2009年03月14日

指の独立と脱力

よく脱力脱力と言うけれど、
指が独立していないと脱力したくてもできないんだよなぁ・・・と思うことしばしば。
例えば、和音の中のこの音だけ特に響かせたい、なんてときも、
指が独立していなければ腕に力が入ってしまうだろうし、
速いパッセージを弾こうにも、
独立していない指を無理やり動かそうとすることで、腕に力が入ってしまうでしょう。

で、私が取り入れている方法を一部ご紹介デス。
これは導入期の親指を使い始めた子どもや
初心者の大人の生徒さんに使っている方法です。
そういえばベートーヴェンのソナタレヴェルの生徒さんにも使ってるなぁ。(笑)
時期を選ばない基本中の基本、基礎練習ってところでしょうか。


line-tamablue2


※ここにアップしている動画は、ちょいとブレます!
動画を撮影できるタイプのカメラで録画しているのですが、
左手で弾き、右手で撮影しているので・・・。
音色もすごく悪いです。
ご了承くださいぃ。m(__)m




いきなりコルトーの音を保持する独立の運動は難しいので、
そういう生徒さんには、まずコレをやってもらっています。




手の位置が重要です。
ミ・#ファ・#ソ・#ラ・ド にそれぞれ1・2・3・4・5指をセッティングします。
手の小さなお子さんは、ミじゃなくファ、ドじゃなくシでもOKです。
このポジションは親指と小指がすごく安定するんですよねぇ。
2・3・4の指先も鍵盤に吸着しやすく、
正しい手の形、指の動きが身につきやすいと感じています。

弾く以外の指を鍵盤から離さずに、
「11111111、22222222〜」と弾きます。
1日1回やるだけで全然違うと思いますヨ。
第1関節がつぶれやすい運動なので、
つぶれないように気をつけて練習します。
弾く以外の指が浮いてしまったらダメですよ。

ビデオはちょっと速いですが、最初はゆっくりで構いません。
大切なことは、第一関節がつぶれないことと、
ほかの指が鍵盤から離れないことです。
それができるようになったら、少しずつテンポを速くしていきます。



次の練習方法は、子どもの生徒さんや、
発達障害の生徒さんに頻繁に使う練習方法です。




ミ・#ファ・#ソ・#ラ・ド にそれぞれ1・2・3・4・5指をセッティングします。
手の小さなお子さんは、ミじゃなくファ、ドじゃなくシでもOKです。

毎回のレッスンで、好きな数字を言ってもらうんですヨ。
例えば、「1-5-1-4-2」とか「2-3-2-3-1」とかね。
なんだっていいんです。
自分で決めた指番号の順番で弾きます。
子どもは何も考えずに言うので、結構動きにくい指番号になってたり。
たまに4の指が動きにくいからと、
ワザと4の指番号を抜かす子もいますが、
そういうときは「今回は4を入れてね。」と突っ込むのを忘れません。(笑)

これもルールは簡単です。
弾いている以外の指を鍵盤から離さないことです。
そして、第1関節がつぶれないことです。



次に、コルトーのピアノメトードから。
これだけのために、この楽譜1冊購入するのは勿体ない気もするのですが。(^_^;)
もちろん購入してもらってマス。

コルトーのピアノメトードコルトーのピアノメトード
著者:アルフレッド・コルトー
販売元:全音楽譜出版社
発売日:1998-12-10
おすすめ度:4.0
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第1章A群の1a〜1gです。
高いレヴェルの楽曲を演奏する生徒さんでも、
1bくらいから「あれ?あれ?」と苦心したりしています。
そういう生徒さんは脱力が身についていなく、
ハーモニーの中のたった1音だけを強めに弾くこととか、
対位法で書かれた部分がが苦手だったりするんですよね。
これは、初心者の大人の生徒さんにも使っています。
ピアノを習い始めて半年〜1年くらい経った頃かな。
,筬△廼賚するような生徒さんには使っていません。

この練習、いろんな生徒さんにやってもらっていますが、
いつも同じコトを言うのは、手のひらの安定です。
指の付け根が凹みやすくなっていると、
動かしたくても指が動いてくれないんですよ。
手のひらを安定させて・・・と言うと、弾きやすくなって驚く生徒さんが結構いらっしゃいます。

また、押さえている指を離したくないにも関わらず、
離す指につられて、ほかの指が上がってしまうことがあります。
そういうときは、「○だけ上げて」という声かけにすごい効き目を感じます。
ほかの指がつられてしまわないように、
ゆっくりと脳から指に意識を発信させてもらうんです。
「私が鍵盤から指を離そうとしているのは、この指だけなのよっ!」です。

大抵押さえている指を押さえ続けなきゃ!という意識ばかりが働き、
鍵盤から離すべき指への意識を忘れているんですよね。
しかも、押さえているべき指は4本もあります。
4本を同時に意識するより、
離すべき1本だけの指を意識するほうが、より集中できるんですよ。

