録画しているのですが、
   右手で弾き、左手で撮影しているので・・・。
   音色もすごく悪いです。
   ご了承くださいぃ。m(__)m






これは手首を使って弾いている親指の例です。
これでは指くぐりのとき手首が下がってしまい、
よっこらしょっ!と重たい荷物を運ぶような辛さを味わうことになってしまいます。
指くぐりに挑戦する前に、まずは正しい親指の使い方を知っていないとなんですよネ。
次の動画は、この悪い指で指くぐりをした例です。





これは正しい親指の弾き方です。
手首で弾かずに、親指そのものが動いているのがわかりますね。
親指が鍵盤に当たる位置も、
先ほどの悪い例は親指全体が鍵盤に寝そべっている感じでしたが、
こちらの親指はきちんと鍵盤から自立し、立っています。





次の動画は、この正しい親指を使った指くぐりの例です。





この正しい親指の位置をつかめたとしても、
上手くいかない場合があります。
それは、動きが大げさ!という場合です。
そうすると指くぐりの箇所だけテンポが落ちてしまったり、
リズム通り弾けなかったりします。
次の例は、大げさにひじを使った例です。





動画にひじは映っていませんが、
中指と手首の位置を見てみてくださいネ。
次にご紹介する正しい動きに比べて、
動きがかなぁり大きくなっているのがわかりますね。





次に、これらの動きを習得するための練習方法のご紹介です。
とっても簡単ですヨ。5分もいらない!
弾けない原因が指くぐりにあるのであれば、
スケールを何度も何度も繰り返し弾いて練習するより、
この練習をちょこっとするだけの方が効果的ですし、ラクチンです。

まずは、親指の柔軟性を確かめてみましょう。
次のように中指で鍵盤を押さえたまま、親指を左右に動かしてみてください。
ルールは、中指を左右に動かさず、常に鍵盤と並行に保っておくということです。
動かすのは親指だけ!ですヨ。





この動きが確認できたら、早速練習してみます。
まずは狭い幅から試していきます。
黒鍵での練習がお勧めです。
長い中指と短い親指とのバランスが、
この黒鍵を使って練習することで自然に身につくからです。
最初から白鍵での練習は難しいですし、変なクセがつきかねません。

中指で黒鍵を押さえたまま、
その黒鍵の隣にある2つの白鍵を親指で交互に弾きます。
動画では、#ファを中指で押さえたまま、
ファソファソファソ〜と親指で白鍵を交互に弾いています。
親指が腕に頼らずきちんと指だけで弾けているかの確認は、
手首が上下しているかいないかで確認することができます。
親指だけを意識的に動かすのが難しい場合は、
手首を上下させず固定させるといいでしょう。
手首を上下させないと鍵盤を押さえるのに、
親指を動かすしかなくなるからです。





この運動に慣れてきたら、もう少し親指の動く幅を広げてみます。
体の柔軟体操と一緒ですね。
まずは無理をせず、少しずつ柔らかくなっていくのですから。
中指で#ソを押さえたまま、
ファソラシラソ、ファソラシラソ・・・と白鍵を親指で弾きます。
ここでも、親指が腕に頼らずきちんと指だけで弾けているかの確認は、
手首が上下しているかいないかで確認することができます。
しつこいようですが、大切なことなので・・・・
親指だけを意識的に動かすのが難しい場合は、
手首を上下させず固定させるといいでしょう。
手首を上下させないと鍵盤を押さえるのに、
親指を動かすしかなくなるからです。





ところで、指くぐりは1-3、3-1という動きだけではなく、
1-4、4-1という動きもありますネ。
4の指を使った指くぐりは、3の指のそれよりずっと難しく柔軟性が必要とされます。
ということで、まずは3の指をしっかり身につけて、
それから4の指の練習に入るとよいのでは〜と思います。
練習方法は同じです。
これまで中指で押さえていたものを、薬指にして練習します。

親指の柔軟体操と同時に、次のような練習も効果的です。
今度は実際に指くぐりしますヨ。
半音階進行を13131313〜、14141414〜で弾くのです。
動画は3つの黒鍵周りを親指と中指だけを使い、折り返し弾いています。

ここでもしつこいようですが、大切なことなので・・・・
親指が腕に頼らずきちんと指だけで弾けているかの確認は、
手首が上下しているかいないかで確認することができます。
親指だけを意識的に動かすのが難しい場合は、
手首を上下させず固定させるといいでしょう。
手首を上下させないと鍵盤を押さえるのに、
親指を動かすしかなくなるからです。





次の動画は、同じ練習方法を上から撮影したものです。





これらがラクにできるようになったら、
今度は白鍵だけで指くぐりの練習をしてみるといいですヨ。
ハ長調の音階ドレミファソラシドシラソファミレドを、
13131313〜と中指と親指だけを使って弾いてみたり、
14141414〜と薬指と親指だけを使って弾いてみるのです。
これはかなぁり柔軟性が必要になってくるので大変ですが、
慣れれば結構柔軟になってラクに弾けるようになるものなのですヨ。お試しあれ♪


親指が腕に頼らず自立して動いてくれ、
しかも柔軟性を持って幅広く動かせるようになると、
腕がすっごくラクチンになって、弾くのが最高に楽しくなるはずです。
今まで弾けなかったあの曲この曲!が気持ちよく弾けるようになりますヨ♪


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