それから、この練習をしていると、
付け根が凹むだけでなく、第1関節まで凹んでしまうことが多々あります。
意外に左手のほうが凹まなかったりするんですよ。
右手はそれだけ力の入りやすい腕だということでしょう。
そんなに力を入れなくても鍵盤を押さえ続けることはできるはずなのですが、
どうしても押さえなきゃ!と鍵盤を重く感じすぎちゃうんですね。

この場合、大きな音で弾く必要はないと、生徒さんに伝えています。
また、ゆっくりと練習すること、
第1関節が凹んだり、手のひらの安定が失われたりしたら、
その時点でポジションを矯正し、
改めてそこから弾き始めるので構わないと伝えています。
正しくない手の形で弾き続けるよりも、
一度立ち止まって、正しい形に矯正してから、
改めて前へ進むほうが練習としては効果的だと思うからです。

ただ・・・この練習は、すごくイライラするみたいです。(笑)
私はこういうのに挑戦するのが大好きなタイプなので、
それほどイライラはしないのですが、
こういうことに慣れない人はイライラするのかもしれないですね〜。
1週間やるだけで、かなり指が動きやすくなり、
できなかった動きができるようになるという、
上達が目に見えやすい運動なのですが・・・。

ということで、気合を入れすぎないことが長続きのコツですネ。
そういう人は、1日1、2回でいいと思いますヨ。
特に、大人の生徒さんはレパートリーを増やしたい。
基礎練習はなるべく短く、曲と長く付き合いたい。
仕事や家事で忙しく、そんなに練習時間が取れるわけじゃないですし、
ピアノを楽しみとして生活に取り入れていらっしゃるのですから。

そういう方は、楽曲練習の前に、5分だけこういう練習を入れよう、
くらいがちょうど良いのかもしれないですネ。
無理をせず、焦らず、自分のペースで楽しく続けるのが一番ですよネ♪



ちなみに、これは第1章A群1bの動画です。





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この記事へのコメント

1. Posted by Chopin20   2013年08月08日 22:47
5 質問です❗

指の独立´△魯侫ンガーウェイツをつけながらやっても大丈夫ですか?


コルトーのピアノメトードは手を傷める危険性はないですか?
2. Posted by 中嶋   2013年08月09日 11:36
〉Chopin20さんへ

フィンガーウェイツを付けても、正しい方法であれば手を痛めることはないですよ。これはコルトーのA群とB群に関してもです。(これらのページの先にある、親指のための練習などは、フィンガーウェイツは付けない方がよいと思います。)

ただ、いずれにしても、正しい方法というのが前提ではと思います。私がクドクドと書いている注意事項ですね。腕に力を入れないとか、他の指が上がらないとか・・・です。また、動画での私の指の動きはかなり早いですが、実際はもっとゆっくりから始めるのがよいと思います。腕に力が入らなくてもできるようになるまでは、ゆっくりで「指だけを動かす」という感覚を味わい、それをコントロールできるようになったら、徐々に早くしていく、といった感じです。

これらは、本当はピアノを演奏する上での脱力というものを理解している先生に、実際に手ほどきを受けながら練習するほうが安全ではと思います。脱力って難しいんですよね。100%脱力してたらピアノなんて弾けないですから。でも、不必要な力みは指や腕を痛めるだけですし、いい音にもならないという、感覚的に理解している人に教えてもらわないと、難しいことなのではと感じます。

特にコルトーのA群で、音を保持しながら弾く練習は、力みがあると上手くいきませんし、正しくない方法でフィンガーウェイツを付けて練習したら、手を痛める可能性もあるのではと思います。大きな音で弾こうとしないことがコツでしょうか。音量より正しい動きが大切なんです。正しい動きで正しい指のコントロール法を身につければ、自然に音量はついてきてくれるので。

応援しています〜♪頑張ってくださいね!
3. Posted by Chopin20   2013年08月17日 22:46
5 先日は質問の回答ありがとうございます。


コルトーのピアノメトードを購入し前書きや、やり方を読んでみたのですが、 「鍵盤上での訓練の日課」の所のやり方がわかりません。

教えていただきたいです。

後、このやり方に沿ってやったほうがいいんでしょうか?
4. Posted by 中嶋   2013年08月19日 14:23
〉Chopin20さんへ

あの文章わかりにくいですよね〜。でも、説明するのには動画や写真を用いないと無理かと。すみません。m(__)m ピアノを奏でるというのは、文字で説明するには限界があるんですよね。また、このやり方に沿った方がよいのかどうかも、Chopin20さんの現状がわからないので、判断できないのです。実際に生徒さんの状態を見て、それに応じた使い方というのがあると思うんですよ。なので、一律全員同じ方法でとは、私は思っていないのです。ということで、一番よいのはChopin20さんの先生に相談してみることと思いますよ〜。